バカ達の世界に来た転生者達   作:ウィンド

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19話

「ウール火山に到ちゃ・・・」

 

ウール火山に到着すると宙斗達の足元から焼ける音がした

 

「熱っ!熱いって!」

 

宙斗は美波を抱きかかえると階段の様になっている岩石の頂上に飛び上がった

 

「ふぅ~、危うく僕達が調理される所だったよ」

 

「あっあの、宙斗・・・降ろしてくれない?///」

 

「ちょっと待って、テリー、あれ取って来て」

 

テリーは視線を岩石の下に居るネズミに目を移すとネズミに向かっていった

 

「ここウール火山はマグマスポットと言われ、その地下を流れるマグマの熱で下は1400度もあって、上に行くにつれて温度は下がるけど一番上のここでも50度はあるからね」

 

「そんなにあるの!?」

 

美波が驚いているとテリーが戻ってきた

 

「これは『マグマラット』の皮で超高温にも耐えられるんだ、これを下に敷きなよ、女の子だからネズミの上に座るなんて嫌だろうけど」

 

「平気、火傷するよりはマシだわ」

 

「そっか、じゃあ調理始めますか」

 

宙斗はコーンを岩石の上に置いた

 

「いきなり高温だと焦げちゃうから、まずは低温で温めつつ・・・・・・そろそろかな?」

 

コーンをひっくり返すとその表面は焦げてしまっていた

 

「しまった!少し遅かったか、これは目が離せないな・・・島田さん、水飲んどいた方が良いよ、長丁場になるだろうから」

 

「ええ」

 

美波は荷物の中から水筒を取り出した

 

 

 

そこから数時間経ち、宙斗達は岩石の半分まで来ており辺りも日が暮れていた

 

「島田さん、無理しないで、上に、居たら・・・」

 

宙斗達はこれでもかと言う位に汗を掻いていた

 

「大、丈夫・・・それに、宙斗が頑張ってるのに、ウチだけ休むなんて、嫌よ・・・」

 

(もう限界の筈なのに、島田さんをここまでさせる覚悟って・・・)

 

宙斗はコーンをひっくり返しながら原作の知識を思い出していた

 

(そう言えば、明久と美紘が付き合ってる事を知っても何もしなかったな、明久と一緒に行く筈の映画も僕と行きたいって言うし・・・あれ?)

 

宙斗は美波の方に顔を向けた

 

(もしかして島田さん・・・)

 

 

 

さらに数時間経ち夜が明けると宙斗達は遂に一番下まで来ていた

 

「一番下の一番熱い場所、温度は1200度、さあ弾けろ、BBコーン!」

 

中途の呼びかけに答えるようにコーンは数回揺れると風船の様に膨れ始めた

 

「来るか!来い・・・来い!」

 

バァアアン!!!

 

コーンは爆発したかのように弾けると大量のポップコーンが降ってきた

 

「やっ・・・やったあああああ!!!BBコーンの完成だ!二人ともよく頑張ったよ、苦労した後に食べる料理は最高だよ、さあ、早速頂くよ!」

 

「ええ!」

 

「ワン!」

 

宙斗達は頂上まで戻ると振ってきたポップコーンを手に取った

 

「にしても凄い大きさね、ポップコーンと言うよりも綿飴ね」

 

「それに香ばしさ、揚げたてのコロッケみたいだ・・・この世の食材全てに感謝を込めて」

 

「「いただきます」」

 

宙斗はポップコーンを口に含んだ

 

(!?何だこれ、食べる手が止まらない、それ所か逆に腹が減って、他の料理も食べたくなる、これは食欲増進効果が半端じゃない!)

 

すると宙斗は何か思い付いたかのように、食べる手を止めた

 

「これは、あの項目にピッタリだ・・・」

 

「え?」

 

ドカァァァン

 

「おっ!丁度良い、ウール火山の火山灰は程よい塩分を含んでいて食べる事が出来るんだ、ウール火山も祝福してくれてるみたいだね、BBコーンの完成と、僕のオードブルの決定に!」

 

「それじゃあ!」

 

「うん、BBコーンは僕のフルコース、オードブルに決定だ!」

 

 

BBコーン(穀物類) 捕獲レベル 30

 

 

「これならスタートに相応しい、コース全てを美味しく食べられそうだ」

 

「これで残りは、GODを含む六つね」

 

「そうだね・・・ねえ島田さん」

 

「何?」

 

「もしかして島田さんって・・・僕の事好きなの?」

 

「・・・へっ!?///」

 

「あっ違ってたら良いんだよ?島田さんが僕を好きになるなんて「違わない///」え?」

 

「ウチはアンタの、宙斗の事が・・・好きです///」

 

「ああ、えっと、その・・・」

 

美波の告白で気まずい空気が漂っていた

 

(如何しよう、前世ではこうやって女の子に告白された事なんて無いからな・・・)

 

宙斗はテリーの方を見ると「如何するんだ?」と言う顔をしていた

 

「えっと、島田さん?」

 

「はっはい!///」

 

「その、本当に僕なんかで良いの?」

 

美波は宙斗の言葉を聞くと顔を赤らめながらも真剣な目をして頷いた

 

「分かった、こんな僕で良いなら・・・よろしくね」

 

「うん!」

 

美波は宙斗に抱きつこうとしたが

 

「あらら、お邪魔だったかな~」

 

「「!」」

 

声の聞こえた方向に向くとBBコーンを持った巨大な象の鼻を持つ虫が飛んでいた、その上には迷彩色のバンダナをつけて四本の腕を持った男が乗っていた

 

「お前は!」

 

「美食屋四天王の宙斗だったか~?俺はグリンパーチ 、美食會副料理長だ」

 

「美食會だと・・・!」

 

宙斗は巨大な虫『ジャックエレファント』が持っているBBコーンを見た

 

「あの幹は、お前の仕業だったのか・・・」

 

「ああ?こいつが欲しいのか~?ヒャハハ、誰がやるかよ~!今回は挨拶だけにしといてやるよ、じゃあな~」

 

グリンパーチはそのまま立ち去ってしまった

 

「宙斗、美食會って?」

 

「・・・まずはIGOに戻ろう、話はそこからだ」

 

「えっえぇ・・・」

 

宙斗達はIGOから迎えを頼み、ウール大陸を去った

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