鯖民がリアルデジタライズしたようです   作:棃音

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リアルダメージに悶えながら見ていただけると幸いです


辛き時

「…全員無事か?」

 

「すでに死者1名でてるぞ…」

 

「そいつは忘れろ」

 

「元気そうだな…立てるか?」

 

お互いの安否を確認し、暗闇に眼を慣らそうとする

カッカッと何かを擦る音と共に明かりが灯る

 

「松明だ、狭い範囲しか照らせないが、ないよりはマシだろう」

 

その言葉にハッとして顔を見合わせる

 

「そうか、そうだよ、この世界は、そうだったんだ」

 

「すっかり忘れてたな」

 

全員がインベントリから松明を取り出し撒き散らす

 

「さあ、明かりは山ほどある!行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はー…はー…あっつ…まだ登りきれないのか…」

 

すでに屋根には登ったがまだまだ目指す場所は先だ

ゴロンと寝転がり周りを見る

 

「…よう、雑魚ども」

 

歩哨と思われる敵兵に声をかける

しかし誰も反応しない

不思議に思い手を伸ばす

 

ジ…ジジ…

 

不意になるノイズに違和感を覚え身体が強張る

 

「……なんだ、これ」

 

数瞬後には理解できた

 

「マズイな、時間切れか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に襲撃もなく、学校にあるような階段の前にたどり着く

しかし、全員が異質な雰囲気を感じ取っていた

 

「…イケるか?」

 

「いや、道は、ないんだ、仕方ない」

 

「異様に禍々しいのはわかるが、なんでこんなに…重いんだ、空気が」

 

弓師が息を飲む

足を1段目にかける

突如大声をあげ倒れ、もんどりを打ち、暴れまわる

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!やめろ!行くな!見るなぁぁぁぁぁ!」

 

「見るな?」

 

「大丈夫か?ダメージはなさそうだが…どうした?」

 

「…」

 

忍者が少し足をつける

 

「えっ、あ、やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

絶叫

ただただ絶叫する

手と膝を地面に着き額を地面に叩きつける

 

「…何が…いったい何が…」

 

「…俺は、俺はもう、何が起こるか理解した、絶対に行きたくない、しかし、覚悟はした…俺は行くぞ!」

 

パラディンが足をかけると同時に後ろに倒れ絶叫をしたのは言うまでもなかった

 

「…これ、もしかして、あれか」

 

「そうだ…黒歴史だよ!自分飲みたく無い黒歴史が!頭に!流れ込んでくるんだよ!」

 

弓師の絶叫は虚しく反響した

 

「こやつら、一体何を見たのじゃ」

 

「私のデータには黒歴史とは…端的にいうと思い出すと死にたくなる過去を指す」

 

「…ほう、興味深いな」

 

「行って見るか?」

 

「ああ」

 

2人の身に異常はなかった…?

 

「…少し、気分を害されたな」

 

「浮いてるからか何も流れんぞ…この上なく残念な限りだ」

 

「私も行って見ようかな…」

 

ツインソード は 座り込んだ ▽

 

「…昔は良かったんだよ…昔は…うん」

 

「何がだ…?」

 

「昔は気遣いができたんだよ…うん、悲しいよね、人間ってこういうものってよくわかるよ」

 

「…なんか怖いわ」

 

 

 

 

5時間後

 

「この踊り場難易度高すぎィ!」

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!俺の!それ俺の秘蔵の!」

 

「嘘だろなんで知ってんだよぉぉぉぉぉ!」

 

「これはやめろぉぉぉぉぉ!」

 

「…………」

 

「楽しそう、だな」

 

「性格悪いなお前」

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