インフィニット・ストラトス 鋼鉄の銀龍    作:ユウキ003

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今回は海回です。
そして自分の趣味で機龍を……


インフィニット・ストラトス 鋼鉄の銀龍 第9話

前回までのあらすじ

ルームメイトの簪と親密になった機龍 

そして開幕したタッグによるトーナメント 

抽選の結果、タッグになった簪と機龍 その相手は

ラウラと箒のペアだった

圧倒的な火力とパワーでラウラ達を圧倒した機龍達だったが、

ラウラのISに搭載されていたVTシステムが起動、ラウラを

飲み込んでしまう 何とかラウラを救出した機龍だった

数日後、男装して転入してきたシャルルは改めて

『シャルロット・デュノア』として転校してきた

さらにシャルと混浴した事をしって激昂した鈴が教室に乗り込んでくるが

何とそれを止めたのがあのラウラだった そして彼女はクラスの全員の前で

機龍を自分の弟にすると宣言 それを了承した機龍だった

 

ある日の朝

最近では機龍と簪は一つのベッドで一緒に眠るのが恒例になりつつあった

簪は愛しい子供を抱きしめる母親のように 機龍は母親の腕の中で眠る子供のように

お互いの温もり、鼓動を感じながら眠るようになった

そして今日も今日とて簪に抱かれた状態で目を覚ます機龍

いつものように簪の寝顔を確認してからもう一度顔を彼女の胸に埋める機龍

だがその時、彼は背中に何かの違和感を感じた

簪の腕を離れ、一度上半身を起こす機龍 そして布団の一部をめくった

そこには全裸で寝ていたラウラの姿があった

機龍「あ。ラウラお姉ちゃん。」

ラウラ「ん…朝か。」

機龍「おはよう。ラウラお姉ちゃん。」

ラウラ「あぁ、おはよう。」

もしこれが一夏だったら声を上げて驚いただろうが、一般常識と

微妙にずれた機龍には、自分の横で全裸の少女が寝ていたという事実に

何も驚きを感じていなかった 

彼曰く『だって僕ずっと裸だったし』

機龍「あれ?そう言えば何時入って来たの?全然気づかなかったよ。」

ラウラ「夜中にな。鍵を開けて入って来たのだ。」

機龍「へぇ。そうなんだ。」

と、その時、二人の会話で起きたのか、簪が上半身を起こした

簪「うぅん、機龍?誰かいるの……って!?えぇ!?ボーデヴィッヒさん!?

  こんな所で何してるんですか!?それに裸で!?」

ラウラ「何か問題でもあるか?私達は姉弟なのだぞ?」

簪「裸で一緒に眠る姉弟なんて聞いた事ありませんから!」

ラウラ「細かい奴だな。お前には関係ないだろう。」

簪「そんなことありません!私は、私は、機龍の恋人ですから!」

それを聞いたラウラは驚いていた

ラウラ「き、貴様が機龍のこ、ここ、恋人だなど、姉たる私が認めんぞ!」

簪「あ、あなたに認めてもらう義理はありません!」

と、喧嘩を始めた2人はやがて

簪・ラ「「機龍!」」

機龍「何?」

簪・ラ「「あなたが(お前が)好きな方にキスをして!(しろ!)」」

機龍「…わかった。」

そう言われた機龍は真剣な顔をして簪の方に近づいた

それを見たラウラはがっかりして、簪は少し喜んだ

だが、簪は機龍が自分を選んでくれた事だけで満足だったため、キスをするには

まだ心の準備ができていなかった

簪「あ!ま、待って!まだ心の準備が!ん!」

そんな彼女を他所に、その唇を奪う機龍

ラウラ「あ~~!」

その後ろではラウラが悲痛な声を上げながら、まるで餌を貰えなかった

雛鳥のような顔をしていた

やがてその唇を離す機龍

簪「あぅ…」

今の彼女の顔は完全にのぼせたような状態だった

それを見届けた機龍は、今度はラウラの方に向き直った

ラウラ「な、何だ!情けなら要ら!んん!」

そして、ラウラの唇をも奪った

やがて簪と同じようにしばらくするとその唇を離す機龍

彼にキスをされ、惚けた状態から二人が戻ってくるのには、数分がかかった

   「ききき、機龍!どういう事だ!なぜ私達二人にキスをした!?」

機龍「?僕は、『僕の好きな二人にキスをした』だけだよ?」

そう、機龍は人間ではない ゆえに、一般人との常識の間にずれがあるのだ

例えば、機龍の『好き』は確かに愛であった が、その好きに例外は無く

機龍の『好きな相手』は簪であり、ラウラであり、

束であり、クロエであり、一夏であり、箒であり、

千冬、真耶、セシリア、鈴、シャルロット、クラスの女生徒達 

彼女達全てが機龍の『好きな相手』なのである 

愛を知らぬが故に誰をも愛する機龍だった

 

簪・ラ「「うぅぅぅ……」」

彼の愛を受けられたのは嬉しいが、彼が身近な人間を愛しているが故に

素直に喜べない2人

ラウラ「……はぁ、どうやら、我々の負けのようだな。」

簪「…ですね。……ふふふ。」

ラウラ「ハハハハ。」

すると、何がおかしいのか、笑い合うラウラと簪 そして、何故笑うかが

理解できない機龍だった

 

やがて服を着せたラウラと一緒に食堂に行く機龍と簪

そんな時だった

機龍「新しい水着を買いに行く?」

ラウラ「あ、あぁ、それで何だが、お前に選んでほしいのだ。構わないか?」

機龍「僕なんかでよければ良いよ。」

それを聞いてほっとするラウラ だが

  「簪はどうする?」

横に居るもう一人にも話を振った機龍

簪「わ、私?私は…」

行こうと答えようとしたが、機龍の後ろでラウラが必死な形相で『来るな』と訴えていた

しかし、ここで退けないと悟った簪は

 「わ、私も行く。」

機龍「うん。わかった。」

そう流した機龍は食事を続けるがその左右では火花が散っていた

  「あ、折角だからセシリアお姉ちゃんも誘って来るね。」

一足先に食事を終えた機龍は食器を片づけながらそう言った

その瞬間、火花が嘘のように消え、二人は肩を落とした

ラウラ「なぁ、更識簪よ…」

簪「何ですか…」

ラウラ「機龍はああなのか?」

簪「はい。どうやら恋愛には疎いみたいですから。」

ラウラ「お互い、苦労しそうだな。」

簪「全くですね。」

その頃、セシリアを誘いに行った機龍はと言うと、

セシリア「他の皆さんと、お買い物ですか?」

機龍「うん、何でも、臨海学校で着る水着を探すんだって。

   どうせならセシリアお姉ちゃんも誘おうと思ったんだけど…

   迷惑、だったかな?」

そう言って上目使いでセシリアを見上げる機龍 その瞳にドキリとするセシリア

セシリア「そ、そんな事ありませんわ!私、丁度水着を新調しようと思っていた

     所ですし、良いですわよ!」

機龍「ホント?わかった、じゃあ後でね。」

嬉しそうな笑顔を残して機龍は戻って行った

セシリア『これはチャンスですわ!私の魅力で、機龍をメロメロにして

     差し上げますわ!」

と、息巻いているセシリアだった

 

その後、モノレールを使って駅にやって来た4人 なのだが、

機龍「ねぇ、あそこにいるのって…」

そう言って機龍が指さした先では、シャルロットの一夏が手を繋ぎながら

歩いていた

セシリア「一夏さんとデュノアさんですわね。お二人も買い物でしょうか?」

機龍「それもそうだけど…あの自販機の後ろにも…」

そして、その一夏達と機龍達を結ぶ線の間にある自販機の影に鈴と箒の

姿があった

鈴「…ねぇ。」

箒「何だ…」

鈴「あれって、手、握ってるわよね。」

箒「あぁ、そうだな。」

鈴「そっか、見間違いでも白昼夢でもなく、やっぱりそっか……

  よし殺そう!!」

そう言って右手に部分的にISを展開する鈴

機龍「ダメだよ。街の中で危ない事しちゃ。」

と、そこに機龍達がやってきた

鈴「き、機龍!?それにセシリア達まで!?何でここに居るのよ!?」

簪「私達はまぁ、機龍の誘いで水着を買いに…そう言うお二人はどうして?」

箒「わ、私達はまぁ…その、なんだ…」

セシリア「…ストーカーは犯罪ですわよ?」

鈴「ち、違うわよ!私は一夏に変な虫が付かないようにこうして

見張ってあげてるだけよ!」

機龍「そうなんだ……それじゃ、僕達はこれで。」

その後、鈴たちと別れた機龍達は水着の販売コーナーにやって来た

  「それじゃ、僕はこっちだね。」

簪「うん、後でね。」

男性と女性の販売コーナーが分かれているため、男子と女子で別れる4人

機龍「さて…」

  『そう言えば、水着ってどんなのが良いのかな?

   着た事ないからわかんないな。』

  「う~ん。お姉ちゃん達に聞こう。」

機龍は簪たちが向かった女性物のコーナーへとやって来た

  「え~っと…」

ラウラ「む?機龍か?どうした?」

やがて水着を選んでいるラウラと会った

機龍「あ、お姉ちゃん。ちょうどよ…」

ラウラに近づこうとするとその前にいきなり別の女が現れた

女「ちょっと、そこの子供、これを片づけておいて。」

そう言って手に持っていた水着をずいっと機龍の前に押し出す女

機龍「えっと……」

女「何してるの、早く片づけなさい。」

機龍「何で僕が…自分でやれば良いじゃないですか。」

女「ちっ!男が口答えするんじゃないよ!」

そう言うと女はいきなり機龍を蹴った

腹を蹴られ、地面を転がる機龍

 「自分の立場をわきまえな!何もできない男の癖に!」

そう言って再び機龍を蹴ろうとした瞬間、後ろから何か音がした

振り返ると、そこにはシュヴァルツェア・レーゲンをフル装備したラウラが立っていた

その目には、以前の転入してきた時以上の殺気が

ラウラ「良い度胸だな貴様。私の前で私の弟に暴力を振るうとは……よほど

    死にたいらしいな。」

それを見て金魚のように口をパクパクさせる女

女「I、S…」

ラウラ「死ね、ゴミ蟲が。」

機龍「待って…」

それを止めたのは立ち上がった機龍だった それで一瞬喜ぶ女だったが

  「そいつは僕がやる。」

そう言って右手の一部を3式機龍と同じにした 

0式レールガンを女に向ける機龍

女「そ、そんな!?男が何でISを!?」

機龍「…死にたくなかったら今すぐこの場から消えろ…

   思い上がりの人間。」

それを聞くと足を縺れさせながら女は逃走した 

それを見た機龍とラウラはISを解除した

ため息をつく機龍 そこにラウラが近づいて来た

ラウラ「大丈夫か?…おのれ、あの女!あいつの居場所を探し出してこの手で!」

機龍「大丈夫……これ位慣れてるから……」

ラウラ「…すまん…」

機龍「大丈夫だから……笑って…お姉ちゃんは、怒った顔よりも

   笑った顔も方が綺麗だから。」

それを聞いて、顔をボッと言う音と共に真っ赤にするラウラ

だが

ゴジラ『んだよ。あんな雌一匹、殺しちまえよ。どうせあれが死んだところで

    なんになるってんだ。』

そう、確実に目覚めつつあるもう一つの人格『ゴジラ』が話しかけてきた

機龍『黙れ。僕はお前じゃない。僕は…誰も傷つけない。』

ゴジラ『勝手にしろ……だが、お前が怒りや憎しみに呑まれた時…

    俺が覚醒する。』

にやりと不気味な笑みを浮かべたゴジラとしての自分は、

それだけ言い残すと機龍の中に消えて行った

 

その時、険しい表情をしていた機龍の顔を覗き込むようにしてラウラが見ていた

ラウラ「機龍。大丈夫か?」

機龍「ううん、ゴメン…大丈夫。…それより、お姉ちゃんにお願いがあるんだ。」

ラウラ「何だ?」

機龍「水着選び、手伝ってくれないかな?僕じゃ、どういうのが似合うかわからない

   から。」

ラウラ「そ、そうか、任せろ!」

と言って胸を叩くラウラ

   「そ、それでは、先に水着売り場に行っていてくれ。すぐに行く。」

機龍「うん、わかった。」

その後、機龍と別れたラウラは携帯を取り出して電話をかけ始めた

 

その相手は、ラウラが所属するドイツ軍部隊の副官だった

ラウラ「クラリッサ、私だ。緊急事態だ。」

クラリッサ「ラウラ・ボーデヴィッヒ隊長、何か問題でも

      起きたのですか?」

と言う会話に周りの全員が手を止めてそちらに視線を移した

ラウラ「う、うむ…実は今、私は先日話した相手…篠ノ之機龍と

    共に水着を買いに来ているのだ。」

隊員「「「「「おぉぉ!!」」」」」」

クラリッサ「成程、あの2番目の男性ISパイロットの。」

ラウラ「そうだ。今の私の弟だ。」

クラリッサ「そうですか!彼は隊長の弟になる事を承諾してくれたのですか!」

隊員「「「「「おぉぉぉ!!」」」」」

クラリッサ「それで、何か進展はありましたか?まぁ、まだ日も浅いですから

      これから地道に…」

ラウラ「クラリッサ…」

クラリッサ「どうかされましたか?」

ラウラ「じ、実は今朝……その、機龍と……き…きき、キスをした。」

クラリッサ「おぉぉ!もうキスまで行かれたのですね!」

隊員「「「「「きゃあぁぁぁ!」」」」」

彼女らも十代の乙女 そういう事には敏感だったのだ

ラウラ「そ、それでだな。実は今、機龍に水着を選んでくれと言われたのだ。

    どんな物を選んでやるべきだろうか?教えてほしい。」

クラリッサ「そうですか……彼の姿を取った写真などはありますか?

      できれば全身が映っている物で。」

ラウラ「あぁ、ある…画像を送る。」

そう言って送られてきたのは一夏の代表就任パーティーの時の写真だった

   「その画像の中央に映っている銀髪の子供が機龍だ。何か

    似合いそうな水着を教えてくれ。」

ラウラとクラリッサが話している間 クラリッサが端末から

スクリーンにその写真を移し、機龍をアップにした

隊員「これが隊長の弟!」 「確かに姉弟みたい!」

  「かわいい♪」  「抱っこしてみたい!」

クラリッサ「それでは総員!この人物に合う水着を思案せよ!」

隊員「「「「「了解!!」」」」」

こうして、黒ウサギ部隊は微妙な方向に力を注いだ

 

その後、無事に似合う水着をラウラから選んでもらった機龍は

逆にラウラとセシリア、簪に似合う水着を探した

ラウラにはビキニタイプの黒い水着を

セシリアには同じビキニタイプで濃い青色に腰布が着いたパレオ

のような物を

簪にはセシリアのと比べて薄い色の青いワンピースタイプの水着を選んだ

その後、帰ろうと歩いていた時だった

 

真耶「良いですか?臨海学校で浮かれる気持ちもわかりますが……」

と、何処から真耶の声が聞こえて来た

簪「今の声って…」

機龍「山田先生だよね。あ。」

千冬「ん?」

真耶「ふぇ?」

一・シャ「「あ。」」

一夏とシャルが正座させられて怒られている所にばったり遭遇した機龍達だった

千冬「なんだ。お前達も水着を買いに来ていたのか。」

ラウラ「はい。機龍に誘われて。」

機龍「それにしても、一夏お兄ちゃんたちはどうかしたんですか?」

千冬「ん?あ~いや、お前は気にしなくて良い。」

機龍「?」

その後、機龍達は千冬達とも別れ、学園へと戻って行った

 

そして数日後 臨海学校の日がやって来た

真耶「今11時で~す!夕方までは自由行動、夕食に遅れないように旅館に

   戻る事!良いですね~!」

女子「「「「「「「「「は~い!!!」」」」」」」」」」

海を前に着替えた女子たちがはしゃぎ始めた

着替えた機龍はどうしようかと砂浜で迷っていた

一夏「あ。お~い、機龍~」

するとそこに一夏達がやって来た

機龍「あ、お兄ちゃん。」

一夏「一人か?なら俺達と一緒に…うわっ!?」

と、その時、オレンジ色の水着を着た鈴が一夏の上に飛び乗った

鈴「お~!高い高~い!」

一夏「何やってんだよ!ネコかお前は!?」

本音「うわ~!楽しそ~!私もやりた~い!」

清香「その次アタシ!」

と、言っていたが、機龍も一夏の事をやって欲しそうに見上げていた

一夏「ん?何だ、機龍もやってほしいのか?」

コクコクと首を縦に振る機龍

  「そんじゃ、鈴、交代だ。」

鈴「ちぇ~仕方ないわね。」

そう言って一夏の背中から飛び降りる鈴 それを確認すると機龍に背を向けて

膝を折る一夏

一夏「ほれ、乗れ。」

機龍「う、うん。」

一夏に跨るようにして乗る機龍 

一夏「良し!行くぞ!」

一気に立ち上がる一夏

機龍「うわわ!?」

一夏「機龍?大丈夫か?」

咄嗟に一夏の頭にしがみ付いて目を瞑る機龍

やがてゆっくりと目を開ける機龍

機龍「……うわあぁぁぁ!高~~い!アハハ!」

一夏「へへ、そうだろ。ほれ。」

ぐるぐるとその場で回転し始める一夏 その上でキャッキャとはしゃぐ機龍

その姿はまさに父親と息子と言う風体だった

と、そこに着替えたシャルやラウラ、セシリア、簪達がやって来た

シャル「あ、なんかすごい事になってるね。」

簪「機龍、落ちないようにね。」

機龍「は~い!」

セシリア「ふふ、まるで親子のようですわね。」

本音「でも、そうなるとお母さんは誰だろうね~?機龍は誰がお母さんぽい

   と思う?」

機龍「え?」

と、そこに一言、爆弾が投下された 

シャル『機龍のお母さん!?それって、つまり一夏の、お、おおお、奥さん!?』

セシリア『機龍の!?機龍のマザー……それはそれで…』

ラウラ『ふむ////姉も良いが母親も悪くないな。』

鈴『一夏がパパで機龍が子供……悪くないかも…』

簪『わわ、私が機龍のお母さん!?……ちょっと憧れるかも…』

と言う、お互いにイメージを浮かべていた

本音「ねぇねぇ?誰が一番お母さんっぽい?」

機龍「………」

それぞれの顔を見る機龍 その視線に気づいて顔を赤くする女子たち

やがて機龍が選んだのは………

  「シャルロットお姉ちゃん…かな?」

シャル「ぼ、僕!?」

   『やった!ありがとう機龍!』

逆に、言われなかった他の女子たちは落ち込んだ

機龍「でも……」

と言う言葉を紡ぐ機龍

  「きっとみんな良いお母さんになれると思うよ。」

そう言いながらセシリア達に微笑む機龍 それはまるで、

後光が差し込む仏のような笑顔で、実際女子たちは

機龍の性別が男であることを忘れさせるような物だった

それを聞いた近くの女子たちは顔を真っ赤にして、

簪や鈴たちは一度機龍から離れて集まった

鈴「前々から思ってたんだけどさ、機龍っていつもああなわけ?

  無自覚、と言うか…純粋と言うか…」

セシリア「全然嫌味に聞こえないからすごいですわよね。」

ラウラ「いきなりああ言う事を言われると恥ずかしいのだが…」

簪「機龍って、恋愛に疎いのによくドキッとする事を平気で言うんだもん。」

シャル「それに、さっきは一瞬機龍の性別を間違える所だったよ。」

鈴「……アイツが女装したらどんなになるのかしら?」

と言う言葉が彼女達の興味を誘った

 

そして

静寐「良いね!それおもしろそう!」

と、近くに来ていた他の女子に話を聞かれてしまった

セシリア「し、静寐さん!?」

静寐「機龍君の女装姿!見てみたい人~!」

大声で周りに呼びかける静寐

女子「機龍君の女装!?見たい!」 「私も!」

   「ここにカツラあるよ!」 「私女性用水着借りて来る!」

このように、だんだんと大事になり始めた話 

しかし、当の本人は訳が分からずと言う現状だった

 

数十分後 

機龍は訳も分からないまま、鈴のと似た作りの白いセパレートタイプの

女子用水着を着せられ、腰まである銀髪のカツラを乗せられていた

その姿で、多くの女子たちの前に立つ機龍 辺りでは猛烈な写真撮影が始まっていた 

そんな中、一夏は機龍を見て、驚いていた

一夏「お前、本当に機龍か?信じられねえ」

機龍の女装姿に顔を赤くする一夏

静寐「ふっふっふ…そう思うでしょうが、この子は正真正銘機龍君です!」

と言って機龍の肩を後ろから掴む静寐 と、そこに

真耶「皆さん。どうかしたんですか?」

黒の水着を着た千冬とビキニタイプの水着を着た真耶がやって来た

千冬「おいおい。何の騒ぎだ。」

機龍を囲っていた女子たちの最前列にやって来た千冬達と目が合う機龍

  「………」

真耶「………」

機龍「………」

千冬「何でここに小学生が居る?」

真耶「あなた、迷子ですか?親御さんは?」

女子「「「「「………」」」」」

一夏「あ、あの、先生方、こいつは機龍です。」

千冬「?何をバカな事を言っている。こいつはどう見ても女だろう。」

真耶「そうですよ織斑君。先生をからかう物ではないですよ。」

一夏「い、いや。そう言われても……」

機龍「先生、僕ですよ。機龍です。」

千冬「ッ!?ほ、本当に機龍なのか!?」

真耶「え!?えぇぇぇ!?」

女子『『『『『本当に気づいてなかったんだ………』』』』』

驚いた二人はマジマジと機龍の女装姿を見た

  「ほ、本当に機龍君なんですか?」

それを証明するかのようにカツラを両手で外す機龍 するといつもの癖毛が

ぴょこんと現れた 

その事実に驚愕する千冬と真耶

  「す、すごい女装スキルですね…」

千冬「山田先生、声が上ずってますよ。…誰がこれをしたんだ?」

静寐「はい!我々女子陣が総力を挙げて機龍君をかわいくしました!」

千冬「その結果がこれか。」

そう言ってかつらをつけ直した機龍を見る千冬

  「で、お前は何で普通に女装してるんだ?」

機龍「?僕が女装するとおかしいのですか?」

それを聞いて頭に手を当てため息をつく千冬

千冬『そうだった。こいつは微妙にズレているんだった。』

静寐「でも本当に可愛いよね~!」

女子「「「「「ねぇ~~!!」」」」」

そんなこんなで機龍は女子たちのおもちゃにされてしまった

 

その頃、束達が居る場所では…

束「グヌヌヌ!」

某国のスパイ衛星をハッキングして浜辺の様子を見ていた

 「クソ~!リュウ君を女装させようと思ってたのに~! 

  先を越された~!うわあぁぁぁん!」

クロエ「ハァ……そこまで叫ぶ事ですか?」

束「くーちゃんだってリュウ君に着せるドレスを作るときはノリノリ

  だったじゃないか!?」

クロエ「あれは!?…あれを着た機龍を想像すると、手が止まらなくなって…」

束「良し決めた!夏休みにはリュウ君に帰って来てもらって

  女装大会だあぁぁ!

  と言うか明日どうせだから一着リュウ君にプレゼントしてくるわ!」

と言う会話がなされていた

 

場所は戻って海岸 

あの後、生徒と教師も混ざってビーチバレーへと発展し、

皆が皆、海(と機龍の女装)を楽しんでいた

 

しかし、幸か不幸か、今この時にも、新たな事件が刻一刻と

迫っていた

     第9話 END

 




とまぁこんな感じです。
それと、実は書店で買った本でかわいいウルトラマン怪獣を
見て、コスモスの『リドリアス』やティガの『ガーディー』
を擬人化、ハネジローをそのままにした設定をどれかの
アニメにぶち込もうかなと思ってます。
まぁただ、響鬼も始めたばかりなので未定な話なのですが……
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