何が起こったのだったか
少し思い出してみよう
友軍の兵は、一瞬にして消滅した
雄叫びとともに上層の大量の大窓から兵士が降り注いだ、敵軍を駆逐するために
敵はもう今にも倒せる、だからこその最終攻撃だったのだ
しかし期待は一瞬にして打ち砕かれる
そう、乱入者のせいだった
何が起こったか、そう
それは一発の銃声から全てが変わった
その音とともに天井の一角がボロボロと落ちた
「よう!最高のパーティーをおっ始めるらしいな!なら、花火が必要だろう!」
王の間に響くその声に全員が動きを止めた
「奢りだ!盛大に楽しめ!」
上空から誰かが落下傘とともに落ちてくる
そしてバラバラバラと何かバールのようなものが降り注ぐ
そして手のひらサイズの楕円球
それが何か、わかった時にはみんながダメージを受けていた
爆撃、最大級の爆撃
手榴弾の雨あられだ
しかしそれで終わりではなかった
「無敵バフかけろ!全員備えろ!」
その声にハッとしたマジシャンは詠唱を始めパラディンは最後の力を振り絞り盾を掲げる
ヤツは落下傘を剣で切り離しそして己の体ほどもある何かにつかまりながら落下してきた
その形に全員が狂気を感じた
そしてその姿に狂王は瞳を輝かせた
ヤツはソレを地面に叩きつけた
すると
その場は消失した
朝は消え去り
夜にもならない
そんな世界に成り果てる
「さ、て?まだ、死んじゃいない、そうでしょう」
玉座は氷に包まれ、氷は溶けず
爆心地にいたはずの人間は死ななかった
「盾、潰れちゃいましたね、いやぁ、残念だ、この機会にせっかくだし剣士にジョブチェンジしません?」
くるりとむきなおりそう言う
「お前!何を!」
味方のはずの人間からのヤジ
それもそのはず一歩間違えれば即死する
味方を巻き込んで、それをやったのだから非難轟々は当たり前である
「敵は壊滅的打撃を……ゴホン、敵の雑兵は壊滅しました、敵将2人は存命ですが、これによりある程度戦いが楽になるはずです、あのままでは勝てる見込みはない」
数に対抗するにはそれを焼き払う手段が必要だった
「それに、まずなんで助かった、それは、女神の加護といったところか、先刻、そこの女神風の何かに蘇生され、透明にされ、爆破ダメージ無効の効果がつけられた感じですね」
「まだまだ持ってそうだからな?現に今起爆したものを持っていた」
「さぁて、ここまではよし……」
不満の色は決意の表情は切り替わる
「最終局面?いいや、前哨戦だ」
スラリと音を立ててドット絵の剣を取り出し、狂王へと向ける
ダイヤの剣……本来の世界の最強武器
「夕暮れ龍の加護のあらんことを!」
そう叫び進軍
軍靴の音をならせ
規則正しさを捨て、縦横無尽に駆けろ
戦え、そして
死ね
「さあ行くぞ!余所者!我が世界に貴様らはいらぬ!ここで決着といこうではないか!クレイよ、あれを用意しておけ」
「御意」
「行くぞ!」
「あー、あーあ……ホントにバカだネ、ミンナ」
ピエロは泣かない
一人の人間として泣く