鯖民がリアルデジタライズしたようです   作:棃音

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奇襲2

おっとりとした目をしているその女は、確かに13の言う特徴通りの人間だった…つまり

 

「あんたが10か」

 

「ひっ…あ、あの…私に何か用でも…」

 

怯えた声を出すその女はなんとかこの場を去りたいようだ

 

「……」

 

本当にこいつなのだろうか、全然聞いてたほど精神異常者な感じはしない、だが先ほどのあの光景をこいつがやったとしたらと考えると恐ろしく見えてくる

 

「あの…私何かしましたか?邪魔とかなら消えますからお許しを…」

 

どういうことだ…聞いてた特徴は容姿しか当てはまらない…

 

 

酒場

 

「もし…」

 

「?」

 

「もし…奴らが10と交戦したのなら、簡単に勝てるだろう」

 

「え?」

 

「奴の戦闘能力は低い方だ、もちろん雑魚相手なら片手で潰せるほどの力はある、だがな…奴が怖いのは…」

 

 

 

資源

「……つまり本当に何も知らないと」

 

「は、はい…私が何かを作ってもダメになるだけですし…」

 

「無駄足だったか…」

 

「こいつどうするか…このままってわけにも…」

 

「…あ、あの、この場のことは絶対に言いませんから!」

 

「うーん…」

 

 

 

「奴が怖いのは…無意識に…術をかける点にある、詠唱なんていらない、軽い洗脳…」

 

 

 

 

「……まあ、ここは引くか」

 

「信じてみるか」

 

 

 

 

「それに気づかず…奴の術中にハマれば…」

 

 

 

 

10に背を向け歩き始める

 

 

 

「奴は確実に動きを封じ、死ぬまで遊び道具にするだろう」

 

 

 

女は凶悪な笑みを浮かべ、ゆっくりと杖を向ける、そしてドス黒いウェーブが現れ…

 

「シャドウバインド」

 

影が伸び、地面を離れ、捕まえようと襲いかかる

気づけば時すでに遅し、影に飲まれ地面に磔にされる

 

 

 

「もし油断したとしたら…」

 

 

「「おしまい」」

 

「だと思う…あいつを捕まえるのは不可能だ」

 

 

10はカツ…カツ…とゆっくり音を立てて磔にした玩具に近づき、それを見る、どう遊ぼうかと目を輝かせ、手をパンとうち、手帳を取り出す

 

 

「うふふ…あなた達は私のモルモットなんです…モルモットに過ぎない…所詮そんなものなんです…!あハハッ!」

 

狂った女は本性を晒す

みたものを恐怖させるその笑みは…滑稽だった

 

「くッ…w」

 

「ふはっw」

 

磔にされたまま笑う、その姿を見てまず疑問になり、笑いを隠さないその姿に腹をたてる

 

「何!?何がおかしい!?」

 

その時だった、首元に刃が向けられているのに気づく

 

「魔法を解け」

 

言われた通り魔法を解く、それと同時に大量の武器が向けられる

 

「……なるほどね」

 

捕まえた忍者は分身、本物はいま刃を向けているこっちだった訳だ

 

「うふふ…少し、詰めが甘かったわ…」

 

そう言うと杖を手放す、カランと音をたて杖が倒れると忍者は前方に移動する

 

「でもあなた達はもっと甘いのよッ!」

 

そういい刃を掴み前方に引き忍者をこちらに寄せ盾にする

傷は継続回復の魔法をかけているためないも同じ、こちらに武器を向けているやつは戸惑っている

 

「この子一人とあなた達全員、どっちを選ぶのかしら!?」

 

絶叫のような大声で叫びながら問う、その答えは耳元に帰ってくる

 

「両方だ!」

 

肩を殴られ忍者を話してしまう、容赦なしの一撃、骨が砕かれたようだ、そして後ろを向けば誰もいない…と思った瞬間足に衝撃、体制ごと持っていかれる、トドメの一撃と倒れた体に拳が迫るがこれを地面を転がり回避、回復魔法を使い骨を治し戦いを覚悟する

 

「あなた誰よ!私の素晴らしい時間を邪魔して!いいわ!貴方からいじめてあげるわ!」

 

そう言うと同時にナイフを取り出す、そして魔法だ

 

「マジックプレート!」

 

そういい武器を持たない乱入者に迫る

 

「ッ!」

 

乱入者は防戦一方だ、足をすくいナイフを振り上げる

 

ダァァァァァァァァァァァァン

 

大きい音ともにプレートは崩され吹き飛ぶ

 

致命傷の威力の攻撃を食らえば一撃で破壊されるのだ、10秒間確実にダメージを防げるのは致命傷ではない威力の攻撃だけ

 

呻き声を上げ吹き飛ばされる、プレートともに大きい音をたて飛んできた何かは消滅し、私だけが吹き飛ぶ、地面に衝突し、何度かはねたが勢いは消えずぐるぐると視界が回る、魔法により回復を続けているため残るのは不快感だけだ、ついに地面から離れたと思えばその先は…

 

 

「……水に落ちたか」

 

プカプカと浮いているそれを見て勝利を確信する、おそらく意識もない、もし意識があっても水のせいで自由に動けないだろう

 

 

 

 

「さて、意識は戻ったか?」

 

そう言われ目を開ける10、足が水に浸かり、両足両手首は縛られている

 

「……」

 

「聞きたいのは2つ、食料とあんたらについてだ」

 

「……言うと思ってるの?」

 

誰かに頭を踏まれ水に顔が浸かる

 

「ぼがっ!?」

 

「あんたがやったのは…そういうことだよ」

 

髪を掴み顔を水から引き上げられる

 

「ゴホッゴホッ…わかった…言うわよ!食料はここから北に向かったところにある静かな山に行けば沢山野菜や調味料があるの!そこから持って行きなさいよ!」

 

「次だ」

 

「それは言わない、私たちへの被害が大きすぎるもの」

 

「言え」

 

また水につけられる、見ているこちらも良い気にはならない

 

「がほっ!何度やったってしゃべるつもりはないわ!!外の人間ども!あんたらなんて……」

 

言葉は続かなかった…講義の言葉は遮られ、その表情は二度と変わらない…先程までと違うことがあるとすれば…目と目の間に一つ穴ができ、血が流れ続けていることだろう

 

この光景に誰もが言葉を奪われた、喋ることはできず…この光景を理解したがらず…

 

10は…消されたのだ

親愛なるボスに、命令を下され、静かに殺しを行い、口を完全に封じるものが居たのだ…

 

 

 

 

 

???

「……すまないな、10、お前が口を割るとは思えないが…死んでもらう」

 

悔しさを噛みしめる……それは友を殺した自分への怒りかそれとも自分の安全のためにボスに従う弱さへか……

 

 

 

 

 

 

 

 

???

「そうか、このチェス、第3の勢力が…くくく…」

 

笑う、チェス盤を見て…

悩むことなんてない、楽しませてもらおう…

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