この素晴らしい世界に祝福なんざいらない。   作:グリムリッパー02

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アニメ見て小説買って、寝ぼけながら書いた超見切り発車の賜物です。

今回エピローグなので超特急で話しが終わります


このハードモードに俺様を

 

 

 

 

前略。

 

 

 

 

▼死にました。

 

 

「春野桃夜さん。ようこそ死後の世界へ。貴方は先ほど不幸にも死んでしまいました。貴方の人生は終わってしまったのです」

 

 

突然、こんなことを言われた場合、人間のとれる最善な行動とはなんだろうか。

泣き叫ぶ?混乱する?そんな訳がないと怒鳴り散らす?ノンノン。不正解。

ならば、その答えは?

 

 

「あ、そっすか。わかりました〜」

 

 

現実を素直に受け止めることである。

 

 

✳︎✳︎✳︎

 

 

皆様こんにちは。俺の名前は春野 桃夜と申しますです。つい最近まで高校生してました。ハイ。

実はこれでも死人です。え?どうやって死んだのかって?事故死だよ言わせんな恥ずかしい。

まったく、なんで学校近くの曲がり角で馬なんか出てくるんだよ。そこは女の子だと相場が決まっているだろ。そんなにオモシロ世界だったのかリアルって。マジかよ未練湧いてきた。

 

ま、過ぎてしまったことは置いといて、大事なのは?そう、今でしょ!

………。

つーことで俺は堂々と死の宣告をしてきたアクアなる女神(自称)とトーキングタイムしています。

 

「って!そうじゃないでしょぉ〜〜!!!なにさらっと自己紹介してくれちゃってんのよ!?もっと他にあるでしょうが!」

 

「どんな状況でも慌てない、そんなクールな男に俺はなりたい。キリッ」

 

「知らないわよ!」

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「で?俺はこれからどうなんの?消えるの?」

 

「や、やっと話が戻ったわね。オッホン!その質問だけど、実質貴方の魂が消えることはないわ。その代わり天国に行くか記憶が消えて赤ん坊になるかだけど」

 

因みに。と天国についてざっと説明してた。

娯楽が一切ないとか……俺そんなところ3秒で発狂しちゃうよ?SANチェック1D100だよ。

とはいえ記憶ゼロで赤ん坊からやり直すってのもなぁ。

 

「ふふふ、困っているようね!そんな貴方には第3の選択肢をあげるわ!」

 

「ほほう。もしかして異世界に転生して身体と記憶はそのままで魔王を倒す勇者になれとかか?」

 

王道テンプレートものって良いよね。

 

「………うん。まぁ、その通りなんですけどね?わたし、これでもこれ言うの結構楽しみにしてたのよ?」

 

知らん。ざまぁwwwww

 

「まぁ話が早いと思いましょう!それでどうする?異世界、行っちゃう?!」

 

と、今度も異世界についてざっくりと説明。

行き先は超王道物、魔法溢れるファンタジーワールド。もちろん魔獣悪魔魔王様のオンパレードで人々は剣を槍を杖をと日々戦いに勤しんでいる、と。

しかし、そんな弱肉強食な世界のため、大抵はクビチョンパなど酷い死に方しかしない。そうなるとそこの世界の住人は戻りたがらないらしく、人は増えない。モンスターは増える。人類存亡の危機!!

そんなわけで異世界から人を人柱にもとい送り出し特典なんかをつけて魔王討伐の即戦力にしている。説明終了。

 

で、それを聞いた俺の感想というのが

 

「面白そうだな」

 

これだ。自分でも思うがやっぱ短絡的だよな。

ま、ノリで生きてるから。仕方ない。

 

だがしかし。やはり異世界というのがいい。何しろそこには今までの世界にはない未知が詰まっている。

知識欲は人間動かす最大のエネルギー。そんな知らないことだらけの異世界なんて、興奮しないほうがおかしいってもんだ。

 

「それじゃ異世界に行くのね?」

 

「おう、それで頼む。すぐに行けるのか?」

 

「えぇ。特典選んでもらったら「待った!」な、なによ!」

 

俺は上機嫌な女神さんに待ったをかける。そうそうそこだよそこ。

 

「その特典っていうの?具体的にはやっぱ聖剣だったり超常的な身体能力だったりするんだろ?」

 

「えぇまーそうね。大体はそんなものよ」

 

「俺、それいらないから」

 

「はぁ?!」

 

素っ頓狂な声をあげる女神を尻目に、俺は言葉を続ける。

 

「俺、常々思うんだよなぁ、転生物の主人公って特典を貰ってなにが楽しいんだろうね、って。確かに特典貰って?そんでそれで無双して?俺TUEEEEするのは楽でいいんだろうけどさ、そこのどこに面白さがあるっていうんだよ。だってそれ元は俺の力じゃないし。元々強い能力貰ってるんだから倒せて当たり前じゃん。それで、努力とか苦労とか言われても…ねぇ?」

 

「いや、そんなこと言われても……ってか!貰ってくれないと困るんですけど?!天界規定で何か一つあげないと私が怒られるんですけど?!」

 

急に涙目になってつかみかかる女神さま。いや、そんなこと言われても知らんし。面倒くさいな女神。

 

「じゃぁ、アレで良いよ。ティッシュ。あると便利だろ?」

 

「良いのね?!本当に良いのね!?私、後からなに言われても責任取らないわよ?」

 

「あぁ、大丈夫だ。問題ない」

 

「それ大丈夫じゃないフラグなんだけど……」

 

溜め息一つ呆れながらも彼女がその手を鳴らすと、足元に魔法陣的な何かが出現する。おぉ!本格的だな!!

 

「まぁ良いわ!それじゃ春野 桃夜。貴方が魔王を倒す勇者であることを頭の片隅くらいには願ってるわ!あ、魔王を倒した暁には神様がなんでも一つ願いを叶えてくれるから」

 

ほほぉ、そりゃ良い。自前の特典なんかは願い下げだが、何かを成し遂げた成果というなら貰ってやらんこともない。

 

「それじゃ送るわよ!!」

 

女神さんの掛け声と共に魔法陣からは強烈な光が俺の身体を包み込み、宙に浮いていく。

 

そして、その光はやがて俺の身体を真っ白に包み込み────

 

「んじゃ、いっちょ行きますか!」

 

──── 俺は転生したのだった。

 

 

 

こうして後にカズマと並び『右のクズマ、左のゲスヤ』と称されるノリで生きる少年の物語が始まったのである。

 

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