IS<インフィニット・ストラトス>~不死鳥の羽ばたき~ 作:火の鳥
時間は少し、遡る。美帆が悠人を隠したところまで・・・。
美帆side
「悠人、何があってもここから出てはダメよ!」
私は悠人にそう言って、蔵を急いで出た。
今、この里にはそれほど戦力は多くない。不死鳥一族の分家も神凪、周郷<すごう>、松上、姫咲、分家の長の家系である御鏡家しか、今はいない。
しかも、御鏡家当主の御鏡 徹は今は外にお客を迎えに行っていてここにはいない。
外に出払っている、分家のものたちに救援要請を出したとはいえ、直ぐには来ない。
「状況はかなり、厳しわね。せめて、徹さんがいてくれたら状況は大分、違っていたかもしれないわ」
そう言いながら、美帆は急いで戦場の最前線に戻って行った。
「姫咲!状況はどうなっているの!?」
敵を迎撃している最前線に戻って来た私は、直ぐ近くにいた姫咲に状況を聞いた。
「美帆様!ご無事でしたか。今はなんとか押し返すことが出来ましたが、油断は出来ない状況です」
美帆は姫咲から現状を聞き、直ぐに指示を出した。
「前線はそのまま状態を維持!後衛は援護射撃を怠るな!!先ほど、外に救援要請をだした!あと暫く持ちこたえれば、必ず勝機はこちらに来るわ!!全員、一丸となって敵を抑えなさい!」
美帆がそう指示を出すと、姫咲を始め、部隊の長たちはそれぞれ敬礼して部下たちに指示を出しに行った。
「美帆様、戻られましたか。無事、悠人様を隠すことが出来たようですな。」
そう声をかけて来たのは、この里で一番の最長寿である神凪一族の現当主、神凪 義昌<よしまさ>だった。
「義昌。ええっ、悠人はあの蔵に隠して来たわ。あそこに入って入れば、気配や魔力とかも感知出来ないからね。後はこいつらを片付ければ万事解決よ」
「そうですな。敵に余程の隠し玉でもない限り、こちらの陣形は崩せない筈です。しかし、奴らめ当主が崩御なされたのを何処で知ったのだ!一族でもそれを知っているのは極限られているぞ」
義昌は苛立ちを含めながら言った。
「それは間者が潜んでいたのよ。その件は御鏡の方で動いているみたいだから、程なく捕まる筈よ」
「なるほど。相変わらず、御鏡の奴は仕事が早いな。ならば、儂は安心してこの場に集中出来る」
そう言い、義昌は前線に向かおうとする。
「義昌?貴方が前に出なくてももう大丈夫なはずよ」
「確かに、この現状では儂が前に出なくとも、抑えられるでしょう。しかし、儂の勘が前に行けと言っているのです。それに、さっきから敵がやけに大人しいうえに、嫌な予感もします」
そう言い、前方を睨む義昌。美帆は長い戦闘経験からくる義昌の勘を信用していた。だから、迷わずに義昌に指示を出した。
「分かりました。直ぐに最前線に行き、現場で指示をお願いします。私の方でも不足の事態に備えておきます」
「では、儂は前線で陣頭指揮を取りに行きます。美帆様、敵が何をしてくるか分からない以上、常に警戒はしといて下さい」
義昌は美帆に一言、注意を促してから前線に向かった。
「しかし、確かに義昌の言ったとおり変ね。敵の目的は悠人と『不死鳥』の筈なのにこうも攻め手が緩いなんて、敵は何を考えているの?それとも義昌が言った用に隠し玉でもあるのかしら?」
私はいつでも自分も動けるように警戒しながら、敵の奇妙な動きについて考えるのだった・・・・。
美帆side out
???side
(はぁ~~~~~~~~~っ、いくら契約とはいえ何でこんな極東の田舎まで態々、私が出向かないといけないのでしょうね!)
私はそう思いながら適当に戦闘をしていると思われるところまで歩いていく。
「アヴァロン殿、やっと来ましたか!」
私にそう声をかけたのは初老の男性だった。おそらく、この部隊を任された者だろう。緊張感のない私に呆れながら声をかけてきた。
「いや~~、だってねぇ?猛者と戦えると聞いたから契約したのに、さっきから雑魚ばかりじゃないですか。そりゃ、やる気もなくなりますよ」
そう言いながら私は嗤う。男が「この、戦闘狂が」と言っているが、気にしない。なぜなら、戦いこそが私の存在意義、殺し合いこそが私を満たしてくれる。
弱い者を殺しても私は満たされない。強き存在をこの手で屠ってこそ、私は満たされる。
その時、戦場の空気が変わった。私の感覚が告げている。猛者が来たと。
「じゃあ、契約通り私は猛者とだけ戦いますから、後の雑魚はよろしくお願いしますね」
私は抑えきれない、狂喜を抱えながら戦場へ、歩いて行った・・・・・・。
アヴァロンside out
義昌は戦場に着いた瞬間、己の得物を取り出した。それは5尺もある長い刀だった。
義昌は己の得物を担ぐと、戦場に声を張り上げた。
「お前たち、一旦下がれ!儂が出る!!」
義昌が声を出した途端、周りの空気が変わった。仲間からは「義昌様だ!」、「義昌様が前線に来て下さった!」などの声が上がり、敵からは新たに来た義昌に対する警戒の色が見てとれた。
義昌は全員に声が届いたことを確認すると大きく一歩を踏み出した。
敵はその迷いない行動に動揺し更に、警戒した。それを見た、義昌は笑みを浮かべて、次の瞬間、その身体が消えた・・・・・。
敵は戦慄した。前方にいた筈の相手がいきなり、消えたのだから。
敵は焦ったが、次の瞬間、前触れなく目の前に現れた義昌に、その焦りは恐怖に変わった。
「はぁ~~~っ。この程度の動きも見えないとは貴様ら、精進が足りんぞ」
義昌は溜息を吐きつつ、
「まあいい、挨拶代わりだ。薙ぎ払え、炎雷<えんらい>流 奥義『轟琉閃』」
そう言い、刀を左から右に向けて薙ぎ払った。その瞬間、
前方にいた敵が数百人規模で吹き飛んだ。それはもう見事に吹き飛んだ。
敵方の、この部隊を纏めている初老の男、名は「鎌足」と言う男は目を見開いた。まるで竜巻に巻き込まれたかの様に吹き飛ぶ、自身の部下たちを。
鎌足は思った、非常識だと。
美帆の方でもその光景は見えていた。
「うわ~~~~っ。相変わらず、義昌の攻撃は非常識よね。どうやったらあんな風に人間が吹き飛ぶのよ。なんか、変な薬でも飲んでるんじゃないでしょうね?」
味方にすらこう言われる、義昌。ある意味、憐れである。
敵をある程度、蹂躙した義昌は構えを解いた。
圧倒的だった。あちこちで敵が倒れ伏している。義昌は刀を何度か切り払っただけである。それだけで前方の敵を駆逐してしまった。まだ、後方に敵は多く残ってはいるがそれでも凄まじいの一言である。
何かもう、この男チートではなかろうか?
「何だ!情けない、敵だな。もう少し、根性を見せんかい。全く、その程度の力でよく儂らに喧嘩を売れたものだ」
「いや~~っ、それはしょうがないかと。こいつらは数しか取り柄がない。雑魚ですから。逆に貴方が強すぎるのだと思いますよ?」
義昌に返答しながら前方から男が歩いてきた。
薄緑色の腰近くまである髪を真っ直ぐ下ろして、ダークブラウンの眼をしていて、その表情を狂喜に歪めながら。何より、異質なのはこの男の格好だ。俗に執事が着る執事服を来ていたのだから。
「ふんっ。今更、聞くことでもないが貴様は何者だ?この場に何しに来た」
「心地よい殺気ですねぇ~~っ。今から、それを味わえると思うとゾクゾクしてきましたよ」
義昌はその男に何をしにきたのかと問うと、男は義昌の殺気を心地よさそうに受けながらこう答えたのだった。
「ふふっ。先ずは貴方の質問に答えましょうか。私の名は『アヴァロン』、貴方を殺しに来た敵です」
その男、アヴァロンは義昌の問いに静かに答えたのだった。
その頃、美帆の元にもアヴァロンが参戦してきたことの情報が届いたのだった。
「はぁっ!?アヴァロンって、あの特級指名手配犯のあのアヴァロン!?何で、こんなところにいるのよ!と言うか、そいつは本物でしょうね?」
「おそらく、間違いないかと。ここにいる理由は敵方に雇われたと思われます。後先程、部下の報告によりますと略、間違いなく本物だと。容姿や格好などが全て、一致したみたいですから」
美帆は溜息を吐いた。唯でさえ、敵の動きが不気味なのに今度は指名手配犯の危険人物がここに来たのだから溜息も吐きたくなる。
「とりあえずは分かったわ。で今そいつは何をしているの?」
「どうやら、義昌様と戦闘をしているようです」
「そう。義昌が敗けるとは思わないけど万が一のこと考えていつでも部隊を動けるようにしておいて」
美帆は部下にそう指示を出して前方を見据えた。義昌の実力を疑うつもりは無いが、美帆が気になっているのはアヴァロンのことである。
『アヴァロン』世界を股にかける傭兵であり、任務達成率は100%の凄腕の傭兵だ。何より、彼が恐れられているのは彼と敵対した者は例外なく、殺されているからである。
更には敵対した者を全て、消しているからか誰も彼の実力は分からないのである。
美帆の心に一抹の不安が過ぎった。もし、義昌が敗けたら形勢が逆転されるからだ。自分や他の当主たちも強いが義昌程ではない。義昌に勝てる人間は今は居ない当主を除けば、御鏡 徹だけである。
それにさっきから物凄い、衝撃音や何かを地面に叩きつける振動が被っきりなしに此方に届いているのだ。
戦闘が続いていることをみるに、アヴァロンは少なくとも義昌と互角以上に戦える存在であることがわかる。
その時、唐突に戦闘音が止んだ。次に物凄い力が収束されるのが分かった。
「義昌、次で決めるつもりね。相手も魔力を収束させているし」
そう言い、美帆は前方を注意深く見据えた。
「はははははははっ!やるなっ、小僧!儂とここまで死合えるのは当主と徹の坊主以来だよ」
「お褒めに預かり光栄です。私も久しぶりに猛者と戦えて興奮が止まりませんよ。ですが、いい加減、次で決着を着けませんか?」
「はっ!確かに、いい加減に貴様を片付けて、他の援護に行かんとな。ならば、次で最後だ!」
そう言い、義昌は刀を右肩に担ぐようにして身体を限界まで右側に捻った構えをした。
アヴァロンも自身の得物である、刃渡り150cm、刃厚20cmの両刃の西洋剣を左肩の上まで持っていき構えた。
片方は気をもう片方は魔力をそれぞれ凝縮していく。
この硬直は一瞬だったのかそれとも永遠だったのか、二人はまるで合わせたかのように互いの相手に向かって踏み込んだ。
「行くぞ!!小僧!!!炎雷流 秘奥義『須佐之男』」
「行きますよ!<ダーク・エンド・ブレイク>」
互いの攻撃がぶつかり合った次の瞬間、光が辺りを覆った。
「くう~~~っ!義昌の奴、手加減なく放つんだから。少しは周りことも考えなさいよ!」
そう愚痴を零しながら衝撃と突風を身体を伏せて躱していた。
他の者たちも衝撃をやり過ごしていた。
辺り一面、凄い状態だった。まるで局地的な竜巻が発生したかのような惨状だった。
「とりあえず、全員無事!?」
美帆が周りにそう聞くと、「大丈夫です!」、「特に問題ありません!」などの声が聞こえてきたから大丈夫だろうと美帆は思った。
現状把握が終わり、美帆は前を見た。
さっきまで剣戟の音が響いていた戦場は今は静かだった。まるで世界に自分独りになったかのような静けさだった。
美帆は前方を警戒しながら刀の柄に手を掛けていた。
突如、空気変わった。最前方にいる部下たちは一様に「義昌様!?」、「まさか、義昌様が!?」などと言う声が聞こえた。嫌な予感がしつつも、前を見る。
前にいる部下たちが左右に退いた。その中を歩いてくる、一人の男と男の右手に襟を掴まれ引きずられている男。
美帆はこの現実を認めた。こちらの最強の手札が敵に敗れたのだと。
「いや~~~っ。なかなか楽しかったですよ。久しぶりに充実した、殺し合いでしたよ」
そう言い、アヴァロンは狂ったように嗤った。まるで、さっきまでの快感を噛み締めるように。
「ああっ。あと、これ返しますね」
言いつつ、右手で持ってきたものを放り投げてきた。一瞬、びっくりするも直ぐに冷静になり、自分の前に放り投げられた人物を見る。
「義昌!?大丈夫っ!!?」
義昌が傷だらけで倒れていた。
「ぐふっ!ふ、不甲斐ないところをお見せして、すみません美帆様」
「そんなことは良いから、今は治療が先よ!誰か!今すぐ、義昌を救護室に運んで!!」
美帆は義昌に応急処置を施しながら指示を出した。
そのあと直ぐに複数人の救護班に連れて行かれる義昌を見ながら、美帆はアヴァロンに問うた。
「此方としては有り難いけど、何で義昌を殺さなかったのかしら?」
アヴァロンは此方を見て、「あ、終わりました?」と言いつつ、肩を竦めながら答えた。
「確かに普通の敵ならばそのまま、殺していましたが彼は特別です。なんせ、数年振りに私と全力で殺し合える人物に出会えたのですから。このまま殺すなんて、勿体無いことはしませんよ。彼にはいずれ、また私と戦ってもらう予定ですから。それまで今より、もっと強くなってもらいたいですね!態々、急所は外して上げたのですから」
「噂には聞いていたけど、想像以上に狂っているわね」
自身の言葉に酔ったように言い、顔を狂喜で彩ったアヴァロンを見て美帆は背筋が凍るのだった。
「ふふっ。ありがとうございます。私にとっては褒め言葉ですよ」
「別に褒めていないけど」と小さく呟きつつ、美帆は自身の刀を抜いた。
「おや?今度は貴方が私と殺し合いをしくれるのですか?古の姫君よ」
「他に誰がいると言うのよ。私以外に貴方に対抗出来る人がいないなら私が戦うしかないじゃない!」
「いや~~っ。てっきり、自分の上司が倒されたから周りものが襲ってくるのかと思いきや、ただ傍観するだけとは、トンだ腰抜けどもですね」
そう言い、肩を竦め態とらしく溜息を吐いた。その直後。
アヴァロンの周りにいた者たちは「野郎、舐めやがって!」、「よくも、義昌様を!」、「許さない!!」と言った声が上がり、
「皆、落ち着きなさい!怒りに任せて、攻めても敵の思う壺よ!」
と慌てて注意を促すも、既に遅く。「義昌の敵っ!!」、「ここで、討ってくれる!」と言いながら。
一人が怒りに任せて、飛び掛れば他の者も追従するかのようにアヴァロンに襲いかかった。
「ははっ!軽く、挑発しただけなのですが何ともチョロい人たちですねぇ。まあ、残念ながら貴方たち程度、私の足止めにすらなりませんよ。<ダーク・レイン>」
自身に襲いかかろうとする連中を呆れながら見て、アヴァロンは指を一回「パチンッ!」と弾いた。
その瞬間、襲いかかろうとした全員が吹き飛ばされた。
美帆は眼を見開いた。敵の攻撃手段がまるで分からなかったのだから。
アヴァロンは倒れ伏した人たちを見ながら、地面に刺していた剣を抜いた。
美帆もアヴァロンを睨み据えながら、剣を握り、戦闘態勢を整えた。
「なかなか良い、殺気ですね。ではそろそろ始めるとしましょう。古の姫君よ!」
「姫って柄じゃないんだけどね。だけど、全力で貴方を倒すわ!!アヴァロン!!!」
そう言い合いながら、互いに力をぶつけ合った・・・・・。
三者視点side out
美帆side
強い・・・・。私はアヴァロンの斬撃を弾きながら思った。
戦闘前の軽い調子やふざけた態度に惑わされたが、戦闘が始まった瞬間にそれらは吹き飛んだ。背後からの奇襲や死角からの斬撃を尽く、防ぐか、避けられた。
逆に向こうの攻撃はまだ、直撃こそないものの、ギリギリで弾くか避けたりしている。
私は敵の、アヴァロンの認識を改めた。
「流石に義昌をたおしただけあって、強いわね。さっきから攻撃が全く、当たらないわよっ!!」
そう言いつつ、逆袈裟に切り上げる。
「はははっ!貴方もなかなか、やりますねぇ。古の姫君よ。掠りはすれど、未だに直撃を一つも貰わないとは!ふふっ!愉しくなってきましたよ」
体を開いて、避けつつ回し蹴りを放ってきた。
「私は楽しくはないけどね!」
そう言いながら、アヴァロンの真上におおきな火球を作り、下に叩きつけた。
「いやはや流石、天空神の加護を受けし一族ですね。並みの魔術師よりも厄介ですよ」
そう言い、剣で火球を切り裂く。
「ならせめて、一撃くらい喰らいなさい!!無限流 奥義『燕』」
アヴァロンに高速で接近しつつ、フェイントを交ぜながら薙ぎ払う。
私の一撃を受け止めつつ、鍔競り合う。
「愉しい時間でしたが、そろそろ終わりにしましょう。古の姫君よ」
そう言い、アヴァロンは腰に吊るしている鞘に剣を収めて構える。
「そうね。私もこの一撃に全てを賭けるわ!!」
私は刀を自身の正面に掲げて構える。
時が止まったかのような場。
二人共、この一撃に全てを込めるために極限まで集中力を高めている。
誰も声を出さない、いや出せない。
燃えている、家屋の種火が弾けた瞬間、
「「はあ――――――っ!!!!!」」
同時に飛び出した。
「無限流 究極奥義『天地創世』」
「閻神<えんしん>流 秘奥義『永劫回帰』」
互いの最大の攻撃がぶつかり合った。
「くう――――っ!!」
「うお――――――っ!!」
互いの攻撃が相手を打ち倒そうと競り合う。攻撃の余波が残っている家屋を吹き飛ばす。
(私は敗けられない!悠人の為のも眠りに就いた、夫の為にも私は負けられないんだ!!)
私は自身の切り札を解放する。
「封神開放!!!」
私の瞳は朱に金をはいた紅色に染まる。
「なにぃ――――!?」
アヴァロンは驚いているようだ。
徐々に私の剣がアヴァロンの方に押し込まれていく。
アヴァロンは「バカなっ!!」と言い、初めて焦りの表情を見せる。
勝てる!!私がそう思った、瞬間。
「は、母上!」
この場で聞こえるはずがない声が聞こえた。
(何で、悠人がここにっ!?まさか、蔵から抜け出した!!?しまった!あの時、蔵の扉に封印処置をとっておけばよかった!!)
美帆は動揺した。何で、ここに悠人がいるのかと。
だが、この刹那の思考が戦いの命運を分けた。
「戦いの最中に考え事とは余裕ですねぇ!!」
「しまーっ!!」
私は慌てて、力を込めなおそうとするも全てが遅く、剣を上に弾かれた。
「死になさい。『焔獄斬』」
完全に無防備になった私にアヴァロンの斬撃が放たれた。
「敗けね・・・・」そう呟き、左切り上げからの斬撃が右脇腹から左肩までを薙いだ。
「最後は焦りましたが、私の勝ちです」
(雄護さん・・・、ごめんなさい。私、敗けちゃった。彼方がいなくなって、最初は悲しかったけど悠人が私たちの息子がその悲しみを埋めてくれたわ。私はここでおしまいだけど里のみんななら大丈夫だよね?
神凪、周郷、松上、姫咲、御鏡、斎藤、鷹宮、里の皆、ごめんなさいね・・・・。不甲斐ない、当主代理で。
悠人・・・・ごめんね。まだ、母親らしいことを何にもしていないのにいなくなる私を許してね・・・)
「悠人・・・・、ごめんね」
そう一言こぼし、私は倒れるのだった・・・・。
「母上~~~~~~~~っ!!!」
悠人の悲痛な声をききながら・・・・・・。
美帆side out
しまった!?調子に乗って書いていたら、すごい文字数に・・・(°°;)"((;°°)
だが反省はしない!悔いはないから(☆∀☆)
本当はこの話で原作キャラを出そうと思ったのですが今回、あまりに長すぎたので次回、出すことにします。
次回は主人公、覚醒します。
では次回、第三話~怒りと別れ~
感想、お待ちしています。