グラブル、始めました。
騎空挺グランサイファー。
少し旧式だけど、中々に味のある船です。
一人の少年が焦がれ続け、遂に願い羽ばたいた船。
そんな素敵な船に、沢山の魅力溢れる星の欠片のような子達が集まるのは必然というものでしょう。
「ウカノさん? ボーっとしてどうしました?」
そんなことを考えていたからでしょうか、この船の可愛い団長さんであるジータちゃんに声をかけられてしまいました。
このジータちゃん、見た目こそ可憐な美少女ですが、多くの騎空士を抱えるグランサイファーの中でもトップクラスの実力を持つ娘なのだ。中でも特筆すべきは、彼女自身の魅力だろう。その魅力に魅せられ、この私も彼女と共に空の果てを夢見たのだから。
「ウカノさん?」
「ふふ、ごめんなさい。ジータちゃんの魅力に魅了されていたの」
少しからかえば、顔を真っ赤にしてしまう。そんなところも可愛くて、つい、からかってしまう。
「うぅ……少し心配したのに、酷いです」
「ごめんなさい。じゃあ、そのお詫びに今日はジータちゃんが好きなオムレツを作ってあげる。勿論、トマトソースのね」
そう言うと、先程までの膨れっ面はどこへやら。満面の笑みを浮かべてくれた。
「卵は?」
「勿論、三つよ」
「やったぁ! ウカノさん大好き!」
「ふふふ、私もですよ」
ピョンピョンと跳ねながら喜ぶジータちゃんの姿を見ると、自然と笑顔になる。
「さ、私は料理の準備をするから、失礼するわね」
「何か手伝いましょうか?」
「それも楽しそうだけど、大丈夫よ。一杯体を動かしてお腹を空かせてきてちょうだい」
私にとって、私が作った料理を笑顔で食べてもらえることが一番の幸せ。
「分かりました! 一杯訓練して、お腹ペコペコにしてきます!」
元気良く部屋を飛び出すジータちゃんを見送りつつ、私自身も部屋を出る。
「それじゃあ、私も頑張りますか」
グランサイファーは食べ盛りの大所帯。だからこそ、万感の思いを料理に込めて作るのです。
Another side ジータ
グランサイファーには沢山の仲間がいる。
広い広い空を共に旅する仲間達は家族同然だ。そんな中で、私が憧れる人がいる。それがウカノさんだ。
狐の耳と真っ白に輝く6本の尻尾を震わせて颯爽と振る舞うウカノさんは、見惚れてしまうほど美しい。
皆は私が強いと言ってくれるけど、私はウカノさんこそが団で最強の一角だと思っている。
ウカノさんが愛刀《三狐神(みけつかみ)》を振るうときは、そこが私達では踏み込むことが出来ない聖域のようにも感じてしまう。返り血を浴びることなく魔物達を退ける姿は、とても美しい。
そんなウカノさんは、普段はコックさんをしている。ウカノさんの作るオムレツは全空一だ。
今日の夕飯にウキウキしながら甲板に行くとそこには先客がいた。
「ルリア、カタリナさん」
「あ、ジータさん。ジータさんも訓練ですか?」
「うん。ウカノさんが夕飯にオムレツを作ってくれるから、お腹を空かしにきたの」
「わぁ! 私もウカノさんのオムレツ大好きです!」
「では、私が相手になろう。危ないからルリアは下がっていてくれ」
カタリナさんは、私に戦い方を教えてくれたお師匠さん。強くなってきた今でも敵わない人だ。
「はい、よろしくお願いします!」
理由はともかく、カタリナさんとの訓練には真剣に挑まなければならない。剣を抜きカタリナさんに相対する。
「ジータも今では隙がないな」
「カタリナさんのお陰ですよ。では、いきます!」
みんなの団長として、みっともない姿ではいられない。
決意を新たに、私はカタリナさんに向かっていったのであった。
Another side out
ぴにゃこら武内は最高の萌えキャラ。異論は認めません。