バカ達の世界に来た転生者達   作:ウィンド

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パンズジャングル編 三

「絶対的な捕食者、その正体はお前だったか『ガララワニ』!」

 

「あ~やっぱりガララワニか」

 

「やっぱりって?」

 

「考えてみな、この層に住んでる猛獣はバロンタイガー、沼蛇、フライデーモンキー、ヘビガエルの四匹だ、この猛獣達が主に生息しているのは何処だ?」

 

「何処?」

 

「『バロン諸島』だ」

 

首を傾げた明久にトリコが答えた

 

「そのバロン諸島で頂点に君臨するのがあのガララワニだ、最長でも150歳生きた物は捕獲レベル5だが、この前俺達が出会った300歳のよりも大きい、こりゃあ500歳はあるんじゃないか?」

 

 

ガララワニ500歳(爬虫獣類) 推定捕獲レベル10

 

 

「500歳か、そりゃあ肉も熟成されてるんだろうな」

 

「誰かのフルコースが決まるんじゃないか?」

 

すると痺れを切らしたのか、ガララワニが襲い掛かってきたが明久がフォークの形をした光を出し、ガララワニを突き刺した

 

「宙斗のフォークをヒントに僕が作った技『フォークスラッシュ』」

 

「凄い、あのガララワニを一撃で・・・」

 

「凄いです明久さん!」

 

「やるじゃないか」

 

皆に褒められ明久は頭を掻いた、すると瑞希の背後にあった茂みが小さく揺れた

 

「瑞希!」

 

宏樹がそれに気付き叫ぶと茂みの中から紫の体に黄色の斑模様の小さな蛇が飛び掛ってきた

 

「ぐっ!」

 

宏樹が瑞希を庇いその小さな蛇に腕を噛まれ、蛇は宏樹の腕から離れると茂みの中に逃げていった

 

「今のは『ゾンビパイタン』!」

 

「でも色が違う、あれは固体種だ!」

 

「ヤベ、体が重くなってきやがった・・・」

 

「マズイ、宏樹はアイツの抗体を持ってない!」

 

『!?』

 

「宏樹君!」

 

倒れかけた宏樹を瑞希が駆け寄り、体を支えた

 

「何か解毒出来る食材は無いの!」

 

「今まで捕獲した食材じゃ無理だ!」

 

「そうだ、エメラルドレタス!あれは確か解毒効果を持っていた」

 

「!」

 

すると瑞希は宏樹を横にさせ、森の中へと走っていった

 

「瑞希!」

 

「安心しろ、サウンドアーマーを張っといた・・・」

 

「でも心配よ、私ついて行くわ!」

 

広奈は瑞希の後をついて行った

 

 

 

「ちょっと瑞希!待ちなさい!」

 

広奈が呼び止めるが瑞希は止まる気配が無かった

 

「もう!ヘアロック!」

 

「きゃっ!」

 

ヘアロックで動きを止めると、広奈は瑞希の下まで近寄った

 

「ギリギリ25メートル・・・危ないわよ瑞希」

 

「でも、早くしないと宏樹君が・・・」

 

「だけど、何処にあるか分からないんじゃ・・・」

 

瑞希が下を向くと、急に顔を上げた

 

「如何したの?」

 

「いえ、何か声が聞こえて・・・」

 

「声?」

 

「はい、確かこっちから・・・」

 

瑞希は声がすると言う方向に歩き出した、広奈もヘアロックを解除し瑞希の後をついて行った

 

「広奈ちゃん、アレ・・・」

 

暫く歩いた所で瑞希が指差すと、そこには緑色に輝く光があった

 

「あの輝きは、まさかエメラルドレタス!」

 

二人は走ってその場所に向かうと、急に瑞希が足を止めた

 

「えっ・・・」

 

目に映ったのはまだ成長しきっていないレタスの葉だった




次回でパンズジャングル編が終わります。

そして先日に投稿した『美食転生者達と魔法少女達』の方もどうかよろしくお願いします。
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