「……ごふっ」
血を吐く
酷使されすぎた身体は魔法で癒える
だが
精神は癒えない
「無理してんなぁ……」
「俺らいなかったら死んでたろ」
「やばいしばらく遊んでたいニコ動見ながら絵描いたりゴロゴロしながら小説読みたい」
「前線組は息も絶え絶え」
「脳筋クレリックがぁぁ」
「変態クレリックガァァ」
「んなことやってる場合か……?」
「ニアさんは?」
「寝てる、うごかせなかった」
「てか待って、体動かない」
「……回復…効いてない……」
「……え?あれ?見た感じ傷は…」
「どこに目ん玉ついてんの、HP」
sabamiso_sabu
HP:50000/35
「これはヤバイな」
「つーか50000か」
「結構成長したがカンストの模様……」
「5万のHPが回復されないと動けないとかやばいな」
「それな」
「さて…生きてるかな」
小さな何かを取り出し耳にあてる
「……!生きてた!水に濡れてダメかと思ったぞ…嬉しいわ」
「あ?」
「ククク、いつやつと敵対するかわからんのでな」
小さな何かをいじる
「つまりそういう事だ」
「先遣隊、ねぇ」
こいつらはなかなかにかかりにくいな
「申し訳ない、気分が悪いから新鮮な空気吸ってくる」
盗賊が1人消えた
「……」
「ところで、姫は?」
「それがどこにいるか、この辺りの敵を全滅させなければ探すに探せないだろう」
「リオンとかいると思うし大丈夫じゃね?」
「ん、合流してんの?あの2人」
「へー」
「ふむ、どうやら新しいのがきたわけか」
「おまっ盗聴かよ」
「ヒヒヒ、変な動きしたらあいつだけでも殺せるようにな」
「ヤバいこいつマジキチだ」
「嫌な兄だねぇ」
「50まで回復」
「……マナ回復してみない?」
「何故に?」
「マナ=気力、気力があればなんとかなる説」
「クレリックの頭を治すことが最優先だな」
「まあまあ試しに」
「マナセーブマナリジェネ」
「……お、回復速度上がった」
「ファ!?」
「つーかどうでもいいからさ、ニア動かさね?」
「それな」
「自分これ聴いてるし起こしてきてくれ」
「早く探索に行かないと」
「いや、だがなかなか出るに出れんのだ」
「gesoo」
「ん?」
「どうした?」
「いや、ちょっとこいつに話があるだけ」
「魔法職同士仲良くな」
特に変な部分はなし、か
「……悪い…ブレインコントロー…」
「どういうつもりだ」
詠唱より早く喉元に剣が向けられた
言葉が詰まる
「俺は、キーンってやつが魔法を使ってるってわかる」
「……は?」
「俺のパッシブスキルに魔法を感知するものがある、だから洗脳系なら俺が精神をコントロールすればかからないと思った」
「…そんなの俺もわかってる、魔法をかけるタイミングがない…」
「だから俺が気分悪くなったのか…」
「hatirokumasaか」
「俺の魔法に魔法を弾くやつがあるんだが詠唱のタイミングがない」
「ならhatirokumasaに先にかけてくれ、エクスプロージョンを打つ、そのあとは俺は動けないからhatirokumasa、どこかに隠してくれ」
「ふむ、悪くない手だが今まで動けたろ」
「マナが減りすぎるとHPが削れる、そのHPも使えばギリギリしか残らないんだ」
「……よしわかった」
「マジックカウンタ」
「いくぞ、戻ってろ」
巨大な爆発音がする
大きな光とともに
「なんだ!?」
「エクスプロージョン!?」
爆音に紛れて一部の者に魔法がかかる
どんな大声もかき消される
「……さて様子見だな」
「スパイを倒……せ」