三人称、hikari氏side
hikari氏が武器をエンチャントしてみようとエンチャントテーブルに近づいた
パラパラパラ
本のページがめくれる
シュウゥゥゥ
文字が集まりページに文章が現れる
「……?」
何かの説明のようだった
「ブレインコントロール?この魔法を使いしもの、魔導師の素質ありし者、自らの脳に傷をつけながらも相手を操ることができる、脳の傷はすぐ治るであろう、知恵もちしものに使えば傷は大きくなることを覚悟せよ……?」
なぜ言葉にしたのだろう、読み終えたと同時に棒のついた本が現れた、魔典という奴だ
「お、おぉ?」
パラパラパラ
またページがめくれる
「また、か?」
今度は文字が現れたものの読むことはできない
パラパラパラ
「まだ捲れるか」
次は読めるものだった
「人を癒そうとする魔法を与えん、ヒール」
書いてある文字はそれだけだった、だがその文字は魔典に吸い込まれていく
「これで使える、のか?」
パラパラ
「またかw次は攻撃系で頼むw」
これも読める
「氷を操る資質のあるものよ、この魔法を与えよう、アイススピア」
また文字が吸い込まれる
そのあとしばらく待ったがページは変わらなかった
「逐一酒場と社宅往復するの大変だな」
そんなことを言っている彼に危機が迫っているとは誰が知っていようか
「ヴァァァ」
死体だ
「魔法を試してみるか、アンデットにはヒールって効くのか?ヒール」
体が操られるように動く、魔典を向け、そのまま固まる、周囲に暖かい光のようなウェーブが現われる
「な、なんだこれ?」
だがすぐ理解する、これは詠唱のようなものなのだろうと
光が強くなり消える
「ヒール!」
死体に向け放たれたそれは一撃で消し去る、攻撃魔法と勘違いしてはいけない、回復魔法だ、アンデットにはダメージになるだけで
キシィィィィ
蜘蛛が迫っているようだ
「ブレインコントロール」
緑色のウェーブが現れる
詠唱は短く2.3秒で終わった
「ブレインコントロール!」
視界が変わる、色あせた風景に自分の姿、蜘蛛に憑依したかのように、だが蜘蛛を操ることができるわけではないらしい
「後ろを向け」
命令してみる、その通りに向く、その先にはエンダーがいる
「エンダーを攻撃しろ」
蜘蛛が距離を詰め攻撃する、エンダーマンの反撃を蜘蛛が受けると激しい頭痛とともに視界が元に戻る、どうやらダメージはこちらに来るらしい、モンスターは仲間割れをしている、今最後の魔法を試すチャンスかもしれない
「アイススピア」
氷が取り囲むように現れ、静かに消える
「くらえ!」
二体のモンスターはHPが0になり消えた
ダメージは
-280
凄い威力だ、これは報告するべきかもしれない
RIONNに戻ります
「え?魔法?そんなゲームみたいな」
「これゲームだし」
「……」
なに?頼んでもないツッコミありがとう、だけど今はふざけてる場合じゃないからね?
「エンチャントテーブル作るべきだな(確信」
「へー」
そして作られたエンチャントテーブル
パラパラパラパラ
「なんだ書いてるんだ?」
「え?日本語じゃん、読めないの?」
他の人も読めないらしい、つまり誰かに適性があるらしくうんたらかんたら
「じゃあ読むね、アースクェイク、範囲内の敵を一度に攻撃できる、地面から岩が突き出し敵を貫く」
「イルーナじゃねぇか!?」
思わず突っ込んでしまった……
「あ、これも読める、メテオストーム、広範囲に隕石が降り注ぐ」
「だからそれもイルーナじゃねぇか!しかもハイウィザードの!それ絶対僕のだろ!」
「読めないってことは魔法使いの素質ないんじゃないんですかねえ?」
「あきらメロン」
周りがうっさい
「次〜、クイックスペル、周りの人のスキル発動を早くするってさ」
「もう突っ込まない、どこかで似たようなの見たけど突っ込まない」
「あ、これはー」
とネロだけが読めるエンチャントテーブルを見続けたのであった、だが中には誰も読めないものもあった、酒場のものはhikari氏しか読めない……(みんなで見てきた
「あれ?これ一人ひとついるんじゃないか?読めないのは強くなれば解放されるとか?」
と思ったことを言ってみる
「遅いよ〜?」
「は?」
ネロがエンチャントテーブルの本を閉じる
ここの文字、読めるよね?
英語でNEROと彫ってあった、ざけんなこの野郎
つまり一人一つ作れと……命かけてロマンをと思ったやつは少なくないらしい
「行こうか、地獄の資源ワールドに」
やはり馬鹿だろ(褒め言葉
まあ、遊ぶなら思いっきり遊ばにゃならん、楽しんだ方が勝ちなんだ
「んじゃ、頑張りますか!」