「……はっ」
「起きたか……」
少年の目の前にはニヤリと笑う先ほどまで撃ち合い、いや、タコ殴りにしてきてヤツだ
「……何故殺さない」
理由はわかっている、拷問だろう
「何を聞きたい」
喋るつもりはない、何を知ろうとしているのかが情報になるのだ
「そっちが話したくないことだな」
どうやら相手は情報を落とす気はないらしい
「……」
「黙ったか……」
相手としてもこれは嬉しくないようだ、ボスのために黙り、死ぬべきだろう……
ボスはサーティーンを助けてくれるのだろうか…… 見捨てられたりしてないだろうか……
不安になる
彼らAIは主人である彼らの「ボス」に忠誠を誓わせられている、誓うつもりなんてないもの、心から誓うもの、理解をしてないものがいる、サーティーンにとってボスは親であり、忠誠という単語は理解できない、サーティーンは親であるボスに褒められたいがために動いているのだ
「……はぁ…黙られると何もできませんね…」
そのまま悩めばいい
体感で今は夕飯時だろうか…空腹を感じる
だが食べ物で口を割るほど子供じゃない(※12歳くらいの子供です)
「……なんか腹減ったなぁ…」
一人がそう言う、確かに空腹だ
「確かに」
ちっこいのがそれに同意
「……ま、1日ですべてを教えてもらえるとは思ってませんし……今日はこれで質問をやめますか…」
質問?拷問だろう…
「さて、何か食べ物は…と」
チェフトを漁る男、数分後に大量のパンを持っている
「やっぱこれしかないよなぁ……」
「ステーキとか味付けないと肉すぎて飽きますよね」
そのパンをよく見る、どうやらあの不味いパンらしい、どうせサーティーンは食べられないから関係ないけどね
ちっこいのとあのタコ殴りにしてきたやつが話している、ちっこいやつが頷いてパンを持って近づいてくる、見せつける気か、それとも食べたければ話せとでも言うのか?
「口開けて〜?」
予想外の言葉に思わずぽかーんとする
その開いた口にパンを押し込まれる
「むごっ!?」
「食べにくよね、手塞がってると…」
同情するような目で見るな!と叫びたいがパンで口が塞がってしゃべることもできない
「ねぇ、大丈夫?息できてる?」
そういいパンを口から取り出す
「……」
「うーん…起こった?」
無視だ、無視しよう、それが一番だ
「うーん、じゃあこうしよっか、はい口開けてね〜」
今度はパンを一口大にちぎってくれたらしい、だが食べる気なんてない、無視をする
「……うーん…やっぱり美味しくないから嫌なのかな?」
まあ、マズイな、なんていうか……味の付いてない生の穀物を食べてるみたいだ
「もっと美味しいものが食べられればいいのに…食材はあるんだけどなぁ…」
こいつらは何を言ってるんだ、普通に料理することもできないのか?
「うーん…リアルみたいな美味しいもの食べられたらなぁ……カロリーメイトとか食べたいよ〜…」
「かろりー…めいと……?」
聞いたことない単語に思わず反応してしまう
「うん、そう、カロリーメイト、クッキーみたいで美味しいしポロポロ崩れて食べやすいんだよー!」
「クッキーが…ポロポロ?お前は何を言ってるんだ」
「む……食べたことない人にわからないだけで美味しいんだよ!?」
「ふん、外の人間はわからないな…」
「はぁ……じゃあハンバーガーはわかる?」
「なんだそれは」
「やっぱりわからないか〜……」
「それはどういうものだ」
「えっとねー、玉ねぎとケチャップを和えたものとハンバーグとピクルスをパンに挟むの、おいしいよ〜」
「……よくわからんな…何を使ってるんだ」
「ケチャップはトマトで〜、ハンバーグはお肉に味をつけたやつ!ピクルスはきゅうりだよ〜」
「ふむ……そのきゅうりやとまととやらはサーティーンは知らないがもしかしたら10なら知っているかもしれないな……」
「10?10って何?」
「10は10、ダイヤの10だ」
「ダイヤの10…トランプみたいだね」
「そうだな、サーティーン達はトランプのカードのような存在だとボスが言っていた、そして10は料理を用意してくれるやつだ、一見弱々しくて優しそうなやつなんだがな……」
「え?優しくないの?」
「あいつはな、傷を治す力を利用してサーティーンたちをボロボロにしてくるんだ、いや、あの杖で串刺しにしてそのあと治すを繰り返してくるというべきか」
「なにそれ怖い……」
「怖いよ…でもボスには相談できないんだ、そしてクィーンと11がサーティーンを庇ってくれるんだけどもっと酷いんだ……いちばんひどい時は包丁を体に刺さったまま治癒されて皮膚と包丁をくっつけられてた……」
「ごめん…もう聞きたくないというか聞けない…私そういうのほんとダメ」
「無理してたのか、それはすまない」
「てか何歳なの……そんなのされて大変だったね……」
「12だ…と思うぞ」
「え?じゃあ私の方が年上〜」
「は…?そんなちっこいのにか?」
「……なんて言ったのかな?」
ちっこいやつはにっこりとしながら頬をつねってくる
「わ、わふはっは!ゆふひへくへ!」
「何言ってるかわからないな〜」
ニコニコとそう言う
「ネロ、その辺にしとけ」
「はーい…」
タコ殴りにして来てきたやつがちっこいのを止める、そうか、こいつはネロと言うのか
「はぁ…どうするかなぁ……」
頭をボリボリと頭をかくタコ(ry
「ねぇ兄さん?武器もないんだから解放してあげてもいいんじゃないの?」
「所詮バカか?逃げられでもしたら増援とともにやってきてこっちがやられるだけだ」
「そっかぁ……ごめんね…」
両手を合わせ謝ってくる、なぜ謝るんだ?
「おい、なんかもっとマシなものを食うべきだぞ、そんなもんしか食ってないのか?可哀想な奴らだな」
タコが拳を握って殴ろうとするのをネロが必死に止めている、どうやら頭にくる言い方をしてしまったようだ…
「食べられるものがこれしかないんだ、黙れ」
「……そうだな、10を殺して情報を得ればマシなものは食えるぞ、これと引き換えにサーティーンにマトモなものを食わせろ」
「そりゃ頑張ってそいつを叩きのめす必要が出てきたな……食べ物については考えこう」
「10は屑だら酷い殺し方をしてやるといい、やつはクレリックだが、マジシャンの技能を身につけている」
「よく喋るな」
「嫌いな奴が死ぬんだ、手助けしない奴はいない」
「そーかいそーかい」
なんだろう…サーティーン設定考えて純粋にボスに従う男の子にしたら拷問しちゃダメだってなった