バカ達の世界に来た転生者達   作:ウィンド

40 / 48
35話

優子は少し離れた海岸で、岩で出来た足場に座って海を眺めている浩将を見つけた、浩将も優子に気付いたのか優子の方に顔を向けた

 

「如何したの優子、僕に話って」

 

「あっあのね、浩将の事が知りたいな~と思って・・・」

 

「僕の事、例えば?」

 

首を傾げる浩将に優子は真剣な顔をした

 

「浩将の、全部が知りたいの」

 

「・・・知らない方が良いよ」

 

「私は聞きたいの!どんな答えでも掛かって来なさい!」

 

その言葉を聞くと浩将は溜め息を吐き、海の方を見つめた

 

「僕には・・・毒があるんだよ」

 

「何だそんな事・・・えっ?」

 

「毒舌とかそう言う意味じゃないよ、本当に毒があるんだよ」

 

「毒?・・・あっ」

 

優子は以前行ったA対Fの試召戦争で浩将の召喚獣の能力を思い出した

 

「美食屋はね、毒の持った生物に対抗する為に人工的に体内に抗体を作るんだよ」

 

「抗体って毒やウィルスの効果を無くすアレ?」

 

「うん、宙斗達で大体七十種類に対して、僕は約五百種類の抗体を持ってるんだ」

 

「五百!?」

 

「偶々毒に耐えられ易い体質だったから、ここまで作れたんだけど・・・それに問題があったんだ」

 

「問題?」

 

「本来抗体は、微量の毒を長時間に亘って体に注入して作る物なんだけど、僕は多量の毒を短時間で注入した事で、毒が混ざり合って僕の体に新たな毒を生み出した」

 

浩将は毒化状態になった

 

「今じゃ僕は毒人間、この世で最も恐れられる存在なんだよ・・・」

 

「・・・」

 

優子は顔を下に向けて黙り込んでいた、浩将はそれを見ると毒化を解除した

 

「だから、これからはあまり僕に触れない・・・」

 

すると優子は浩将の口に自分の口を重ねた

 

「!///」

 

「どう?私の初めては///」

 

「えっそうなの?えっとご馳走様、じゃなくて!僕には毒が・・・」

 

「毒人間だから何!それ位じゃアンタの事は嫌いにならないわ、私が男同士の恋愛に興味があっても私の事を受け入れてくれた、だから私もアンタの事を受け入れてあげるわよ!」

 

「いや、だから・・・」

 

「例え毒人間でも私は浩将の事が好きなの!だからつべこべ言わず私と付き合いなさい、良いわね!」

 

「はっ、はい・・・」

 

優子はニコッと笑うと浩将の腕に抱きついた

 

 

 

「そう言えば、木下の方は上手くいったかな?」

 

広奈と秀吉が付き合った事を祝っている中、宏樹は耳を澄ませ持っていたコーヒーカップを口に付けた

 

『えっちょ優子!?///』

 

『何よ、私の初めて奪ったんだからこれぐらいはさせなさい!』

 

「ブフッ!」

 

「熱っ!ちょっとなんだよ宏樹!」

 

「いやその・・・最近の奴等って進んでるな~と思ってな・・・」

 

『?』

 

その後、浩将と優子が来ると、事情を説明したのか宙斗達は顔を真っ赤にさせた者も居れば、赤い海に沈んでいる者も居た

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。