1話
「・・・」
宏樹はただ目を瞑り、その場に立っていた、その目の前には鼻が2本もある巨大なマンモス『リーガルマンモス』がいた
「おっ、来たな」
リーガルマンモスの口元を見ると、自分の体よりも少し大きめで宝石のような生肉を持った宙斗が飛び降りてきた
「お待たせ」
「『ジュエルミート』捕獲だな、浩将の方も『フグ鯨』を、広奈の方は『虹の実』を捕獲したらしいぜ」
「了解、それじゃあそろそろ戻ろう」
小鳥遊宅
「出来ましたよ~、ジュエルミートのステーキに、フグ鯨のお刺身、デザートには虹の実ゼリーです」
テーブルの上に様々な料理が乗せられ、宙斗達は目を輝かせたり、口から涎が出ていた
「よし、この世の食材全てに感謝を込めて・・・」
『いただきます!』
「「うめええええ!!!」」
「ホント、美紘の料理は本当に美味しいわ」
「ありがとうお姉ちゃん」
「フグ鯨もよく毒化せずに捌けたよね、小松の才能を持ってるとはいえ凄いね」
「えへへ///」
その後、ジュエルミートは宏樹の肉料理、フグ鯨は宙斗の魚料理、虹の実は広奈のデザートとして、フルコースに加えられた
文月学園
(ある程度は勉強したが、結構難しいな)
宏樹は文月学園に入学するために『振り分け試験』を受けていた、宙斗達は別の教室で試験を受けている
(まっこれ位なら宙斗に教えて貰ったから余裕だな・・・ん?)
すると宏樹の耳に、心拍数の音が響いてきた
(この心拍数、緊張にしては少し遅い、息も荒れてるみたいだが・・・)
「姫路さん!」
「?」
試験中なので余り顔を動かす事は出来ないが、誰かが倒れてそこに誰かが近づいたのが分かる
「大丈夫姫路さん!しっかりして!」
「途中退席するなら、試験は無得点ですよ?」
(無得点?試験を受けた事にならないって事か?)
予め宙斗から聞いていた試験の仕組みを思い出しその話を聞き逃そうしたが
「ちょっと待ってください!病気なら仕方が無いじゃないですか!」
「自己管理も試験の内です」
「けど、それでも無得点ってあんまりじゃないですか!」
(・・・)
「如何するんですか姫路さん、途中退席しますか?それとも続けますか?」
ブチッ
「おいアンタ・・・」
宏樹の放った言葉に、教師と姫路と呼ばれる少女を抱きかかえている少年、教室にいた生徒達もが宏樹の方向に視線を移した
「生徒の容態よりもテストを受けるか否かの心配かよ、テメェそれでも教師か?」
宏樹は立ち上がると教師の元までやってきた
「何だね君は、早く席に着きなさい」
宏樹はそれを鼻で笑い、教師から離れた
「おい、こいつ運ぶの手伝え」
「えっ?あぁうん・・・」
教師が止める声も聞かず、宏樹は少女を背中に乗せ、少年も連れ教室から出て行った