IS<インフィニット・ストラトス>~不死鳥の羽ばたき~   作:火の鳥

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久しぶりの投稿です。


閑話~天災と再会~

 

こんにちは、不死鳥 悠人です。あらから早いもので1年が経ちました。

最初は里の外の生活は初めてなので、戸惑いましたが漸く慣れてきました。

秋には約束していた、東京に連れて行ってもらいました。いやー、すごかったです。見渡す限り人だらけでしたから。

それと小学校にも入学しました。勿論、一夏の兄としてね。あ、ちゃんと戸籍にも兄と明記されていますよ?

でも流石、御鏡です。仕事は完璧ですね。

それと友達も出来ました。まあ、名前は前から知っていたけど会う機会が無かったからな。

名前は『篠ノ之 箒』束さんの妹です。

初めて会ったのは千冬姉さんが通っている道場に僕と一夏も入門する時だった。

 

 

 

 

 

僕たちは今、千冬姉さんと一緒にこれから入門する道場まで歩いている。

 

 

「一夏、悠人。これから行く、篠ノ之神社では礼儀正しくしているんだぞ」

「あれ?千冬姉、道場に行くんじゃないのか?」

 

 

「いや、神社の中に道場があるのだ。私は小学の頃からそこに通っている」

「道理で強いはずだよ、千冬姉さん。義昌とだって打ち合えるんだから」

 

 

そう言って1年前に見た、義昌と千冬姉さんの試合を思い出して溜息をこぼした。

 

 

「あれは義昌さんが手加減してくれたから互角の試合に見えただけだ。本来のあの人の力だったら、私は足元にも及ばないぞ」

「嘘!千冬姉でも勝てないのかよ」

 

 

他愛ない話をしながら、歩いていると目的地の篠ノ之神社が見えた。

 

 

 

 

千冬姉さんは道場の師範と家族に挨拶をしてから来るらしく、僕たちは先に道場に上がることにした。

道場の中は不死鳥の里にある道場と同じ位に立派な物だった。

 

 

感心しながら一夏と一緒に周りを見ていると、既に誰かが道場にいるようだった。

 

 

「あれ?もう、誰かいるな?」

「そうだね。まだ早い時間だから、ここの家族の人かな?」

 

 

道場の中央では竹刀で素振りをしている、女の子がいた。

まだ幼いながらも綺麗な素振りだった。ひと振り毎にちゃんと気を張っているのが分かる。

僕たちはその子に近づきながら声を掛けた。

 

 

「なあ、お前ここに通っている奴か?」

「………そうだが。お前たちこそ誰だ?」

 

 

その子は此方をチラッと見ながら素振りを止めずに聞いてきた。

 

 

「今日からここに入門する。織斑 一夏だ」

「同じく、織斑 悠人だ」

 

 

二人で名乗ると、その子は素振りを止めて此方に向き直った。

 

 

「そうか。私は篠ノ之 箒だ。ここの道場の娘だ」

「おう!よろしくな。篠ノ之」

「此方こそ、よろしく。篠ノ之さん」

 

 

「箒で良い。私の家族は皆、篠ノ之だからそれだと呼びづらいだろう」

「分かった。じゃあ、箒。俺も一夏で良いぞ」

「僕も悠人で良いよ。箒」

 

 

お互いに紹介し合って握手をする。

 

 

「ところで箒って束さんに聞いた通りだな」

「姉さんを知っているのか?」

「ああ。束さんが里に遊びに来てくれた時に聞いていてな。聞いた通りの特徴だから、少し驚いた」

 

 

いや、まさか。外見もだけど雰囲気も同じだとは。

てっきり、束さんは適当に言っているのかと思ったよ。

 

 

「姉さんは何て言っていたんだ?」

「えっと、凛々しくて格好良く侍みたいな子だと聞いた」

 

 

僕は束さんが言っていたことと同じ事を言った。

そうしたら箒は・・・。

 

 

「姉さん………………」

と頭を抱えていた。

まあ、箒は女の子だから男の子みたいな紹介をされたから恥ずかしかったんだろう。

 

 

「まあ先ずは、模擬戦でもするか?」

「ああ、それは良いが。大丈夫か?」

「僕は物心つく前から剣を握っていたから大丈夫。一夏、今回は見学ね」

「まあ、まだ俺は素人だからな」

 

 

と言って、一夏は後ろに下がった。

 

 

「得物は竹刀。形式は防具無しの実践形式で」

「………わかった」

「じゃあ、一夏は審判を頼む」

 

 

僕が一夏に頼むと一夏は頷いて、僕たちが向かい合っている中間まで来て、手を上げた。

僕と箒は礼をして三歩、歩き互いに抜刀し、そんきょをして剣先を向け合った。

一瞬の静寂・・・・・。

 

 

「始め!!」

 

 

それを合図に僕と箒はお互いに踏み込んでいった。

 

 

 

 

 

 

一試合終わった後・・・。

 

 

「ふう。悠人は強いな。私の剣戟が一度も当たらないとは」

「いや、箒も強いよ。結構、ヒヤッとする時もあったから」

 

 

「ほい。悠人兄と箒」

そう言って、一夏は僕と箒にスポーツドリンクを渡してくれた。

 

 

「さんきゅ、一夏」

「うむ、礼をいう」

 

 

「しかし、悠人兄が強いのは知っていたけど箒も強いな」

「一夏も筋は良い筈だから今から始めても2年位真面目に鍛錬すれば強くなれるぞ」

「まあ、一夏の実力を見るのは次の稽古の時だ」

 

 

そう互いに話合っていると。

 

 

「ゆーーーーーーくーーーーーん!!!!」

地響きと共に何かがこっちに向かって来る気配がした。

 

 

「んっ?」

何だ?気になって振り返ってみると、そこには丸い物体が視界を覆っていた。

 

 

「んーーーーーーーーーーっ!!!!久しぶりだね!!元気だった?私は勿論、元気だよ!はぁーーーーーー!!ゆーくんのこの感触!久しぶりだぁ!」

「んんーーーーっ!!(何だーーっ!!)んふっ、ふんぇ、んふぅふぅん!?(この声は束さん!?)」

 

 

何だ!!突然、何かに抱きしめられたと思ったらすごく大きくて柔らかいものに包み込まれた。

あれ?しかも、足が地面に着いていない!?持ち上げられた!!

 

 

「すーーーーーーーーっ!!運動後のゆーくんの香りも最高だねぇ!普段の匂いも好きだけど、ゆーくんの汗の匂いも束さんは大好きだよーーーーーっ!!ふふふっ。今だけ、私の独占ーーーーーーっ!」

「んんーーーーーーっ!!(息がーー!!)んんっ!んんぅ!(だ、誰か!)」

 

 

だ、駄目だ!!全然、身動きが取れない。な、何とかしないと窒息死する!

何とか脱出しようと試みるが・・・・。

 

 

「あんっ//もう、そんなに私の胸の中にいたいの?ゆーくんはおマセさんだなぁ。だけど、ゆーくんだったら全然構わないよ////」

 

 

違ーーーーうっ!!ああ、やばい・・・。そろそろ限界・・・。

 

 

「ちょっ!!た、束さん!流石にまずいです!悠人兄の動きが段々と弱々しくなってる!」

 

 

ああ・・・なんか、目の前にお花畑が見えるよ・・・・。

父上、母上。待っていて下さい。今、僕も逝きます!

 

 

や、ヤバイ!?何か、悠人兄の霊魂が一瞬見えた気がする・・・・。

このままだと、胸で窒息死なんていうことに!身内が新聞の一面を飾るのは勘弁!!

 

 

ん・・・・?束さんの後ろに見えるのは・・・。

 

 

「はぁーーーー!「おい」今まで会えなかった分「おい!」までゆーくん分の補給・・・」

 

 

ガシッ!!!

 

 

「束………私は聞いているのかと質問しているのだが?」

 

 

グギギギギギギギギッ!!!!!

 

 

ああ、あれは千冬姉の十八番のアイアンクローだ・・・。

うわーーっ。束さんを完全に持ち上げているよ・・・。

でも悠人兄をまだ抱き締めている束さんもある意味すごい・・・。

あ、悠人兄が小刻みに痙攣している・・・。流石にまずいんじゃ・・・・。

 

 

「いい加減に離さんか。束!」

「ぐぬぬぬぬ・・・・ちーちゃんのアイアンクローは相変わずだねっ」

 

 

束は何とか、脱出した。その際に悠人が落ちたが千冬が受け止めたので大丈夫だった。

 

 

「ぷはぁ!!はぁーー、はぁーー。し、死ぬかと思った・・・」

「大丈夫か?悠人」

 

 

「う、うん。何とかね・・・・」

「ごめんねぇ。ゆーくん。久しぶりだったからいつもより熱いハグをしちゃったよ」

 

 

流石に申し訳なかったのか、素直に謝る束。

 

 

「全く・・・お前はいつも過激だぞ。束・・・・・」

「えへへ。私のこの、ゆーくんへの愛が少し溢れすぎたよ」

 

 

てへへっと舌を出して苦笑する束を見て、一夏は。

 

 

「あ、あれで少しなのか・・・・」

と呆れていた・・・。

 

 

数分後・・・・・。

 

 

「あ、そーだ。ちーちゃん!ゆーくんを借りて良い?」

「それは本人に聞け………」

 

 

何事も無かったかの様に振舞う束。果たしてこいつに反省の二文字はあるのか・・・。

 

 

「千冬姉さんがまだここにいるなら大丈夫だけど………」

「私も少し、鍛錬をするから束のところに行っても良いぞ。悠人」

「うん、わかった。束さん。シャワーを浴びてきますんで、それから行きます」

 

 

そう言って、僕はシャワー室がある方向に行こうとするが・・・・。

 

 

「そう言えば・・ゆーくんってちーちゃんの弟になったんだよね?」

「うん……そうだけど………」

「じゃあ、束さんの弟でもあるわけだ!」

 

 

そう言って、束は「うん。うん」と頷いた。

 

 

「え……………?」

「じゃあ……私の事もお姉ちゃんって読んでみて?」

 

 

そう言って、束さんは嬉しそうに聞いてきた。

 

 

「はぁ………。相変わらず、束は悠人の事になると人が変わるな。あの溺愛振りは流石に度が過ぎると思うのだが……」

「あははは………。それだけ悠人兄が大切なんじゃないかな……?」

「悠人の事を話している時もすごかったが悠人が目の前にいる時はもっとすごいな。あんな、姉さんを見たのは初めてだ」

 

 

そんな風に三人が話していると。

 

 

「えっと……束姉(たばねえ)?」

「うん。ゆーくん!」

 

束さ……束姉は僕を持ち上げてその場をクルクル回り始めた。

 

 

「んふふーー!今日は嬉しい事ばかりだよ。あ、ゆーくん。どうせ私の部屋に来るんだからシャワーじゃなくてお風呂が良いね。私もまだお風呂に入ってないから一緒に入ろうか//////」

「いえ、流石に一人でも………」

 

 

「う~~~~ん。恥ずかしがらなくても良いんだよ。ゆーくんはまだ子供なんだからいっぱい私に甘えても良いんだよ?と言うわけでレッツ・ゴー!」

「ちょっと束姉~~~~~…………」

 

 

ドップラー効果を残しながら束は悠人を連れて行った……。

 

 

「私の勘だがいずれ悠人は束に喰われるかもしれないな(性的な意味で)………」

「「あははは……………」」

 

 

 

 

その後、僕は束姉と一緒にお風呂に入った………。ええ、全身を洗われましたよ。

だって、断ろうとしたら束姉………泣きそうになるんだもん。断れないよ。

 

 

 

 

で今は束姉の部屋にいる。

束姉の用事は多分、研究絡みだと思う………。

里に束姉が来た時も似たようなことで手伝った事があるし。

 

 

「ゆーくん。ぬくぬく……」

「束姉、今度はどの研究を手伝えば良いの?」

 

 

僕は現在、束姉の膝の上に座っている。そして束姉が後ろから抱きしめてくる。

 

 

「あ、そうだった。今回は~~~これの開発を手伝って欲しいんだぁ」

 

 

そう言って、束姉は何かの設計図を見せてきた。

 

 

「これは、ロボット?それとも、強化スーツ?」

「お~~~~流石はゆーくん。半分正解だよ。これは、宇宙区間での活動を想定して開発したマルチ・フォーム・スーツ」

 

 

―その名も─

 

 

「IS―通称、インフィニット・ストラトス─」

 




遂に束も出せました。
ただ、この小説での束は原作に比べると比較的に丸くなっています。
まあ、後は閑話は一話を出すのみ。

次回、投稿もなるべく急ぎますのでごゆるりとお待ちください。

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