もしもチート能力に過負荷を選んでしまったら 作:Draven
らっきょコラボでは無事に剣式引けたし、今回はアストルフォ君ちゃん引けるまで頑張るつもり。
まぁライダーは姉さんいるんで完全に観賞用だけどね。
___君は死んでしまった。
たしかあの神は最初にこう語りかけてきた。
俺は死んだ。
ただしトラックや電車に轢かれた訳でもないし、自殺もしていない。
病死だ。
生まれつき体の弱かった俺は、高校生になって直ぐに心臓に病を負った。
大学生まで入院を繰り返しながらも生活していたが、とうとう発作に耐え切れなかったらしい。
そしてアイツは次にこう言ったのだ。
___生前の君の様子は知っている。ゆえに君に幸せを得るチャンスを上げよう。
俺はすぐにその話に飛びついた。
神が言うには、チート能力を得て新たに人生をやりなおせるとのことだった。
チート能力にはどんな能力を選んでも良いが、ゲームや漫画から選ぶと能力の使用例があって分かりやすいので出来ればそうしろと言ってきた。
俺の望みは『健全な体』もしくは『すべての病を治療できる能力』だ。
だが、それだけではつまらない。
折角、こんな小説でしかありえない体験をしているのだ。
「もっと強力な能力が欲しい。」そう思った。
『すべての病気を治療できる能力』といえば、俺が思いついたのは『めだかボックス』に登場した能力『
全ての病気を操作する能力である。
病気だけでなく怪我や傷も能力の範囲内である上に、治療したり逆に与えたりと便利な能力だ。
だが俺は思いついた。
怪我や傷、病気……それらを『なかったこと』にできる最強の能力が同作品内にあったじゃないか、と。
___
能力は『現実を
その気になれば人間の五感や死そのものをなかったことに出来る最悪の能力。
元ネタとなった漫画が掲載しているジャンプ内でも一二を争うレベルで凶悪な性能を誇る、と思っている。
できれば『なかったこと』にした物を『なかったこと』にできる……つまり取り返しのつく
と、いう訳で劣化大嘘憑きを得た俺は転生を果たした。
という事があったという事を思い出したのが数時間前。
俺は非常に不味い事態の最中だ。
周囲では警報が鳴り響き、施設の中は炎で包まれている。
つまり、火事だ。
通常なら消防車を呼ぶところだが、ココではそうもかない。
なぜならば、この施設は雪山の奥地に存在しているからだ。
「君!」
背後から男に声をかけられる。
「早く避難しないと逃げ遅れるぞ!」
そう言い残して彼は走り去っていく。
あの男は確か、ロマニ・アーキマンとかいう医師だったはずだ。
あの急いだ様子ならば彼の行く先にはけが人がいるという事だろうか?
ロマニについて覚えていたように、記憶が戻ったのが数時間前とはいえ、それまでの記憶がなくなった訳ではない。
よってシェルターの位置も覚えてはいるが、自分の大嘘憑きでならばより短時間でけが人の治療が出来ると思い、彼を追うことにした。
……ところで彼はどこに行ったのだろうか?
参った。
彼はまだ見つからない。
この施設の構造は覚えているが、彼の行きそうな場所はあと一か所である。
そこにいなければ自分もシェルターへ行くとしよう。
その場所とは、
その場所へたどり着くと、より激しい熱風にさらされた。
どうやらここで火事が発生したらしい。
ならばここの火を消せばカルデア内の火事も大分おさまるだろう。
そう思い、自分は初めて能力を行使する。
『
そう呟いた瞬間、レイシフト装置や中心にある観測装置カルデアスに起こっていた火は幻想だったかのように消え去る。
レイシフト装置のそばにいた男が驚いたようにこちらを見てくるが、その瞬間に俺とその男はレイシフト装置から発生した光に包まれた。
アストルフォ君ちゃん可愛い。
男なのにミニスカガーターベルトとかもう死にそう。
早く来てくれ。