鯖民がリアルデジタライズしたようです   作:棃音

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グラップラーvs

「…ァ…!」

 

黒い炎が刀のように暴れ回る

敵を切り裂き目の前の敵は燃え尽きる

 

「分身乱舞!……!?」

 

9つに分かれた刃は敵を正確に捉え切り裂く

しかしそれは捉えられたならだ

スキル発動の時点でもう視界にはいない

 

「…ガ、アアァァァァッ!」

 

彼は背中に焼けるような痛みを感じただろう

それと同時にHPはかなり吹き飛んだ

目立った外傷といえば背中に大きいやけどくらいだ

だがこれで死ぬわけではない

 

「俺と同じスタイルか」

 

「ヒールかける!」

 

メリケンサックをはめた手を振りそういう

実際当たりだ

この2人は"HPを削るスタイル"だ

メリケンサックは強力だ

しかし基本一撃で仕留められるほどの大技はない

頭や心臓、肺への攻撃は除くが

そして炎も凶悪だ

しかし炎の刃は浅くしか切りつけられない

だが一度当たると無数の刃が切りつける

"この世界の判定"は無慈悲だ

かするだけで容赦なくHPを削る

かするのと直撃でのHPの減り方は同じだ

HPの減り方に差が出ることがあるとすれば

どれだけそこが傷ついてるかくらいだろう

銃、矢には連続被弾として一発に判定が複数ある

まあスキルを使えばその限りではないが

 

「さて、どんだけやれるかね」

 

力の差はわかっているらしい

勝てないと分かった上での戦闘か

目標は時間稼ぎだ

人数を増やして総攻撃で仕留めるということか

 

「…ァ…」

 

視界がギロリと捉える

ゴクリと無意識に生唾を飲む

それは恐怖か緊張か

 

お互いの間合い一歩外

踏み込めば拳が先か炎が先か

パッシブスキルに初速+80がある

これは忍者や双剣士にも勝る(尚効果は1秒

 

「……」

 

「……」

 

たとえどちらが先に攻撃を放とうともその攻撃を受けたとしても攻撃を止めずに戦うだろう

となると一撃での決着しか望めない

一撃が失敗すれば泥沼の戦いとなるだろう

 

刹那

同時だ

どんな機械でも

どんな確実な方法であろうと

何をもってしても同時だったであろう

炎がグラップラーに迫る

しかしそのスピードには炎も追いつけない

一瞬で迫り間合いはゼロ

拳が突き出されるが炎に阻まれる

炎にいなされた腕は曲げられ大きくからぶる

しかしその回転を利用し踵で蹴る

それを左手で防がれる

 

「……っ!!」

 

「!!」

 

無言

しかし数瞬のうちに繰り出される攻撃は疾い

連続のジャブをかわされ炎の刃をかわす

蹴りを止められ炎を拳が粉砕する

 

「デュアルコンボ!」

 

「ガァァァッ!」

 

初速の勢いに全体重を乗せたパンチ

そこからの背後にまさに瞬間移動のように回り込んでのハイキックが襲う

しかし爆炎で吹き飛ばされる

地面に手をつきくるりと回る

反対方向に地面を蹴り走る

 

「神速二鉄!」

 

次に地面を蹴った瞬間には炎が見えた

しかし炎がこちらを捉える前にその炎は届かない

まさに神速

初速の早さ加えた速さ

まさに神速その名に恥じぬ速さだろう

繰り出された二連撃は鉄を砕くだろう

炎の盾はなくノーガードのままくらう

背後からの攻撃に背骨は砕かれたはずだ

 

「このままきめる…!鉄嵐!」

 

スキルにより威力を増した拳が襲い掛かる

一撃や二撃ではない

嵐のごとく拳が迫る

 

「ガァァァァァ!!」

 

脳天に一撃

 

「……!深層炎武!」

 

炎が対をなす剣のように襲いかかる

くるりくるりと人を切り裂くように

 

「なんだ…!?いきなり正確に急所を…!」

 

スタイルが変わったのだ

一撃で仕留めるような攻撃方法だ

 

「……!」

 

「!」

 

剣を拳が弾き拳を剣がおさえる

 

「……」

 

「……!」

 

 

≡≡≡≡≡

 

 

 

「……ああ…きたんダ…そろそろ、かとは…思ってたケド、ここで、カ……」

 

ボロボロの体を立たせふらふらとせまる

 

 

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