優子は少し離れた海岸で、岩で出来た足場に座って海を眺めている浩将を見つけた、浩将も優子に気付いたのか優子の方に顔を向けた
「如何したの優子、僕に話って」
「あっあのね、浩将の事が知りたいな~と思って・・・」
「僕の事、例えば?」
首を傾げる浩将に優子は真剣な顔をした
「浩将の、全部が知りたいの」
「・・・知らない方が良いよ」
「私は聞きたいの!どんな答えでも掛かって来なさい!」
その言葉を聞くと浩将は溜め息を吐き、海の方を見つめた
「僕には・・・毒があるんだよ」
「何だそんな事・・・えっ?」
「毒舌とかそう言う意味じゃないよ、本当に毒があるんだよ」
「毒?・・・あっ」
優子は以前行ったA対Fの試召戦争で浩将の召喚獣の能力を思い出した
「美食屋はね、毒の持った生物に対抗する為に人工的に体内に抗体を作るんだよ」
「抗体って毒やウィルスの効果を無くすアレ?」
「うん、宙斗達で大体七十種類に対して、僕は約五百種類の抗体を持ってるんだ」
「五百!?」
「偶々毒に耐えられ易い体質だったから、ここまで作れたんだけど・・・それに問題があったんだ」
「問題?」
「本来抗体は、微量の毒を長時間に亘って体に注入して作る物なんだけど、僕は多量の毒を短時間で注入した事で、毒が混ざり合って僕の体に新たな毒を生み出した」
浩将は毒化状態になった
「今じゃ僕は毒人間、この世で最も恐れられる存在なんだよ・・・」
「・・・」
優子は顔を下に向けて黙り込んでいた、浩将はそれを見ると毒化を解除した
「だから、これからはあまり僕に触れない・・・」
すると優子は浩将の口に自分の口を重ねた
「!///」
「どう?私の初めては///」
「えっそうなの?えっとご馳走様、じゃなくて!僕には毒が・・・」
「毒人間だから何!それ位じゃアンタの事は嫌いにならないわ、私が男同士の恋愛に興味があっても私の事を受け入れてくれた、だから私もアンタの事を受け入れてあげるわよ!」
「いや、だから・・・」
「例え毒人間でも私は浩将の事が好きなの!だからつべこべ言わず私と付き合いなさい、良いわね!」
「はっ、はい・・・」
優子はニコッと笑うと浩将の腕に抱きついた
「そう言えば、木下の方は上手くいったかな?」
広奈と秀吉が付き合った事を祝っている中、宏樹は耳を澄ませ持っていたコーヒーカップを口に付けた
『えっちょ優子!?///』
『何よ、私の初めて奪ったんだからこれぐらいはさせなさい!』
「ブフッ!」
「熱っ!ちょっとなんだよ宏樹!」
「いやその・・・最近の奴等って進んでるな~と思ってな・・・」
『?』
その後、浩将と優子が来ると、事情を説明したのか宙斗達は顔を真っ赤にさせた者も居れば、赤い海に沈んでいる者も居た