【凍結】 真・恋姫†無双    これはひとりの仙人無双   作:成瀬草庵

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第29話

『黒髪の山賊狩り』という関羽の二つ名は彼女が山賊を狩るのに比例してあっというまに広がり、そこに加えて『美髪公』という二つ名までもが付けられた。

一方の紅龍たちといえば、その一団をもってして『軍狼』や『赤備え』、紅龍個人に対しては『鬼神』といった二つ名がつけられていた。

そして、支えに回っていた妖夢にも『飛燕』という二つ名がついていた。

そしてもう、あの時。

彼らが崑崙山から飛び立ってから5年の月日が経とうとしていた。

「紅龍、そろそろかと思います」

馬に乗り遠くを眺める紅龍の横に馬を進め、妖夢が彼だけに聞こえるように小さく小さく呟く。

そろそろ、始まるのだろう。

そんな予感は紅龍の中にもあった。

彼等が山賊などといったいわゆる賊全般を狩るようになった5年前、そして紅龍が未だ曹家にて養われていた頃。賊というものは大きくてもせいぜい50人程度の規模のものだった。

だが今はどうだろうか?

巨大なものでは少なくとも5000はいると言われている勢力もある。

官軍もそれらの対処に間に合っているわけでもなく、所々に善戦している太守などもいるものの、大陸が全体的に治安が悪くなってきているのは紛れもない事実だった。

都市に入っても活気も前よりも失われてきている。

そして止めをさすかのように天の御使いという噂までもが流れだした。

そんな噂を流した占い師は・・・館六?韓薬?高祿?管卓?干拓?やれやれ一体なんだったか・・・・。

「管絡だったと思います」

「おお、たしかそんな感じだったな。ありがとう妖夢。・・・・・・・・・・・って俺の心読むなよ」

まあ管絡とかいう人物が天の御使いが流星とともに現れて世を太平にするとかいう占いだったはずだ。

「もう一人いたと思いますが・・・・・・・」

ん?そうだったか・・・・・。

というよりも妖夢はやっぱり俺の心を読んでいる気がするんだが・・・・・・・。

まあいいか。

占いは信じるが、人の占いはあまり信じないし宛にならないから内容もいまいち忘れてしまった。

それに、こっちが一生懸命頑張っているというのにそのパッと出てきただけの天の御使いとかいうのに一瞬でこの大陸の乱を無くされても・・・・・。

いいことかもしれないが華琳の覇道の邪魔でしかない。

今の俺たちのこの勢力はもともといた崑崙山の人員に加えて襲われていた村から入れて欲しいと言ってきた子供や、改心した賊などもいて500人あまりだ。

鍛錬も厳しいものにしているために3000人の敵に対して完勝したこともある。

おそらく10000程度が相手なら互角に・・・・、はやっぱり無理だ。

崑崙山出身が暴れれば達成できるだろうが、それでは軍勢として動く意味がなくなる。

「そろそろ、どこかに定着すべきか・・・・・」

前に孫家に世話になっていた時期もあったが結局あそこも数ヶ月で出てしまった。

「涼州の馬家と董卓。陳留は・・・言わなくてもいいですね。江東の袁術。洛陽の漢王朝に肉屋ですね他にもありますが私たちが入って重宝されそうなのはこれぐらいです」

「肉屋と言うな、仮にも大将軍だろう・・・・」

まあ、事実そうなんだけどなぁ・・・・・・・・。

江東は、孫策がいるからなぁ。嫌いじゃないが今度行ったら長らく居座ってしまいそうだ。

孫呉が大陸を統一するまで、とかな・・・・。

馬家はその内蜀を築く劉備に吸収されるだろう。

まだ華琳の下へ帰る時じゃない。

漢王朝に使えるのも気に入らないな。

董卓も、史実においての暴虐性を発揮するのならば仕えるのは遠慮したいところだが・・・・。

袁紹のもとは優秀(笑)の部下がいるから待遇はよくない。

公孫贊は・・・・、ここは抜けるに抜けにくくなるだろうな。

「董卓だな。最悪の場合、内から軍を崩壊させる」

「・・・・・・史実通りだったらという意味ですか・・・・。はぁ、分かりました。涼州に向かいましょう」

しっかり意図まで理解してるし・・・・・。

董卓・・・、後に汜水関・虎牢関での戦いがある。自分たちの実力の確かめにもなる。

その配下には呂布や華雄などの猛将がいる。彼らの戦いぶりも見るべきだし、その技術を奪うのもいいだろう。

もし、もしも董卓が史実と違いおおらかな人物であるのであればそこにいる価値もあり、華琳が勢力を広げるまでは孫呉や袁紹と並んで強大な敵になりうる可能性もある。

「どっちにせよ、行くことに価値はあるな」

 




キャラ設定
以降当分ありません

後輩衆隠密隊・以下真庭忍軍とします。というかぶっちゃけると元ネタはそこです。


隠密衆は基本的に動物の名前がつけられている。ただ、つけたのは華扇で、紅龍や妖夢は気がついたら動物の名前を華扇が付けていることに多少呆れていた。
鎖を巻いた特徴的な忍び装束で、それぞれの名前の動物に合わせた服装。
例えば鳳凰で言えば鳥の頭のようなものをかぶっていて、ズボンに当たるところが鳥の足らしくなっているなど、他にも鳳凰らしい感じがするコスチューム。
鳳凰以外は実在する動物の名前。だが、一人だけ例外がいて、普通に日本人っぽい名前である。
忍術に関しても全員がエキスパート。
紅龍からの仕事に従う形をとっている。トップは鳳凰と相生の同立。ただし頭領は実際のところ三人で、鳳凰相生の二人に加えて蔵六が入る。



蔵六

蔵六とは亀のことをを表す言葉で、四肢と頭と尻尾を甲羅の中にしまうことからそういう名前が付いた。
鳳凰と同じく真庭忍軍所属。腕甲などといった装甲をたくさんつけた忍び装束。
武器は鎖鎌で、崑崙山では単純な戦闘力では低いものの、その装甲を利用した守りに集中すると他の一桁台にとっても崩しにくい。
また、蔵六(亀)という割には動きが素早く、生き残りやすく、隠密性に長け、素早いということから隠密としては情報を必ず持ち帰ることができる形なので優秀である。




|左右田(そうだ) |右衛門左衛門(えもんざえもん)|(相生)(あいおい)

「不及(およばず)」「不答(こたえず)」「不得禁(きんじえず)」など、会話の際には、相手の言動に対して「不」の付く否定の言葉を放つ。
服装はもはや完全に洋装。
顔の上半分は「不忍」と大きく縦書きした面で隠している。
まあ、見せたくないんだとか・・・・・・・・・。
崑崙山での序列は鳳凰と同立の4。
真庭忍軍に属する。鳳凰とは親友、らしい?
武器は日本刀で、かなりの使い手である。
普段は長いので相生と呼ばれる。これが真名であり、そこまでは華扇が悪戯で付けた名前。というわけではなく、普段は華扇が適当に動物の名前を付けたがるので『妖夢』が勝手に付けた名前。
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