やはり俺が元スプリガンなのはまちがっている。 作:世間で言うジョージさん
今回は短めです。
「あれ?お邪魔しちゃったかな~?ゴメンね!私の名前は雪ノ下陽乃、雪乃ちゃんのお姉ちゃんやってます♪よろしくね。」
「ご丁寧にどうも。俺は比企谷八幡です。妹さんの友人で、同じ部活に所属してます。」
とりあえず挨拶をされたので、挨拶を交わす。一応、友達の姉ちゃんだしな。
「へぇ~比企谷くんって言うんだ。じゃあ、未来の義弟くんだね♪雪乃ちゃんの事を捨てたら許さないからね~。」
「まぁ義弟ではないですが、友達ですから。俺は友達を見捨てませんよ。」
「ふ~ん。君は面白いね。そこら辺にいる高校生とは、全く違う雰囲気を持ってるね。」
「そんな事はないですよ。どこにでもいる、ただのボッチですよ。」
なんだこの女?
貼り付けたような笑顔だな。腹の中じゃ何を考えているかわからないな。この手合いは頭がキレる。そういえば、トライデントからアーカムに移籍してきた彼奴に似てるな。
ラリー・マーカスン。
指揮官としては最も優秀で、権謀術数に長けた男だった。奴の指揮する作戦には幾度となく苦しめられたものだ。雪ノ下陽乃は奴によく似ている…
「姉さん!比企谷くんが迷惑してるじゃない。用事がないなら、早く帰ってくれないかしら?」
「あら、雪乃ちゃんに彼氏が出来たんだし、ちゃんと挨拶しとかないとね。彼、すごく面白そうだしね~。」
「雪ノ下さん、貴女はいい司令官になれますよ。それこそ、敵も味方も構わず殲滅させることが出来る。」
はっきり言って嫌いなタイプだ。拒絶の意思は示しておこう。カミーユも言ってただろ?なんで生きてる間にこんな出会い方をしなくちゃならないんです!うん、ちょっと違うな。
「ふ~ん。まぁいいや。比企谷くん、またね♪」
雪ノ下陽乃は何がしたかったのだろう?雪乃は拒絶の意を示していた。なら俺は友達として、何かあった時は助けてやろうと思った。これが友情ってやつなのか?今まで友達いたことないからわからんけど。
「比企谷くん。よく姉さんの中身を見抜けたわね。大抵の人は、あの外面に騙されてしまうものなのだけれど。」
「お前の姉ちゃんスゲェな。敵には回したくないタイプなんだけど、雪乃は嫌がっていただろ?どういう関係かは聞かないけど、何かあったら頼ってくれよな。」
雪乃は嬉しそうに頷くと、買い物の続きを促してきた。次は本屋へ行く予定なので、二人で目的地に向かって歩きだした。今度はラリー・マーカスン似の雪乃の姉ちゃん、略して『ラリー』にエンカウントしないように願いながら。
本屋の近くまで来たとき、急に向かい側から犬が走ってきた。見覚えがある、確か由比ヶ浜のとこのサブレだったか?
「あ~もう、待ってサブレー!」
サブレは俺を覚えているのか、俺にこれでもかと言わんばかりに尻尾を振ってきた。抱き上げると、顔をこれでもかと言わんばかりにペロペロされた。最後に服従の腹見せ行為のコンボを決めていた。犬が怖いのか、雪乃は俺の後ろで背中にしがみついていた。あの、柔らかいナニが当たってるんですけど。
「すみません、ウチのサブレが!って、アレ?ヒッキー!?ゆきのんも!?」
「よぉ。お前んちのサブレ元気だな。今日はトリミングか?」
「そうだけど、って!二人で何をやってたの?あ……そっか。休日に二人きりって事はそういうことだよね…そっか、そうだよね。」
「今日は雪乃と買い物に来てただけなんだが、見ればわかるだろ?」
後ろで震えてた雪乃は、由比ヶ浜がサブレを抱き上げ、安全圏を確保したことを確認すると、先程までの姿からは一変して何もなかったかのように話はじめた。
「今日は比企谷くんと大事な用があって来たのよ。その、由比ヶ浜さんにも伝えたい事だから、月曜日に部室へ来てくれないかしら?」
「すごく聞きたくないな…ははっ、なんかあたしバカみたいだ……」
うん。思いっきり話が噛み合っていないな。仕方ないので助け船を出してやろう。
「あ~、由比ヶ浜。お前は勘違いをしている。こないだも勘違いして、誤解したばかりだろう?ちゃんと雪乃の話を聞いてやってくれ。」
「ヒッキー……。うん、わかったよ。まだ用事の途中だから、また明日学校でね!じゃあね、ゆきのん!ヒッキー!」
こうして色々とエンカウントしたが、無事に目的のプレゼントを買い、本屋での目的も果たせた。明日は由比ヶ浜の誕生日プレゼントを渡して、日頃の感謝でも伝えてやろうかと思う。
ちなみに、小町へのお土産を忘れてたので、俺は一人でもう一度ららぽまで戻らされたのは別の話だ。
ゆったりまったりと進んでいきます。
駆け足になったら、すみません!