「さて、サーティーンは暇じゃないんだ……死の?」
ゴクリと唾を飲む、引き金に指をかければそれよりさきに撃ってくるだろう、だが相手も警戒を続けいている、この状況、実はとても疲れる、緊張感のせいで疲労を感じない今はまだしも終われば動けなくなるだろう
他の方はみんな動く準備をしている、だが飛び出せば最後、蜂の巣になるであろうことは重々承知である
「……この場合、先に引き金に指をかけたほうが勝ちだ、なのにそれはできない…理由は打ち合いになれば確実にお互い瀕死になる、間違いなく」
「そうだね…どちらが勝っても死ぬ可能性が高いねぇ、サーティーンは死ぬ気はないよ」
「ここは引いてもらえませんか?」
「いや、だって引いたらボスに殺されちゃうもん、ざんねんだけど引かないよん」
サーティーンと名乗る少年も冷や汗をかいているようだ、どうするか…だがあの眼は今にも殺しにくる目だ、どうするか……
《装備魔法をかける、10秒間物理攻撃を弾ける、その間に任せた》
げっそーさんからのチャットだ
げっそーさんに合図を送ることはできない、向こうのタイミングに任せるしかない
《飛び出してくれればそのタイミングにかける》
なるほど、ならばこのマシンガンは捨て、ハンドガンで無力化するべきかもしれない
心の中でカウントダウンを開始する
相手に勘付かれないようにライトマシンガンを握る手に力を込める
3…2…1………0!
そのタイミングに右側に走り出す、アサルトライフルの銃声と弾丸、弾が向かってくるのが見える
「マジックプレート!」
体を包むように透明な鎧のような何かが現れる、弾はそれに弾かれる、この10秒に全てを賭ける
「アドレナリン!」
その声が聞こえたと同時に全ての動きがおそく感じる、弾の軌道が見えるようだ
「ッ!こんなの反則だろっ!」
そういい銃口を向けトリガーを引き続けるサーティーン
カカカッこの音は間違いない
弾切れだ
「はあっ!」
相手の腕を掴み前方に引く、それにより相手の体勢は前のめりになる、左足で脇腹めがけての蹴り、綺麗に決まり、相手は呻き声を上げる、だがこれで終わりではない、掴んでいた手を離し手を振り上げ両手で大きな拳を作り、トドメの一撃とばかりに振り下ろす、首に当たり、サーティーンは何もしゃべることなく意識を失った、それと同時にアドレナリンとプレートも消える
つまりこの間10秒
「とりあえず…こいつを縛って情報を搾取しましょうか」
どこからか恐ろしい発言が聞こえたがまあその手に乗らないわけはない、数分後頑丈なロープで縛られ、椅子に固定されたサーティーンができあがった