鯖民がリアルデジタライズしたようです   作:棃音

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進軍は止まらない

「正面20万!壊滅!」

 

「ああ、なかなかの戦果だ、何が起こった?」

 

「超規模の爆発にございます!一瞬で全軍が壊滅しました!」

 

「なかなか面白いものを持ってたようだな」

 

「クレイ…よ…」

 

「はい、狂王様」

 

「…楽しいな」

 

「ええ」

 

「愉しい……愉しい、愉しい…愉シイ愉シイ愉シイ愉シイ愉シイ!」

 

「それはよかった」

 

「全軍!正面広場で待機!敵兵を全て殺し尽くせ!」

 

「「「「「はっ!!!」」」」」

 

「奴らは何に挑んだ!?」

 

「「神です!」」

 

「奴らの気は確かか!?」

 

「そのようなこと有り得ません!」

 

「貴様らは何だ!」

 

「「神より神託を承りし兵卒です!」」

 

「よし、行け!兵卒どもよ!」

 

「狂王さま、集中運用は危険では?」

 

「いや、ああ、あのようなものはもうこの世界には存在せん」

 

「まさか存在を知っておられたので?」

 

「我はこの世界の神だ、気づかぬはずがない!」

 

「失礼を…しかしなぜ黙っておられたのです」

 

「死を、観たいからだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………これで良いのか?」

 

「ああ、そのまなこを見せておくれ」

 

右目にかかる包帯がはらりと解け落ちる

 

久しい感覚

両目に、右目に光が溜まる感覚

 

「……」

 

「どうした」

 

「いや、愚直な質問をしたくなってな」

 

「ほう?」

 

「…救えるのか?」

 

「愚直だな、お前がそう言ったのだ、私がメシアになる、と」

 

「…そうだったな」

 

「私の目に光が戻ったんだ、私は今、何でもできるよ」

 

「…」

 

「だから、私は…願おう、祈ろう、そして、戦おう」

 

「いいな、その覚悟、しかと最後まで見届けよう」

 

「はは、それは心強い」

 

「それに…お前には、もう20に近い軍勢があるであろう?」

 

「彼らは私の軍などでは…」

 

「お前の軍さ、彼らはお前を信じ、ここにいる、この場にある全ての人間の目を見ろ、まっすぐと、前だけを見ているだろう…?」

 

「そうだな…それでこそ、人間なのだ、私たちは電子の世界の住人だ…だから限りなく学習ができる、しかし、答えは見つからない」

 

「人間には限界がある、だから人は一人一人の答えができる」

 

「君たちに問いたい、君たちは…私と共に戦ってくれるか?」

 

「「「「応!」」」」

 

「ここまできたんだ!」

 

「俺たちはもう腹は決まってる!」

 

「勝手に行きやがったアホどもを追いかけるぞ!」

 

「…そうか、そうだよな!そうでなくては!よし!行くぞみんな!全員!進軍開始!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ…あっついなぁ…

焼けた焼けた、いい焼け具合だ

すげー気分がいい…

死の間際とは…ここまで落ち着き、静かなものなのか?

 

大量の魂が呻いている

へぇ?ふーん…なるほどな、どうりで

こいつらただの化け物じゃない

あいつの軍隊だ

ニアの国の軍隊だ

つまり…死ねば死ぬほど、敵が増えるわけ…か

 

なあ魂ども、地獄で楽しもうや、せいぜい、大暴れしようや…

日本人らしくない兵器なんて使って、どれだけの人に叱られるかなぁ…?

さあ、横になってないでそろそろ動くか

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