「……」
目の前で人が死ぬ
人が死ぬのはかなりのショックがある、雑魚敵なんかは殆ど喋らないから人と認識できないという点もあるのだろうそういう気持ちにはならない
だが、10は対話できる人間き見えたのだ、それにより、血の生々しさと恐ろしさでショックを受け誰もが言葉を失う
時は遡り10が目覚める少し前
乱入者への問いが始まった
「あなたは誰でしょう」
「taco1046」
「tacoさん!?お久しぶりです!」
最古参メンバーの一人のtacoさんには忠誠を誓ってると言っても過言ではない言動をよくするRIONNだった
その後この世界のことを話し、彼のジョブが拳闘士であり、それなりの強さを持つことまでを話したのだった
この時の全員はすぐそば、いや、高い位置に誰かがいることにも気づけなかった
ヒュッ
風を切る音ともに何かが地面に落ち衝撃が走る
地面がえぐれた後、その先には何もなく飛んできたと思われる方向に視線を走らせる
「フフッ、ほとんど時間が経ってないのに10を殺せるほど強くなったんだネ」
「予想外だったわ、まあその子が死んでも誰も損はないんですもの、ボスからのお叱りも受けないし気が楽ね」
「!」
全員が驚く
山の中腹あたりに居るのは…
少し前に挨拶と言って勝負を仕掛けてきた二人であった
「「ジャック/クィーン…!」」
即座に遠距離武器を持つ二人が構え、魔法使いが杖を向ける
「今回は、いたぶりにきたヨ」
「ほんとはどうでも良いその子を連れに来たのよ?」
「……」
静かに時が過ぎる
先に動いたのは…
ジャックだった、そのスピードは双剣士としてもかなり早いものだと思う、その構えた二つの刃は黒い炎を纏っていた
「まずハ…キ、ミ」
ヒュッヒュッ
風を切る音がしたと思えば誰かが体勢を崩す、そのものの姿を見れば足を斬られていた、気づけば一人に包囲されていたのだ、その速さはどう動いても抑えられるものではなかった
「……!」
だが…ジャックに気を取られすぎたのだ
「私を忘れないでほしいわねッ!」
上空から体を捻り回転しながらその長い刀を振るう、くらえば一刀両断、何かで防いでも骨ごと砕かれるのは言うまでもない、回避行動の直後に地面にクレーターができあがる
「こんな…刀の威力かよ!?これが!」
ありえない、だがこれが現実なのだ…
「ジャックを抑えながらクィーンを仕留めろ!」
誰かが叫ぶ
「そんなこと…デキルノカナッ!」
一人やられた、致命傷ではないだろうが傷は深く血の池ができる、そちらに注目してしまった瞬間何かに貫かれる
「がッ…!」
また一人、刃が抜かれると同時にそれは力なく倒れ、また血の池ができる
恐怖
恐怖に囚われたのだ、誰も動けない
凶悪に歪む2人の口元
まさに狙い通り…!
の筈だった
「……面白いじゃん」
そう呟く、それと同時に武器を構える
「ゲームなんだ…楽しむしかないじゃん…」
自分を震わせようと必死な声だった
なんとか戦おうとしている
「そんなこと考えられなくしてあげるヨッ!」
「叩き潰してあげるわッ!」
剣が迫る前も後ろも回避方法はないだろう…
なのに姿が消えた
「「なっ/消えタ…!?」」
クィーンの刀に衝撃が加わると同時にジャックと衝突する
そして二人の顎に蹴りが決まる、ジャックとクィーンがよろけたところに銃が突きつけられる
「ナイスですtacoさん」
何が起こったか、剣が迫ったときにグラップラーのスキル、スラッシュムーブを発動したのだ、基本的に横、前後方向に移動する技なのだが地面に向かい移動したことで地面に張り付くような体勢になり視界から消えたのだ、そして二人の剣が合わさった時に顎めがけての蹴りを放った、それがクリーンヒットしたのだ
「くッ…なめやがっテ!」
声を荒げるジャック、だが次の瞬間に状況が全て変わる
ぽうっ
青い炎になり2人が消えたのだ
「ふふふ…少し遊びすぎたわね」
「ッ〜…チョット痛かったヨ、次は本当に許さないからナ」
出血を続けているPCはHPが減る
斬られた二人を回復しすぐ北へと向かう