【習作】羅刹天魔王   作:十月の金糸雀

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旧六話

 『俺の人生はつまらなくなんかない!家族のいる幸せを、お前達に分けてやりたいぐらいさ!』

 

                            ――――――――――野原ひろし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分が初めて誰かの『死』に触れたのは、中学一年の時。母方の祖母が癌で亡くなった時だった。

 

 

「■■、おばあちゃんが、死んだって………」

 

「ふーん、で、葬式どうなるの?」

 

 

 泣きながらそう言う母に、自分はゲームをしながら酷薄に返事をしたのを覚えている。

 別に、祖母と会ったことがないだとか、祖母のことが嫌いだったとか、祖母に対して情がなかったとか、そんな理由ではなかった。

 ただ、末期癌でもう長くないことはわかっていたし、然るべき時が訪れたのだな。と、淡々とそう思っただけだった。

 

 

 

 祖母の葬儀が始まり、自分は不思議に思った。

 

 

 参列者の誰もが泣いている。祖母の死を悲しんで泣いている。

 

 

 人はいつか必ず死ぬ。それは世界の理であり、自然の摂理であり、不文律の法則であり、人間には不可侵の領域だ。

 それなのに誰もが祖母が死んだことを悲しんで泣いている。自分以外の参列者全員が泣いている。それが自分には不思議で仕方がなかった…………

 

 

 

 

 

 二度目に『死』に触れたのは、父方の祖母が脳卒中で急死した時だ。この時、自分は上京して浪人生をやっていた。

 

 深夜2時頃、母から祖母が脳卒中で倒れたことを電話で聞いたとき、自分がまず最初に思ったのは、祖母がこのまま死んだとき、葬儀のために父方の実家に帰らないといけないが、それが人気講師の授業日程と被らないかどうかという心配だった。

 

 

 父方の祖母の葬儀でも参列者の多くが祖母の死を悲しんで泣いていた。祖母と仲の良かった母も泣いていた。

 

 

 三度目に『死』に触れたのは、大学一年の頃、同窓生が自殺したという話を聞いた時だ。誰もが悔やんでいた。誰もが悲しんでいた。誰もが彼の『死』に寄り添っていた。

 

 

 ここで初めて自分は思った。

 自分は他人とズレている。決定的に、人間として大切な何かが欠落している。

 

 

 それはきっと、普通の人間ならば誰もができるし持っている、誰かの『死』をいたわる気持ちだろう。自分にはそれがない。誰かが死んだところで、自分の生活に影響が出るわけでもないのに、何を感じろというのだと不思議に思った。

 

 

 祖母たちが死んで、同窓生が死んで、自分は悲しいとも思わなかった。少しも、欠けらも、寸毫も、悲しいとは思えなかった。

 

 

 同窓生はまだいい。実際に話をしたこともなければ、会ったこともない。完全な他人だ。高校が同じという理由で話が回ってきただけにすぎない。

 

 しかし、祖母たちの『死』はどうだ? なぜ、自分は悲しいと思えない?

 

 やはり自分は何かが欠落している。このころからだろう。自分が『死』に惹かれるようになったのは…………

 

 

 祖母たちが亡くなって少なくない時が流れた。

 

 

 そんなある日、自分はふと思った。誰もが元の生活に戻っている、と。

 時間が悲しみを忘れさせるのだ。誰も祖母の『死』に縛られていないのだ。葬儀の時にあれだけ大合唱の様に泣いていた家族も、まるで祖母の『死』がなかったかのように元の生活に戻っているのだ。

 

 それは人間としては自然なことなのかもしれない。時間と共に人間は心に負った傷を癒す。そうでなければ前に進むことができない。誰もが元の生活に戻っているのは当然のことなのかもしれない。

 

 

 しかし、それを見た自分は思ってしまったのだ。『家族の愛』など所詮はこの程度か、と。

 

 

 愛する恋人(黄昏)を踏みにじられて、それでもなお戦い続けた(刹那)の『愛』に比べたら、現実の『家族の愛』など児戯ではないか、と。そう思ってしまったのだ。

 

 

 だからあの時、あの場所で、自分は思った。思ってしまった。そんなものは不要だ。必要ない。その程度のものは捨ててしまえ、と。

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――――だから()()は自分の中から『家族の愛』という『不純物』を捨て去った…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆  ◆  ◆

 

 

 

 

 

 

 

 ―――ウリエル

 「神の光」「神の炎」という名の旧約聖書に言及される四大天使の一柱。正典には含まれておらず、カトリック教会では認可されていないが、ユダヤの神秘主義的文学において重要な天使で、炎の剣をもってエデンの園の門を守る天使とされていることから、エデンの命の木に至る道を守るケルビムが原型と目される。

 

 

 ―――サリエル

 「神の命令」という名の大天使であり、霊魂を罪にいざなう人の子らの霊魂の看守である。人間がその魂を汚すことを防ぐという役目から死を司る天使ともされ、邪視(邪眼・魔眼)の元祖とも目されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦闘に於いて、制空権を勝ち取ることは定石である。空を飛べるものと飛べないもの。両者が闘った場合は制空権を握る方が勝利を収める。

 理由は単純で、地上にいる者は空からの攻撃に対して無防備である上に、空を飛ぶ相手に攻撃する手段も限られてくるからである。

 

 信長が飛行能力を持っているかと言えば………持っている。それも四つも。

 

 一つ目は、メタトロンから簒奪した権能。灼熱の槍や日輪の槍だけでなく、灼熱の衝撃波を放つ能力や焔の翼も簒奪しており、この焔の翼を用いて飛ぶことができる。

 

 二つ目は、『舞空術』。日本の国民的漫画であるドラゴンボールに登場する気を用いたれっきとした武術の技。信長は、この宇宙には存在しないはずの舞空術を、『人類を超越した戦闘の才能』と気合という力技で体得している。

 

 三つ目は、正確には飛行ではないが、フェンリルの権能の地震の能力で空中を駆けまわることができる。

 

 四つ目は、まつろわぬ仏陀から簒奪した、『何者にも束縛されたくない』という渇望に染め上げられた権能。能力は、東方projectに登場する博麗霊夢の『空を飛ぶ程度の能力』の上位互換のようなもの。

 

 空を飛ぶ。つまり無重力。地球の重力も、如何なる重圧も、力による脅しも全く意味が無い。身も心も、幻想の宙をふわふわと漂う。相手がどんなに強大だとしても意味をなさない。何の誓約もなく、何の制限もなく、何の代償もなく、何の対価もなく、何の無理もない。好きなことが好きなだけできる精神性。いかなる環境・状況にも左右されない強靭にして不動の精神。自由にして不変の心。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二柱の天使の連携に、珍しく信長は攻めあぐねていた。ウリエルとサリエル。この二柱の天使はしばしば混同されて扱われることがある。だからだろうか。二柱同時に顕現してきて、そのまま二柱の天使との戦闘が始まった。

 

 戦闘が始まった瞬間に、ウリエルは信長へと突貫し、サリエルは上空に舞い上がり制空権を奪うと、その魔眼の脅威を遺憾なく発揮していた。

 

 

 サリエルの魔眼。どこまでも澄んだ蒼色の瞳。思わず引きずり込まれそうな『死』の気配をのぞかせる瞳。まず間違いなく『直死の魔眼』。

 ”死”を視覚情報として捉えることのできる眼。この目が読み取って視覚する”死”とは「生命活動の終了」ではなく、 ”いつか来る終わり”(死期、存在限界)という”概念”である。触れずに”死”の”概念”を叩きつけてくるあたり、オリジナルの上位互換の権能であることがうかがえる。

 

 信長本人の”死”は呪力を高めることで、その効果から逃れられている。しかし、呪力による身体能力の強化も『殺され』てしまい、霧の権能を『殺され』ないように維持することに全力を注いでいるので、他の権能も使おうとするたびに魔眼で『殺され』てしまうのだ。

 現状で『殺され』ていないのは、信長が必死に維持している霧の権能と、常時発動型の閻魔から簒奪した『死人の肉体』とY・H・V・Hから簒奪した『進化する神の肉体』の三つである。

 

 本来なら、サリエルの魔眼と言えど簡単に信長の権能を『殺す』ことなどできない。例えば、建御雷神の権能ならば斬撃の稲妻で魔眼による”死”の概念を斬滅してしまうことも可能だからだ。しかし、霧の維持に必死な今の信長では、稲妻で概念を斬滅させることなどできない。

 

 同様に、絶対先制、絶対最速の権能で時間軸を変調させるのも試したが、やはりこれも霧の権能の維持に必死な今の信長では、権能の発動を『殺され』てしまってうまくいかなかった。

 

 

 

 

 ウリエルは「神の炎」、神罰の執行者であり、ケルビムを原典とする天使である。旧約聖書 創世記 3章24節「こうして、神は人を追放して、いのちの木への道を守るために、エデンの園の東に、ケルビムと輪を描いて回る炎の剣を置かれた。」とあるように、彼の天使の持つ炎の剣は「永遠の命の木へと至る道」を人から遮断、隔絶し、近づけさせないための剣。いうなれば『人』と『神』とを別つ剣である。

 

 ウリエルはその権能を防御に用いて、『ウリエルとサリエル』と『それ以外』を別つことで、簡単には突破できない遮断の炎の鎧を身にまとっている。

 

 サリエルの魔眼によって権能を封じられている信長では、この炎の鎧を突破できずにいた。

 

 

 

「まったく、手こずらせてくれる。」

 

 

「それはこちらの台詞です。罪深き神殺しよ。いい加減に諦めて死を受け入れなさい。」

 

 

 信長のつぶやきにサリエルが言葉を返す。

 

 

「そうだぞ小僧。さっさと死んで、このうっとうしい霧を晴れさせろ。サリエルの眼でも『殺せ』ないとか気合入れすぎだろ。」

 

 

 ウリエルがそう言ってのける。

 

 

「君たちには悪いけど、この霧を晴れさせるわけにはいかないかな。世間に顔を見せるのが恥ずかしくてね。」

 

「ふん、戯言を!」

 

 

 そういってウリエルは炎の剣を振るう。大振りなその一撃は、武神のそれを軽く上回る武技を誇る信長にかすりもしない。それどころか、信長はウリエルに虚刀流『牡丹』をくらわせ吹き飛ばす。それでも炎の鎧に守られたウリエルにダメージは通らないのだが。

 

 

「ちょこまかと動きやがって。」

 

「落ち着きなさいウリエル。確実に我々が神殺しを追い詰めています。」

 

 

 ウリエルに話しかけながらも、サリエルの瞳は信長を捕らえて離さない。

 

 

「そんなことは言われなくても分かってる!」

 

 

 サリエルとウリエルが話している間に信長は考える。

 

 第一に、権能による飛行、舞空術による飛行、その両方が魔眼によって封じられ、制空権は相手に奪われて不利な状況にあること。

 

 第二に、あの炎の鎧を突破するには、禁じ手である神槍か建御雷神の権能の斬撃が必要だろうということ。

 

 

「考え事とは余裕だなぁ、クソガキ!」

 

 

 再びウリエルが炎の剣を振り下ろしてくる。信長は炎の剣をよけると、振り下ろされたウリエルの腕をつかみ、無理やり接近戦へと持ち込んだ。

 まず信長は、脳への衝撃によって脳震盪を起こさせれば、炎の鎧の制御が緩まるという意図をもって、ウリエルの顎に掌底をくらわした。

 しかし、ウリエルが纏っているのは遮断の結界のようなもの。掌底による衝撃はすべて遮断され、ウリエルへは届かない。

 

 

「虚刀流『石榴(ざくろ)』!」

 

 

 ならば、と信長が放つは虚刀流の打撃技。

 

 

「無駄無駄!お前さんに俺の炎の鎧を抜くことはできないぞ!」

 

 

 そういってウリエルは横薙ぎに炎の剣を振るい、信長はしゃがんでこれを回避する。

 

 

「虚刀流『雛罌粟(ひなげし)』!」

 

「だから無駄だと言ってるだろう!」

 

 

 ウリエルが炎の剣を三度振るい、信長はそれを芸術的とも言えるほど見事な回避でさばいていく。

 

 

(やっぱりそうか…………実際に見えてなくても魔眼の効果で権能が『殺され』てる。)

 

 

 先ほど、信長がウリエルに虚刀流『雛罌粟』を放った際、しゃがんだ態勢から技を繰り出したことで、ウリエルの身体でサリエルの視界から自分を消し、手刀に斬撃の雷を纏わせようとしたが、権能は発動する前に『殺され』た。このことから、サリエルの魔眼の影響はサリエル自身の視界内の空間全域におよんでいることが分かる。つまり、サリエルの魔眼から逃れるには、どうしてもサリエルの視界から逃れなければならないということだ。

 

 

(まったく厄介なことこの上ない。)

 

 

 そう思いながらも、信長は笑顔だった。戦闘への高揚を溢れだしていた。

 信長にとって、ここまで劣勢な戦闘は今回が初めての経験だった。

 初めて、まつろわぬY・H・V・Hを殺戮したときは転生特典である神槍の加護が守ってくれると知っていた。それ以降のまつろわぬ神との戦闘でも、義母にバレるまでは最強の神槍で戦ってきたし、バレて以降も『進化する神の肉体』の圧倒的な性能で、まつりわぬ神に後れを取ることなどなかった。それがなくても建御雷神から簒奪した、すべてを斬り裂き斬滅させる布都御魂剣があった。

 しかし、権能簒奪のために、神槍と『進化する神の肉体』を禁じ手としている今の信長にとって、己が身一つでまつろわぬ神と闘うのは今回が初めての経験だったのだ。

 

 

「なら、これならどうだ? 炎の剣よ!追放されし罪深きものの罪科に鉄槌を下せ!」

 

 

 ウリエルが聖句を唱えると、炎の剣が黄金に輝きだす。

 

 この炎の剣だが、その起源は古代バビロニアで信仰された神、マルドゥークの持つ炎の剣リットゥであるとされる。マルドゥークは古代バビロニアの創世神話エヌマ・エリシュにおいて、古代バビロニアの大地母神ティアマトを切り裂いて天地開闢をなす嵐の神。

 ティアマトは竜の姿に変身して、洪水を引き起こす女神でもあることから、マルドゥークは典型的な竜殺しの《鋼》だ。

 そんな《鋼》の持つ剣を原型に持つからだろうか、ウリエルの持つ炎の剣は神格を切り裂き零落させる力を持っていた。

 

 

(あれは当たったら、洒落にならん!)

 

 

 直感的に炎の剣の能力を悟った信長は、大きく後ろに後退してウリエルと距離をとった。

 しかし、そんな信長の行く手をサリエルが阻む。サリエルは邪視の祖であると同時に魔術の源である月の神格を併せ持ち、霊魂の看守である。

 

 

「冥府の亡者たちよ!罪深き神殺しの足を止めなさい!」

 

 

 召喚された亡者たちが信長に纏わりつく。しかし信長は、素の状態でも地殻変動をおこせるほどの身体能力を誇る。纏わりついた有象無象の亡者など、信長の動きを一瞬たりとも阻害することなどできない。

 

 

「ならばこうするまでです! 月よ!」

 

 

 サリエルの呼びかけに答えて、上空から月が、正確には月とほぼ同じ大きさの隕石が落ちてきた。

 

 

「なっ! そんなのありっ!?」

 

 

 月が落ちてくる。それも神速に近い超高速で。

 月を砕く。平時の信長なら、呪力による身体能力の強化ができる信長なら平然とやってのけるだろう。しかし、いまの信長では不可能だ。ならば回避するしかない。

 そう思うが早いか、信長は駆けだした。

 

 月が地面に落ちた衝撃で信長は盛大に吹っ飛んだが、見事に受け身を取って着地すると、両天使からの追撃に備えようとした、その瞬間、ゾクリッ! と信長の第六感が危険を訴えかける。

 

 危険のセンサーが察知した位置、上空を見据えると、黄金に輝く炎の剣を振りかざしたウリエルがいた。

 

 

「もういい、お前はさっさと死ね!」

 

 

 しびれを切らしたウリエルが信長に向かって黄金に輝く炎の剣を振り下ろす。天地開闢をなした《鋼》の剣を起源に持つ、炎の剣だからこそ可能な、天地開闢の再現。信長に向かって巨大な重力球が放たれる。しかもその重力球は黄金の輝きを見せている。まず間違いなく重力球の一撃を喰らえば、権能までズタボロにされる。

 しかし信長は、権能を発動前に『殺され』るために、権能での反撃ができない。

 

 故に信長がとる行動は一つ。禁じ手の解禁以外に他ならない。

 

 

「しかたない。形成(イェツラー)――聖約・終焉の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)!」

 

 

 最強の聖遺物である漆黒の神槍を形成し、重力球と鬩ぎ合う。全刀『錆』の特性により、2mある神槍を刀のように扱う信長。

 

 

「「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」」

 

 

 ウリエルの重力球も信長の神槍も互いを食い破らんと鬩ぎ合う。サリエルの魔眼のせいで、神槍の能力も若干低下しているようだ。本来の神槍の性能であれば、拮抗はたったの一瞬で済んだだろう。最強の聖遺物の放つ斬撃に重力球は耐えることができず、真っ二つに斬り裂かれただろう。しかし、実際には両者が鬩ぎ合っている。

 

 このままでは埒が明かない、と信長は第二の禁じ手も解禁する。

 

 

「我が名を称えよ 我が 栄光に満ちた 並ぶ者無き 我が名を称えよ!」

 

 

 信長の身体を漆黒の呪力が包み込む。サリエルの魔眼でも『殺す』ことができていなかった、Y・H・V・Hから簒奪した『進化する神の肉体』。その性能をフルに発揮するための聖句を唱える。

 

 拮抗はあっさりと崩れ去った。信長の斬撃によって重力球が真っ二つに斬り裂かれたのである。

 そして、久々にフル稼働された『神の肉体』の身体能力でもって、信長は一瞬でウリエルに接敵し、神槍で首を跳ね飛ばした。さすがのウリエルの炎の鎧も、神殺しの槍の前では紙屑同然だった。

 

 

「ウリエルッ!!!」

 

 

 光となって消えゆくウリエル。これで、サリエルを守っていた炎の鎧はなくなった。

 

 

「さぁ、年貢の納め時だよ、サリエル。」

 

 

 地面に着地した信長は、神槍を虚空へと消し去り、自身を覆っていた漆黒の呪力も解除する。サリエルから権能を簒奪するためだ。炎の鎧を失ったサリエルであれば、素の状態の信長でも十分に殺戮できる。信長は名一杯力をこめてサリエル目掛けて跳躍し、

 

 

「虚刀流奥義『花鳥風月』!」

 

 

 必殺の貫手でサリエルの心臓をぶち抜いた。

 

 

 

 




あと2、3話ほど、こんな感じでアニメの名台詞を引用して、それを台無しにするパートが続きます。

なにかいい名言ありましたら、感想とかで教えていただければ嬉しいです。もうストックがなくなって・・・


つーか、殺陣が難しすぎる。この作品、戦闘描写が命のはずなのに、作者の文才がそれを阻害するという事実に絶望です。


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