妹の綿月 依姫は真相を確かめるため、外の世界の神と対話を試みる。
しかし姉である綿月 豊姫の言葉に反応して集中力が鈍ってしまい、神降ろしは失敗。
結果として、外の世界の神として呼び出されたアカレッドが依姫の体に居候する奇妙な事態となってしまった。
???「成程、それで私の事を頼ったわけか。」
豊姫「ええ、なんとしてもあなたの能力が必要なの。」
豊姫は、片手で口を押さえ気味にしゃべる片翼の少女、そして同じく月人の最高権力である、稀神 サグメに協力を求めていた。
サグメ「しかし、そのアカレッドとかいうのは悪い者ではないのだろう?なのになぜ追い払おうとする?」
豊姫「異変解決に貢献してくれるのは別にいいんだけど、それに私たちまで巻き込まれたくないし、何より彼は外の世界の存在よ。あの子がどんどん穢れていくのは見ていられないわ。」
サグメ「なるほど。それはもっともな意見だ。」
サグメ「それなら、私はいったい何をすればいいのだ?既に起こった事象は逆転しようが無いぞ。」
豊姫「それは分かってる。だから、私の能力を逆転させてくれる?」
サグメ「な、何!?」
サグメは心底驚く。
豊姫「元はといえば私が招いた事態だし、それにこれぐらいしか方法が見つからないと思うの。」
サグメ「わかった。それじゃいくぞ。」
サグメ「”綿月 豊姫は山と海を繋げる程度の能力を持つ。” ”その事実よ、逆転しろ!” …あ、ヤベッ。」
豊姫「…どこも変わってないのだけれど…?」
サグメ「ごめん、うっかり…」
豊姫「はぁ!?」
豊姫はガックリと肩を落とす。
豊姫「もう、事の重大さをわかっているの!?」
サグメ「いや、そう急にキレられても…」
豊姫「こうなったら、あなたにも見せてあげる!」
そう言って豊姫は無理やりサグメを引っ張り連れていく。
そこでは、
依姫が大量の怪人達と戦っていた。
依姫「あ、ちょっと遅い!何やってたの!?こっちは大変だっていうのに…」
そう言いながら依姫は長剣を地面に突き刺す。
するとその周囲から巨大な刃が伸びてゴーミンたちを一掃する。
しかしあまりにも数が多いため追いつかない。
依姫「くっ、きりがない!」
アカレッド『なら私が代わろう。』
主導権を代わったアカレッドは武器を召喚し戦う。
しかし一斉攻撃に遭い吹っ飛ばされる。
依姫「くそっ、どっちも一長一短か!」
アカレッド『二人の力を一つに出来ればいいのだが…』
依姫「何!?そんなことが出来るのか!?」
2人は入れ代わり立ち代わり戦いながら会話する。
アカレッド『嫌、私でもそんな力は持っていない。…だが…』
依姫「うん?何か策が?」
アカレッド『私の知り合いたちが地球を去っていった後に活躍したスーパー戦隊は、絆の力で自身のバディを鎧に変え戦っていたと聞く。』
依姫「なるほど!それなら私達も同時に戦えるな!」
アカレッド『だが、絆の力が必要だ。少なくとも、10年以上の…』
その会話は、二人を援護するかのように戦う豊姫の耳にも届いていた。
豊姫「絆の力…鎧…」
豊姫「閃いた!」
そして豊姫はサグメのもとに駆け寄る。
豊姫「サグメ!ちょっと耳貸して!」
サグメ「な、何だ!?」
豊姫「ゴニョゴニョニョ…」
サグメ「…そんなこと、出来るのか?」
豊姫「50:50だけどね…。」
豊姫「でもやってみる価値はあるでしょ?」
サグメ「…はぁ。しょうがない、協力するよ。」
悩む二人に、豊姫とサグメが駆け寄る。
依姫「な、何!?どうしたの!?」
豊姫「作戦があるの♪」
サグメ「だから少しの間ここにいてくれ。」
そう言うと二人は手に自身の能力のパワーを溜める。
そして依姫の体に、そのパワーを注ぎ込んだ。
すると、依姫の体からアカレッドが赤い粒子状になり飛び出る。
そしてその粒子は依姫の体に集まり、装甲となった。
豊姫「やった!成功だ!」
豊姫は思わずガッツポーズをした。
依姫「この姿は…!?」
困惑する依姫に、鎧からアカレッドの声が響く。
アカレッド『私たちに進化をもたらしたのだ、君と豊姫の強い姉妹愛が!』
豊姫「そういうこと♪さぁ、行きなさい!」
依姫「え!?姉さんたち戦わないの!?」
豊姫「可愛い妹の晴れ舞台だもの。姉は手を引くのが流儀ってもんよ!」
依姫「ハイ!?」
アカレッド『!来たぞ!』
依姫「あーもうめんどくさい!!(怒)」
依姫はそう言ってボウケンジャベリンと烈火大斬刀を召喚し、振り回す。
かなり荒々しい戦闘スタイルだが、彼女の今の心情を考えれば、致し方ない。
10分で、片がついてしまった。
そして依姫達は、1体のスゴーミンを月の都に連行し、尋問する。
依姫「お前らは何の目的でここにやって来た?」
しかし『絶対に話すまい』と言わんばかりにスゴーミンは黙秘する。
その態度を見かねたサグメがスゴーミンに向かい、
サグメ「なるほど、”お前さん、絶対に秘密を言わない”ようだな。」
と言い放った。
サグメの能力によって、スゴーミンは秘密を言ってしまった。
≪ザンギャックの幹部、ザイエンの命により、活動拠点として最も効率的な月を征服する目的でやって来た≫という情報を知った豊姫たちはそのスゴーミンを、玉兎たちに命じて牢獄へと連行させた。
そして事件が一段落した後、最高権力の三人は協議する。
サグメ「それにしても不思議なものだ。」
そう言いながらサグメは1つのレンジャーキーとカードの束を見やる。
これは、依姫が力を抜いて変身を解いたときに生まれたものである。
1つは鎧が姿を変えたもので、今のアカレッドそのものだといってもいい。
そしてもう1つは、アカレッドがレンジャーキーと姿を変えたとき、レンジャーキーから出てきたものである。
サグメ「形から見て、こいつはスペルカードだな。それにざっと数えて34枚もある。」
豊姫「どれ、ちょっと見せてくれる?」
豊姫は何枚かカードを受け取る。
豊姫「えーと何々、≪秘密『鷲から生まれたW星』≫、≪未来『裏切り者と今の者』≫に≪爆竜『プロトタイプは空へ逝く』≫…何言ってるのか全く分からないわね…」
サグメ「それで、一体どうするんだ?」
サグメは視線を依姫へと移す。
依姫「決まってるでしょ、あのザンギャックとかいうやつをぶっ飛ばすのよ。」
豊姫「そう。やっぱり行くのね。」
依姫「今回の件で明白でしょ、この異変は私達にまで影響を及ぼしているの。それに奴らに対抗できる手段を今持っているのは私だけだし。」
サグメ「わかった。それがあなたの選択なら私たちは止めないよ。正直こっちとしても奴らに一矢報いないと気が済まないからね。」
豊姫「正直お姉ちゃんは悲s」
サグメ「場の空気を乱すな」
そのような形で協議は終わり、依姫はアカレッドのレンジャーキーと34枚のスペカを持って、地球に向かっている小惑星に飛び移っていった。
依姫を見送った豊姫とサグメは、
豊姫「これで私達は、2人の帰りを待つことになるのね…」
サグメ「ま、あっちはもうすぐ帰ってくるんだろ?手紙で言ってたし。」
と会話をしながら、満天の星空を見上げるのだった…
投稿が遅れて本当に申し訳ないと思っているうp主です。
本当に切羽詰まっておりまして、これも時間がたまたま空いたので投稿したという形です。
でもそうやってただ待っていたために起きた嬉しいこともあります。
祝☆お気に入り10件突破&初感想ゲット!
本当に皆さんのおかげです!ありがとうございます(泣)
おかげさまで、この外伝の構想がよりいいものとなりました。ですがその内容はまだ内緒。
楽しみに待っていてください。
また、次回予告が全くないのも不親切だと思ったので、キーワードぐらいは残しとこうと思います。
次回のキーワードは…≪蓬莱≫です。それでは!