東方豪快者 ~6人の海賊達が幻想入り~   作:れっつん

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第某季、二つの大きな船がこの地に迷い込んできた。

一つは禍々しい気を、もう一つは赤く燃え上がる気をそれぞれ纏っていた。

それが『この幻想郷に歴史はない』とまで言わしめるこの地にあそこまで大きな事象をもたらすとは…

しかし、それと時を同じくして、もう一つの異変が人知れず起こっていたらしい。

二つの異変はつながりをみせる事になるのだが、それはまだ先の話。

とりあえず今は、その異変を詳細に記すとしよう。

伝聞者 Y・W
T・W
編纂者 A・H


東方豪快者外伝 ~赤いあの戦士も幻想入り~
第1話 赤いあの男


???「あの気は一体…?」

 

ここは、月。

 

夜空に浮かぶあの月である。

 

本来ここに生命は存在できない。

 

そう、外の世界ならば。

 

ここは、幻想郷の月である。月には月人、玉兎がおり、毎日そこで暮らしている。

 

単に二つの世界の月は同じだが、普通の地上人にはその存在をうかがい知る事はできない。月人曰く、『穢れきっている』かららしい。

 

 

 

話を戻そう。

 

先ほど発言したのは、月人の最高権力である綿月姉妹の妹、綿月 依姫だ。

 

依姫「二つの気…まるで対極だな。」

???「あら、あなたも感じた?」

依姫「ネーサン!?」

依姫の言う通り、彼女の前に現れたのは、綿月姉妹の姉、綿月 豊姫である。

そして何故か桃を片手に持っている。

 

豊姫「なにその言い方!?腹パンはしないわよ!?」

依姫「急に出てきた事を考えると、外から来たか…?」

豊姫「無視!?」

 

依姫「これは外の神に聞いてみるしかなさそうね…」

そういうと、依姫は座禅を組み、目を閉じる。

 

豊姫「外の神なんて降ろせるの?」

依姫「ちゃんとそれ用に鍛練したし大丈夫…って邪魔しないで!」

豊姫「スンマセン」

そう謝りながら豊姫は手にした桃をかじる。

 

その時だった。

 

依姫「くっ…ぬうっ…」

豊姫「ちょっ!?大丈夫!?」

どこか苦しそうにする依姫。近寄ろうとする豊姫だが、依姫のまわりに渦巻く赤い気に吹き飛ばされてしまう。

 

その気が全て依姫の体に注がれ、彼女は気を失ったように倒れこむ。

 

豊姫「依姫!しっかりしなさい!」

 

すると依姫は立ち上がる。

しかし、どこか様子がおかしかった。

 

赤い目が金色に変わり、リボンも黄色から赤になっている。

そのただならぬ雰囲気に、豊姫は警戒する。

 

豊姫「あなた…依姫じゃないわね!」

 

依姫?『ここは…一体…?』

豊姫「質問に答えなさい!」

依姫?『質問?』

豊姫「あなたは誰!?依姫の体を乗っ取って、何が目的!?」

 

通常、依姫は神をその身に降ろす事ができるが、体まで乗っ取られる事はない。

 

それを知る豊姫は、依姫の身に宿るその神に、怒気を含んだ声で叫ぶ。

 

依姫?『分かった。』

アカレッド『私の名はアカレッド。スーパー戦隊の心が生んだ正義の化身だ。』

豊姫「目的は何!?」

アカレッド『目的などない。むしろこっちが聞きたいぐらいだ。』

豊姫「なんですって!?」

 

アカレッド『私が太陽系に舞い戻った時、突如強い力で引き寄せられた。抗えずに引っ張られた先に、お前達がいたわけだ。』

豊姫「って事は…」

その瞬間、依姫の体がまるで力が抜けたように俯く。

 

そして再び前を向いた依姫の体は元に戻っていた。

 

依姫「単に失敗しただけ。大丈夫、私の精神はあるわよ、姉さん。」

豊姫「何だ良かった…。」

依姫「倒れている間にアカレッドさんと話をしたけど、悪い人じゃないみたい。それに…」

豊姫「それに?」

 

(ブゥン…)

 

アカレッド『私はこの異変と大いに関係ある。』

豊姫「うわびっくりした!」

アカレッド『一方は知り合い、もう一方は私が追ってきた奴らだ。』

豊姫「そ、そうなの?」

アカレッド『この異変の解決、私も手伝おう。』

 

 

 

突如現れた謎の戦士アカレッド。この存在が、後に戦局を大きく揺るがすとは誰もが予想しなかった…




どうもうp主です。ちょいと早すぎですが、外伝を制作してみました。外伝って難しいですね。本編の展開をよく考えて繋げないといけないんですもん。
ま、それは置いといて、すごい意味深に書きましたが、アカレッドの存在が結構後の展開を握ります。本編でそれが出るのはか~な~り!遅いッ!ですがね。
これには次回予告を入れないつもりです。本編がある程度進んだら投稿しようかな~って程度ですし。
それではこの辺にしましょうか。次回をお楽しみに!
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