バカ達の世界に来た転生者達   作:ウィンド

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久しぶりの投稿です、それではどうぞ!


パンズジャングル編 四

まだ育ってないエメラルドレタスの葉を見た瑞希はその場で膝をついた

 

「そんな・・・」

 

「まだ十分には育ってないのね、これじゃあ解毒効果は・・・」

 

宏樹の死が頭に浮かぶと、瑞希は涙を流し始めた

 

「嫌です、宏樹君が死ぬなんて・・・そんなの嫌です!」

 

「瑞希・・・」

 

『・・・ヨ』

 

「へ・・・?」

 

頭に声が響くと、瑞希は立ち上がり辺りを見渡した、広奈は聞こえていないのか瑞希を不思議そうに見た

 

『・・チ・ヨ、・ッチ・ヨ、・ッチダヨ、コッチダヨ』

 

段々聞き取り易くなってきた声は、まるで瑞希を導く様に語り掛けてきた

 

「この声・・・」

 

「瑞希?」

 

突然歩き出した瑞希を見て、広奈もそれの後に続くように歩いた

 

(まさか瑞希、食材の声を聞いてる?)

 

暫く歩くと、樹で囲まれた空間に辿り着いた

 

「ここは・・・」

 

瑞希がその空間に足を踏み入れると空間に光が差し込み、空間全体が翡翠色に輝きだした、その輝きの中に大量のエメラルドレタスがあった

 

「これって、エメラルドレタス!?」

 

「凄い、こんなに沢山・・・」

 

「瑞希、これを持って早く宏樹の所に行きましょう!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

「しっかりしろ宏樹!」

 

「浩将!抗体は作れないの!」

 

「無理だ、浩将は自分の体に入った毒でしか抗体が作れない」

 

「じゃあ如何すれば・・・」

 

「お待たせしました!」

 

すると森の置くからエメラルドレタスを持った瑞希と広奈が戻ってきた

 

「それがエメラルドレタスか」

 

「はい」

 

瑞希はエメラルドレタスの葉を一枚千切ると、宏樹の口に近付けた

 

「食べてください、宏樹君」

 

「ああ、いただきます・・・」

 

宏樹はエメラルドレタスを齧ると口の中に入れた、その様子を瑞希は心配そうに見ていた

 

「・・・美味い」

 

そう呟くと、宏樹の体が緑色に光りだした

 

『!』

 

光が収まると、宏樹の体の筋肉が少し膨らんでいた

 

「これって・・・」

 

「細胞が活性化された、俺の適合食材だったのか、おかげで毒が無くなった」

 

「宏樹君!」

 

瑞希は宏樹に飛びついた

 

「良かった、良かったです・・・」

 

「悪い、心配かけた」

 

「でも良く見つけたね、こんな広い森の中で」

 

「瑞希が食材の声を聞いたのよ」

 

「エメラルドレタスは、宝石のエメラルドの石言葉と同じ『希望』を持っている、きっと宏樹を思う瑞希を希望へと導いたんだろう」

 

「成る程ね、お二人さん、いい雰囲気な所を申し訳無いけど・・・」

 

「はっ!?///」

 

瑞希は顔を真っ赤にして宏樹から飛び退いた

 

「如何する、宏樹?」

 

宙斗の問いの意味を悟ったのか、宏樹は瑞希が捕獲したエメラルドレタスに目を向けた

 

『俺のフルコースに加わるならもう少しインパクトが欲しいな』

 

自分の放った言葉を思い出すと、宏樹はエメラルドレタスに向かって頭を下げた

 

「悪かったな、お前は俺の命を救ってくれた、理由はそれだけで十分だ・・・だから、お前を俺の人生のフルコース、サラダに決定する!」

 

 

エメラルドレタス 捕獲レベル20

 

 

「よし、ここにキャンプを張って明日は新しい層に行くぞ」

 

『新しい層?』

 

「このメガモリ島は、火山が噴火する事で新しい層を作り上げるんだ、恐らくこの下に新しい層がある筈だ」




パンズジャングル編、終了です。
ゲームではこの後は肉の荒野に向かうのですが、それは今作品のUA数がまた溜まった時にやろうと思います。
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