宙斗達はIGOのビルの前に居た
「それじゃあ美紘、センチュリースープ完成させろよ?」
「はい!頑張ります!」
「お前もアースの情報、ちゃんと手に入れて来いよ」
「ああ、分かってるよ」
そして、宏樹と瑞希は節乃と鉄平と共に癒しの国と呼ばれる『ライフ』へと向かった
「それじゃあ早速、センチュリースープの調理を始めます」
「邪魔になるだろうから、僕達は外で待ってるね」
「はい」
宙斗達が外に出ると雄二と康太が立っていた
「よう、久しぶりだな」
「三日ぶり・・・」
「二人とも如何したの?確か向こうの世界に居たよね?」
「会長に呼ばれた、だからここに来た・・・」
「親父に?」
「まっもう用はとっくに済んでるんだがな」
「何の用だったの?」
「聞いて驚くなよ?俺たち二人も美食屋になったのさ」
『えええええええ!!?』
「美食屋になるために会長に呼ばれた・・・」
「お前等がアイスヘルに行ってる間に修行も重ねてきた、フルコースも二つ埋まったしな」
「俺は三つ・・・」
「三日間で!」
「聞かせてよ、二人のフルコース」
「いいぜ、じゃあまずは俺からだな・・・魚料理『鰐鮫』、メイン『デビル大蛇』だ」
「次は俺だ、魚料理『ブレオカジキ』、サラダ『ネオトマト』、デザート『ドムロムの実』」
「うん、どれも良い食材ね」
「雄二君はなんと言うか、豪快なフルコースが完成しそう・・・康太君は栄養価を重点的に選んでるみたいだね」
(雄二は兎も角、ムッツリーニのフルコースって完全にココだよな・・・)
「それで?美紘のセンチュリースープだっけか?何時完成すんだ?」
「まだ分からないけど、簡単には作れそうに無いよ」
「そうか、ならその間模擬戦でもやらないか?実力を見せてやりたいしな」
「いいよ、それじゃあ行こうか?」
宙斗達が模擬戦に向かっている間、美紘はセンチュリースープの調理をしていた
「基本的な煮出し汁を作って、そこから色んな具材を足して行ってるのは良いんだけど、中々上手く行かないな・・・」
「随分と苦労しているようじゃの」
厨房に節乃が入ってきた
「節乃お婆ちゃん!ライフに行ってたんじゃないんですか!?」
「宏樹達を送って戻ってきたんじゃよ、美紘の様子を見にの、それでどうじゃ?」
「色々と試してるんですけど、中々上手く行かなくて」
「そうか、じゃが美紘、いつも言っとるが、あたし等料理人は食材に選ばれとる、既に美紘には食材達が歩み寄り、何かを語り掛けてきている筈じゃ」
「食材が歩み寄り・・・」
「頑張って作るんじゃよ?センチュリースープを」
「・・・はい!」
そこから美紘は様々な食材を厨房に並べ始めた
「『なんこつキャベツ』、いい出汁が取れそう、『オンリーナッツ』も一分間浸してみよ、『シチューワイン』と『ポークポテト』も入れて・・・」
カンカンッ
音のする方向に目をやると鍋を突いているペリカンが居た
「嘴が鰹節の『出汁ペリカン』!削り節が溜まったんだ!」
そこから時間を重ねて、遂にスープは透明度まで完成する事ができた
「ここまで来た、後は最後の一品」
「美紘大丈夫かな?」
「あれからもう一週間も経つからね、学校には風邪だって連絡を入れてるけど」
明久が心配そうな顔を浮かべていると、足元にピンク色のペンギンが寄ってきた
「ユユユン!」
「ペンギン?」
「ああ、ユンだよ、『ウォールペンギン』って言う絶滅危惧種なんだよ」
「美紘の誕生日のプレゼントで節婆がくれたんだよ」
「へ~、って何処行くの?」
ユンは明久に着いて来て欲しいのか、明久の服を引っ張ってきた
「美紘の所に連れて行って欲しいんじゃないか、美紘に凄く懐いてるから」
「分かった、行こっか?」
「ユン!」
「美紘、調子はどう?」
「明久さん、何とか透明度までは完成したんですけど・・・味がまだ」
「ユユン!」
「ユン、お腹すいたの?じゃあまだ出来てないんだけど、スープ飲む?」
美紘はスープを別の器に移してユンに差し出した
「明久さんも飲みますか?」
「うん、頂く、よ・・・」
明久が何かを見て驚いていた、美紘もそれに気付き振り返ってみるとオーロラが厨房に広がっていた
「このオーロラだよ!僕があの時見たのは!」
「でも何で・・・?」
ユンを見るとユンは涎を垂らしていた
「まさか・・・」
美紘はセンチュリースープの入った容器をユンに近付け、ユンの涎をスープの中へと入れると、そのスープからもオーロラが広がった
「かっ、完成しました・・・センチュリースープが完成しました!」
美紘のスープが完成し、皆はテーブルに並び座っていた
「遂に完成したんだな、センチュリースープ」
ライフから宏樹と瑞希も戻っており、鉄平もこの場に居る
「で?どうだった宏樹、アースの情報は手に入ったのか?」
「まだ教えてくれなかったよ、俺にそれだけの実力が付いたら教えてくれるみたいだけどな」
「お待たせしました、センチュリースープです」
テーブルにセンチュリースープの入った皿が置かれた
「これがセンチュリースープか」
「初めて見る・・・」
((((これ飲んだら、あの顔になるんだよね(な)?・・・))))
転生者である宙斗達はセンチュリースープの事を事前に知っているため、浮かない顔をしていた
「大丈夫ですよ、私も味見しましたけど、あの顔にはなりませんでした」
宙斗達にしか聞こえないように美紘が呟いた
「まあいいや、兎に角飲もう」
宙斗がそう言うと、全員は手を合わせた
『この世の全ての食材に感謝を込めて戴きます!』
全員はスープを口に含んだ
『!美味あああああい!!!』
「うむ、上手く作れたようじゃな」
「節乃お婆ちゃんのお陰です」
「流石ワシの娘じゃ!」
皆がスープの味を堪能している中、明久は何か決心したような顔をしていた
「・・・ねえ美紘」
「はい?」
「これ、僕のフルコースに加えて良いかな?」
「明久さんのですか?」
「ダメかな?」
美紘は目に涙を浮かべた
「はい、明久さんが良いなら・・・ぜひ加えてください」
「うん、それじゃあ僕のフルコース・・・スープはセンチュリースープに決定だ!」
センチュリースープ 捕獲レベル30
明久のフルコースにセンチュリースープが決まった瞬間だった
次回からはバカテスサイドの話になります、トリコ達とのコラボはそれが終わってからにしようと思います。