【凍結】 真・恋姫†無双    これはひとりの仙人無双   作:成瀬草庵

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世界の中の異界

自惚れではないが、俺の勘はよくあたる。

前世で綿月を守れたのもこの良さ故にだろう。

もし、どこぞのFate的に言うならばEX並みじゃないだろうかと思っている。

まあ、勘と推理に従い、俺は大陸を西に向かって歩き続けた。

途中で、幾多もの賊に遭遇し、命をかけた殺しあいをした。

短剣の刃を閃かせ、近くまで接近してきた敵の咽喉笛をかっ捌く。

血が噴水のように飛びちり、服が、顔が、刃が紅く染まっていった。

初めて短剣で人を殺す感覚を手が感じた日、俺はいつまでも水辺で手を洗っていた。

無くならない。無くならない。無くならない。無くならない・・・・・・・・・・・・。いつまでたっても手から人を斬り殺した感覚が無くならなかった。

そして気付いた。

いや、改めて感じ取った。人を殺すというのはいかなる状況下においても罪であり、一生かかっても拭えるものではないと。

俺の手は、血で汚れ、その穢れはいくら洗っても落ちることはない。

俺は俺が殺した相手を自らの血肉とし、糧として生きていく。

 

 

 

 

 

 

黄河の源流。水の湧き出る場所にたどり着いた。

普通の人なら気が付かないのだろうが、この世界に転生してからも幾つかの仙人としての修業をし、神界でも馴れ親しんだ霊力と妖力が感じられるから分かる。これは結界だ。

つまり、妖夢たちはこの結界の向こう側にいる。

ただ、この結界完全ではないらしい。

幾つかの綻びがある。

「つまり結界を破って入ってこいと・・・・・・。ただこの綻び」

華扇は意図的にやったのか?

ただこの世界では神界の時より俺の仙人としての力が弱いとはいえ、崩しやすくするための綻びとしては大きすぎる。

空間そのものを歪めていて、色んなところにつながっている。

範囲的には中国内だけだか、幾つかの山や森につながっているようだから、迷い込んだ人も居るのではなかろうか?

まあ、そんなことしょうがないか・・・・・・?

とりあえず俺も結界内部仙界に行こうか。

紅龍は、結界の綻びの一つに狙いを定め、手に気弾を作り出す。

気弾は色を変化させながら回転し、少しずつ速度を上げていく。

紅龍が右手を素早く振り抜くと、それは真っ直ぐに、吸い込まれるように綻びに直撃し、霧散する

その直後だった。

気弾の直撃した綻びを中心に空に波紋ができあがる。そして、ゆっくりとゆっくりと、ただ雑草が生えていただけの草原が消えていき、巨大な山が姿を顕わした。

見ればある場所では霧が濃く、ある場所では吹雪が、ある場所では雷雨が降り注ぐ。そしてまた別の場所では暑いのか、荒廃した植物の無い大地が現れている。そして残りは、木々が幾千、幾万、幾億と青々と生えている。

山からは強烈な威圧感がはっせられ、幻想的で神々しいものが感じられる。

紅龍は山から目線を動かし、最後に自分の正面を向いた。

「ただいま、妖夢、華扇」

「お帰りなさい、待ってましたよ」

「遅かったわね?ま、お帰りなさい」

そこには、神界で見たより幼い妖夢と、前より明るく見える華扇がいた。

 

 

 

 

 

 

後書き

 

携帯から色々イタズラして投稿しているので、おかしい部分があるかも知れませんが許してくださいm(__)m

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