宙斗達は洞窟の奥にあるセンチュリースープの下に来たのだが・・・
「ここだよ・・・あれ?」
「如何したんですか?」
「オーロラが無い、さっきまであったのに!」
その空間には明久が言うようにオーロラが無く、ただの氷の壁しかなかった
「オーロラ?あ~、きっとセンチュリースープのだね」
「え?」
鉄平の言葉に明久は首を傾げた
「センチュリースープはね、目に見えない程透明度が高いんだよ、それでセンチュリースープを探す目印がそのオーロラって訳なんだよ、それが無いって事は・・・スープはもしかして?」
鉄平は浩将の方を向くと、浩将は浮かない顔をしていた
「うん、センチュリースープは・・・もう無い」
『!?』
「あ~やっぱり?」
「そんな、まさか僕が飲んだので・・・」
「最後だったんだろうね、まあ美食會に取られなかったから良いんじゃない?」
「そうだけど、どうせなら皆と一緒に飲みたかったのに・・・」
一同は暗い顔をするが、宙斗だけは上の方を見ていた
「ねえ、ホントに全部無いの?」
「ん?四天王浩将が無いって言ってたで「なんかあの氷柱から水が落ちそうなんだけど」はい?」
全員が上の方向を見ると確かに氷柱から一滴だけだが水が落ちそうになっていた
「!あれだよ!センチュリースープが落ちてきた氷柱!」
「電磁波も微弱だけどある、まだ残ってたんだ!」
「でも、一滴だけじゃ皆での飲めな・・・」
宏樹の言葉を遮るかのように、美紘がその場まで走り出し、落ちてきたスープを両手で受け止め口に含んだ
「・・・覚えました」
『?』
「センチュリースープの味を覚えました!私が皆さんの分のセンチュリースープを作ります!」
『そうか、センチュリースープはもう無かったか』
宙斗は一龍と連絡を取っていた
「氷山で電話が繋がるのかよって突っ込みは無しね!」
『誰に言っておるのじゃ?』
「まあ気にしないで、取り合えず美紘が味を覚えたみたいだからこれから戻って作るみたいだよ」
『そうか、なら丁度良いな、少し前に迎えをそっちに寄越したんじゃ、もう直ぐで着くじゃろう」
そう言われて待っていると空から巨大なクラゲが現れた
「うげっ!『リムジンクラゲ』!?と言う事は・・・」
鉄平は顔を青ざめさせた
「うお~い、迎えに来たじょ~!」
リムジンクラゲと呼ばれるクラゲの体に窓みたいなものが付いており、そこから手をふる老婆の姿があった
「湯〇婆?」
「そう思うのは分かるけど・・・」
「節乃お婆ちゃん!」
「ほれ、早く乗りんしゃい、美味しいご馳走を沢山用意しとるじょ」
『よっしゃああ(やったああ)!』
宙斗達美食屋グループは走りながらリムジンクラゲの出した触手の階段を上っていった
「見ない顔の者も居るな、あたしは節乃、気軽に『せつのん』でも構わんじょ?」
「でも、なんかそれ同級生みたいで「誰が同級生じゃ馴れ馴れしい!」あっそこは気にするんですね」
「節乃お婆ちゃんは世界でも数人しか居ない『美食人間国宝』って呼ばれているんです、料理人としての腕も凄くて、私の憧れなんです」
「ホホホ、心配せんでも美紘はあたしと同じぐらいの実力になる」
「節婆に太鼓判押されたな」
「良かったわね」
「エヘヘ・・・」
「そんな事よりも、鉄平!何故弟子のお前が居るんじゃ!与作の奴はどうした?・・・答えんしゃい!」
「しっ、師匠は今大事な食材の再生で忙しいらしくて、それで俺が代わり来させられたんですよ!」
「ほう?あたしの依頼より大事な食材なのかい?」
「えっえぇ、確か・・・美食神アカシアのフルコースのデザート、アースだったかな?」
「!鉄平、俺をその与作って人に会わせてくれないか?」
「え?何で?」
「アースは俺のフルコースに入れようと思ってる食材なんだ、頼む」
「・・・いいよ、節乃さん、ライフに向かってくれ」
「言われんでもそのつもりじゃ、じゃが美紘は戻ってセンチュリースープを作らねばな」
「じゃあ行くのは俺だけでいい、連れてってくれ」
「私も行きます!宏樹君のフルコースの食材の情報を少しで知りたいんです!」
「うむ、じゃあどちらから先に行くかの?」
「先に美紘を送ってくれ、俺はその後でもいい」
「よし、それじゃあ行くぞ」
今回で終わらせたかったんですが、センチュリースープ編終了は次回になるかもしれません・・・
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