鯖民がリアルデジタライズしたようです   作:棃音

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No.7再来

「……」

 

カチッと音がした

 

「……」

 

コマを進める、そのカチッという音は心地よい

軍がどんどん進む音

1師団での殲滅作戦

200のコマを配置した

仲間が死のうがドウデモイイ

ワタシノ…プライドノモンダイダ

 

 

 

 

 

「そろそろ戻りますかぁ…」

 

匂いもすっかり晴れた、白蛇は静かに地面に潜り攻撃の様子も全くない

 

「……そうだな」

 

全員の声が静かに聞こえる

それが良かったのだ、そうでなければ誰も気付けなかった

 

「……?」

 

真っ先に反応したのは遠距離攻撃を使う二人

 

「……どれくらいだろうな」

 

「……2000、6000…10000…一個師団、約25000と考えていいかと」

 

「……!?」

 

「退くか」

 

「いや、逃げても他の場所にいないとも限りません」

 

「迎え撃つべきだろう」

 

「……スナイパー!物陰に隠れろ!」

 

声と同時に全員が身を隠しはじめる

 

「……やるか」

 

「了解!」

 

嬉々として武器を構える

さっきは戦う気だったのに不完全燃焼、黙って戻るのも…ということか、全員が臨戦態勢だ

 

「あれ…あん時の雑魚か」

 

「山ほどいた雑魚がまた出てきたって…無限湧き?」

 

「もしかしたら誰か呼び出してる奴がいるかも」

 

ガチッと音を鳴らし薬室に弾を入れる

 

「321で仕留めるぞ」

 

「321はい!」

 

発砲音の後風を切る音と共に二つの窓が地面にぐしゃりと落ちる

 

「弓の射程ギリギリだろあれ」

 

「こっちの射程は余裕ですけどね、近いやつ任せたんですから文句はなしで」

 

ダダダダダダ

 

「左右!侍と…えーと…」

 

「もういいから!」

 

「よくない!パラディン!俺のジョブ!」

 

「先陣切る!」

 

tacoさんがメリケンを手にはめ、敵に近く

 

「っらぁ!!」

 

パラディンの大盾にメリケンの拳が刺さるような勢いで衝突する

 

「っああああああ!」

 

連続で繰り出される拳は盾との衝突で火花を放つ、メリケンに火が灯るような勢いだ

 

「……!」

 

NPCは喋らないが驚きをあらわにする

 

ピシっ

 

盾にヒビが入り次の拳の一撃で盾が割れる

 

「オラァッ!」

 

盾の奥の敵への一撃は盾の奥にある剣に阻まれる

 

ギィィィィィッ!

 

メリケンと剣が衝突し押し合う、お互いの力の押し合いは体力のないNPCに理があるとさえ思える

 

「せい!」

 

横からの一閃

その一撃で敵の体勢が崩れ胴がガラ空きになる

 

「トドメ!」

 

NPCの顔面へのシールドバッシュとメリケンのアッパーカット、とんでもない威力の二撃に地に伏す

 

「異様に硬ぇな」

 

「これじゃあ時間かかるぞ!」

 

 

 

「はあっ!」

 

侍同士の斬り合いは一瞬で決まる

 

袈裟切りで一人仕留めその勢いを殺さず反対の者を左切り上げで倒す

そして唐竹で敵を割る

さらに刺突で敵を突く

 

刀を抜き振るう、血が降る

 

「……はぁ…はぁ…」

 

背後から敵が迫る、気づきはするものの反応が数瞬遅れた

 

「イカサマ!」

 

その敵の胸に短刀が刺さる

ぐさりと刺さったその担当を左に胸を切り裂くようにして引抜く

 

「……大丈夫ですか…」

 

「助かった」

 

 

 

「さて!今度こそ詠唱できるか!?」

 

「私に頼みって護衛ですか?」

 

「ごめん!1分くらいでいいから」

 

「わかりました…はぁ…それ!」

 

的に迫り姿勢を低くし回転する、右足を軸に回転しながらの切りつけは足から上をどんどんミンチにするように近づいたものを切り裂く、回転の勢いがおさまるタイミングで少し飛び上がり横方向の回転で敵を割るように切る、刀ではないが唐竹だ

 

「黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みたもう。覚醒のとき来たれり。無謬の境界に落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ!踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり。並ぶ者なき崩壊なり。万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ!これが人類最大の威力の攻撃手段、これこそが究極の攻撃魔法、エクスプロージョン!」

 

うっとりとしながら詠唱をし魔法を放つ、離れた距離の敵の軍隊を一撃で吹き飛ばす

 

「……!!」

 

感動を覚えたらしく立ち尽くしているその状態は格好の的だ、敵が寄ってくる

 

「三爪炎痕!」

 

敵をバラバラに切り裂くあおい炎の剣撃は見る者を魅了し死のサインを遺す

 

「しっかりしてください!」

 

「ごめん、ボーッとなってた!」

 

 

 

「うおっ!?」

 

「ヒール!」

 

金色の剣は敵を斬りさくたびに放つ血に視界を歪ませる

 

敵が絶えずに迫る、この中でノーダメージは無理があるだろう

 

「そらっ!」

 

「よっ!」

 

かぼちゃの被り物が視界を奪うせいかなかなかに戦いにくそうに見える

 

「チッ!キリがない!」

 

「後ろ!ヒールかける身にもなれっての!どんだけいやがるんだ!」

 

 

 

「そいよっと」

 

「ほれ」

 

攻撃職などいない

二人とも支援職なのだ

ヒーラーにマジシャン

2人係の攻撃は敵を圧倒しながら斃す

 

 

「今!」

 

「そいやあっと!」

 

「ナイス!」

 

「よし!次!」

 

 

 

 

 

 

 

「っ!らぁぁぁぁ!」

 

ガガガガガガッ

 

何発もの拳に敵は圧倒される、侍の魂である刀を折られたNPCは律儀に自害という謎の仕様だ

 

「っらぁ!」

 

「盾が前に出るか!?」

 

「壁は性に合わん!」

 

「わかる!」

 

前方に走り出し敵の脇腹に食らいつく、垂直な+の形になり敵を回転させ足で周りの敵を蹴り倒す、そして敵の右手を90°に開かせその右手に垂直な形になる

頭上から落ちる勢いを敵に押し付け敵の後頭部を地面に打ち付ける

 

「っし!いけた!」

 

「そらっ!そっちとばす!」

 

シールドバッシュで吹き飛ばされた敵をラリアットではなく鋼鉄の拳がお迎えする

 

「いきなりはやめろ!」

 

「よし!どんどんやるぞ!」

 

 

 

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