吉井明久は何事も拘りを持って挑む少年だが
「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます」
明久はお椀に入れてある水を口に含んだ
「うん、美紘から貰った『アジソルト』を主食、『アジシュガー』をおかずにすると少し豪華に感じるよね」
拘りの水準が日に日に落ちていた
ピンポーン
「ん?は~い!」
明久がドアを開けるとバスローブ姿の女性が立っていた
「お久しぶりです、明君」
バタン!
「ねっ、姉さん・・・」
翌日
「そう言えばもうすぐで期末試験だね」
「ああ、それとあの日でもある」
あの日をと言う言葉で宏樹は険しい顔をした
「丁度試験が終わる頃だから、それまでに特訓しとかないとね」
「そうね、今の私達じゃ美食會に通用するレベルじゃないものね」
「・・・ん~」
宙斗は腕を組んで首を傾げた
「如何した宙斗、そんなに唸って」
「いや、美食會の事や期末試験でもそうなんだけど、なんか忘れてるような・・・」
宏樹は廊下で明久と秀吉に会い、教室に入るとシャツとトランクスしか履いていない黒焦げになった雄二がいた
「・・・クールビズか?」
「下半身だけのクールビズがあるか!?明久が変なメールを寄越すからだよ!」
「別に変じゃないでしょ?」
「なら声に出して読め」
「えっと、雄二の家に泊めてくれないかな?今日はちょっと、帰りたくないんだ・・・」
「お前!美紘と言うものがありながら!」
「えっちょっ!誤解だよ宏樹!」
「・・・」
西村は机に向かって真面目にノートを取っている明久に困った顔をした
「あぁ・・・吉井、ゴホン・・・保健室に行ってきなさい」
「僕が勉強してたら可笑しいんですか!?」
「お前本当に如何したんだ、雄二にあんなメールを送ったり突然真面目に勉強したり」
「それより、何で家に泊まりたがってるんだ?」
「えっ!?それは急に「嘘だな」って早いよ!」
「俺に嘘は通用しないと何度言えば分かる、まあ試験も近いし勉強会も悪くないと思うが・・・」
「ホントに?じゃあ「ただし、
急に慌てだす明久に宏樹たちは不信感を得た
「本当に何を隠しておるのじゃ?」
「確かめる必要があるな」
「家宅捜査・・・」
「とにかく今日はダメなんだよ!」
(あっそうだ、折角だから美紘も呼んでやるか・・・)
宏樹は美紘に電話をかけた
『如何したんですか宏樹さん?』
「ああ、そのな・・・「散らかってるのは、二千冊のエロ本だから!」・・・は?」
『・・・宏樹さん、明久さんに代わって下さい』
宏樹は明久に携帯を渡した
「はい、もしも『明久さん、部屋が散らかってるなら手伝いますよ?勿論、余計な物は全部処分しますから♪』「任せておけ・・・」・・・しまった!物凄い逆効果だああああ!!!」
(美紘って、怒ると案外怖いんだな・・・)
オリ食材『アジシュガー』
『アジソルト』の対になる調味料