木の葉を照らす朝日   作:燐黒龍

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初めまして。

小説書くのは初めてです。意外に難しいですね。
上手くかけてる気がしませんが、それでも……という方はどうぞ。
そうでない方はブラウザバックでお願いします。

あと感想は基本的に返信しないと思います。ご了承ください。

エタる可能性もありますのでよろしくお願いします。


第1話 開幕

「うっし!合格だ!」

 

俺は無数の数字が羅列された掲示板の前でガッツポーズをした。今日は県内の公立高校入試の発表日である。この喧騒の中、周りを見渡せば友と抱き合う者、1人辛そうな表情の者、電話をかける者、泣いている者など、様々な者たちの感情がごちゃまぜになっている様子が見て取れる。

 

かく言う俺もその1人であった。今回俺が受かった公立高校は、公立と言っても県内屈指の進学校である。小さい頃に父親が姿を消して以来母親に女手一つで育てられた俺は、この喜びを今何よりもここまで育ててくれた母の前で伝えたかった。

 

電話やメールじゃダメだ。帰って直接伝えよう。そう思った俺は、入り口近くに停めてある自転車を人混みと他の自転車の中からなんとか探し出し、サドルに跨ってペダルを踏み込んだ。

 

正門から外に出れば、歩道は帰るものとこれから結果を見る者で埋め尽くされている。これじゃ歩道は無理だな。仕方ないので俺は車道側を走った。それにしてもこの道本当に狭いな。後ろから来る車にぶつかりそうだ。

 

そう思いながら斜め後ろから自分を追い越していく車を見ていると、不意に右腕が強烈な力で引っ張られた。そして俺はそのまま自転車のサドルから引きずり出され、体ごと前へと吹っ飛んでいった。

 

悲鳴、絶叫、クラクション。一瞬後にとてつもない痛み。俺は地面を数十メートル引きずられて初めて、車のサイドミラーに自分の服が引っかかって引きずられているのだと分かった。

 

肉が削がれるような痛みに、俺は声にならない悲鳴を上げると、サイドミラーに引っかかっていた服が外れて地面に放り出された。

 

「─────っかーーーーーー!!!痛え!!!」

 

やっと声を上げられた。脚を見れば、あらぬ方向に曲がってしまっているのが見て取れた。そうすると自分の脳が事の重大さを認識したのか、更なる痛みが俺の脚を襲った。

 

「おい!さっさとそこから逃げろ!」

 

不意に聞こえたおっさんの声。その方向を見ると、その声の主であろうおっさんが、右を見ろと合図を送っているのが分かった。そして右を見ると、迫り来るダンプカー。

 

 

この時、時間が止まったように感じた。

 

 

完全にスローになった全ての動き。俺の脳はその中で高速の思考をする。

 

 

 

─────なにか、なにか助かる方法は─────

 

 

 

 

様々なこれまでにあった映像が頭の中を駆け巡る。学校の体育の授業、友との喧嘩、母の笑顔──。

 

 

 

 

───この中で、なにか使えそうな経験は───

 

 

 

 

俺がこの映像が走馬灯だと気付いたのは、ダンプが目の前数センチまで迫ったときだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に見たのは、白い天井だった。見た事のない風景だ。俺は周りを確認しようと、首を回そうとする。なかなか思うように動いてくれない体に違和感を覚えつつも、そこが病院であることは一目で分かった。

 

ああ、俺は事故に遭ったんだったか。そんで病院に運び込まれたのか。体があまり動かないのは事故の影響だろう。次第に状況が掴めてきた。しかしその時、横を向いている俺の頭の後ろから不意に声が上がった。

 

 

「あ!目を開いたってばね!ほらミナト!ほらほら!」

 

「わかってる、ちゃんと見てたよクシナ」

 

聞こえてきたのは快活そうな女性の声と、優しそうな男性の声であった。そして俺の脇に二つの手が滑り込んだかと思うと、ひょいと優しく抱き抱えられた。

 

は?抱き抱えられる? 俺はこの時、初めて自分の体が赤子のものであることに気がついた。

 

 

視界に入るのは鮮やかな赤髪をした女性。目鼻立ちはハッキリしていて美人に属するような顔である。

 

「アサヒ、パパだよー。わかる?」

 

声のする方に顔を向けると、こちらはキラキラと光る金髪の男性が柔らかな笑顔を向けていた。こちらは切れ長の目に鼻筋が通っていて、中性的なイケメンであった。

 

俺は確実に事故ったはずだ。正直今でも混乱しているが、どうやら俺は事故った結果として夢を見てるか、考えにくいがいわゆる神様転生というやつをしてしまったのだろう。

 

夢だったならば覚めるのを待てばいい。だが後者だった場合かなり面倒なことになった。神様転生は受験勉強中に気分転換でその類の二次創作とかをよく見ていたから知っている。でも元の世界に戻る系統の小説は見たことがない。

 

「あれー?反応がないってばね」

 

「生まれたばかりなんだしそんなもんだよ」

 

目の前の2人が俺の反応を見て話し始めた。

 

「でもなんか別のことを考えてるみたいな……」

 

「クシナはアサヒが何を考えてるのかわかるのかい?」

 

「うん、母親だから」

 

そう言うと金髪の男の方は顔を少し赤くしている。ノロケるのは大いに結構だが、少しマズイな。神様転生パターンだった場合感づかれるとかなり面倒なことになる。

 

どうしよう……これでも頭の回転と出来はかなり良い方だと自負している。夢にしては意識がハッキリしすぎているから、転生した可能性が高い。というか俺の勘がそう言っている。

 

しかしこの状況、この赤子の体では何もできないから、夢だと信じて待つしかない。俺はそう自分に言い聞かせると、耐えがたい強烈な眠気が襲ってきて、眠りに落ちていくのだった。




感想に返信しないと言いましたが、もしいただけた場合目は通すつもりです。

なんか上から目線っぽい前書きと後書きすみません。
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