やはり俺が元スプリガンなのはまちがっている。   作:世間で言うジョージさん

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タグ追加しなきゃ!とか思って追加しました。
少しご都合主義な気がします。
基本はのんびり話を進めていきます。


加筆、修正しました。



第2話 人間関係の再構築

 

未だに混乱している頭を整理する。

 

「俺は比企谷八幡。高校二年生。そして……」

 

 

 

「御神苗 優だった。」

 

 

 

今の16年間の記憶とは別に、今の俺には全く違う人間の記憶がある。他人ではない。感覚的にだがわかる。これは、俺だ。

前世とか転生とか信じてはなかったが、理屈では証明出来ない確信があった。

 

 

「こんな神秘もある、か。」

 

 

拳を硬く、ギュッと握る。

 

 

息を深く吸い込み、目を閉じ、神経を、感覚を研ぎ澄ます。

 

 

「この感覚…忘れてたぜ。」

 

 

スプリガンとして経験してきた数々の困難や戦闘の記憶が俺の脳裏を過る。

ふと戦友達の顔が浮かぶ。

共に戦ってきた数々の記憶。

懐かしい面々。

彼らは今も暗躍しているのだろうか?遺跡を封印、もしくは破壊を生業とし、世界中の神秘を見たくて働いていた日々。

だが、今や俺はただの一般人だ。

あれだけ憧れていた普通の高校生活を過ごしている。

 

 

 

「充分じゃないか。…よっ!」

 

 

 

俺は起き上がると軽く伸びをし、ストレッチで身体をほぐす。以前のような身体能力はないが、感覚は覚えている。

 

 

 

「随分、なまっちまったなぁ。」

 

 

 

俺は体に違和感を覚えたので、元の感覚を頼りにトレーニングを始めるのだった。

 

 

 

そして、翌日。

 

病院を勝手に退院(脱走)し、学校へと向かう。新たに生まれ変わった比企谷八幡(御神苗優)として。

 

 

そして時間は過ぎ、昼休み。

俺はベストプレイスに向かう。

軽く昼食を食べ終える。そしてトレーニング。自己鍛練するなんて前世を思い出すまでは絶対にやらなかった事だ。正直、まだ体の節々が痛いのだが。昼休みの終わりを告げる鐘が聞こえてきたので、俺は教室へと戻った。

 

 

そして午後の授業は疲れ果てて寝てしまいました。テヘペロっ☆

うん。俺がやるとキモイな。

そして迎えた放課後。

そういえば今日は初めてのまともな部活動になるな。

 

なんて考えながら、

部室のドアを開けて挨拶をする。

 

 

「うっす。」

 

 

「こんにちは。もう来ないかと思ったわ。もしかしてマゾヒスト?」

 

 

昨日に続いての毒舌である。

昨日は女の子の日だから不機嫌だったのかな?とか考えてたのに!

 

 

「んなわけあるか!ま、あれだけ病院行ってればそう見えるかもな」

 

 

「あら、頭の病気かしら?それはごめんなさい。知らなかったものだから。」

 

 

先日の交通事故を思い出す。

頭打ってたなぁ、まだ痛いけど。

 

 

「頭か……。ある意味当たってるけどな。ただ車に轢かれただけだ。」

 

 

「ッ!?」

 

 

ん?何だ?コイツは今、何に反応した?

 

 

前世を思い出す以前より洞察力が鋭くなった気がする。相手の細かな反応、仕草、視線、癖などを見て判断できる。

 

 

「どうしたんだ?顔色が悪いぞ。」

 

 

「……なんでもないわ。」

 

 

「なんでもないことはないだろう?交通事故にあったんだから。」

 

 

「それはあなたが…「二度もあったんだからな。」

 

ここで話を被せるように遮る。

 

 

もしかして、コイツなんじゃないか?

みるみる顔色が悪くなり、顔が蒼白になっていく。俺は更に畳み掛ける。

 

 

「あんたの名前は雪ノ下だったか。雪ノ下建設の御息女か何かか?運転手付きの車に乗っていても不思議はないからな。」

 

 

「確かに私は車で通学することもあるわ。何かしら?高級車に轢かれたからといって、私を怨むのは筋違いだと思うのだけれど。」

 

 

なんとなく確信ができた。

この辺で高級車なんて見かけない。雪ノ下かその親族で間違いないだろう。間違ってても黒歴史が一つ増えるだけだしな。

もう以前の俺とは違う!

 

 

「誰も高級車だとは一言も言ってないのだが?金持ちだからか?金持ちから見れば俺の助けた命は随分安っぽく見えるのか?」

 

 

「…っそれは!あんなの、急に犬が飛び出して来るとは思わなくて!」

 

 

「やはりあの時に乗っていたのか。しかも二度もかよ。」

 

 

小町に聞いた話だと、同じ弁護士先生が来てたらしいからな。まず間違いなく本人か親族で合っているだろう。

 

 

「……その、ごめんなさい。2回目は私は知らなくて……」

 

 

雪ノ下は罪悪感からか泣き出してしまった。ヤバイ。どうしよう。ここまでするつもりは無かった!

 

「ごめんなさい。……ごめんなさい。」

 

 

オウム返しのように、泣きながら謝罪を続ける雪ノ下。なんか罪悪感が半端ない。

 

 

「あぁ、まぁ気にすんなよ。俺も言い過ぎたからさ。だから、頼む!泣かないでくれ!」

 

俺はオロオロし、雪ノ下は泣いている。ナニコレ。なんてカオスな状況なの?這い寄って来ちゃうの?関係ないけど宇宙CQCよりも朧の気功のが謎だよな。

 

 

「……グスッ」

 

 

「あぁ、もうわかった!俺が悪かったよ!頼むから泣き止んでくれないか?」

 

 

テンパった俺は彼女の頭を優しく撫でてしまった。お兄ちゃんスキルがオートで発動していたらしい。

 

「………えっ?」

そりゃ驚くわ。俺が一番驚いとるわ。

 

「その、な?本当に俺は気にしてないんだ。おかげで貴重な体験(二重の意味で)できたし。それに、これからは同じ部活だろ?ヨロシク頼むな。」

 

 

「……えぇ、そうね。」

 

 

フゥ~。ヤバかった!前世を思い出す前なら、気に入らない奴が泣き出しても平気だったはずなんだけどな。…今は無理だな。ようやく平穏な学園生活を手に入れたんだ。壊さないようにしなきゃな。

うん。撫で心地も良いし。ん?撫で心地??

 

 

「ところで、あの…いつまで撫でているのかしら…」

 

 

雪ノ下は顔を真っ赤にさせている。

俺も驚いている!今日、何回驚きゃいいんだよ。

 

「す、すまん!」

 

よく考えたら俺ナニシテルノ…?

 

「と、ところでここは何をする部活なんだ?見たところ何もないし、文芸部か??」

 

 

いや、ホントはもう調べてあるんですけどね。昔の癖で。そういや、アーカムの情報はピカイチだったな。偽の情報を掴まされるまでは。

 

 

「何も知らされてないのね…。本当にあの先生は何をしているのかしら。」

 

「何も聞かされずに突然だったからな。良かったら教えてくれないか?」

 

「ここは奉仕部よ。魚を与えるのではなくて、魚の獲り方を教える。サポートを理念とする部活よ。」

 

 

できれば特別課外活動部が良かったけどな。影時間動けないけど。

 

 

「そうか。で、普段は何をしていればいいんだ?」

 

「依頼がくるまでは自由にしていても構わないわ。」

 

 

そう言うと彼女は凛とした顔で本を読み始めた。

まだ目が赤いけど。

長い……。この人生でこれだけ女子と長く喋ったのは初めてだ。それじゃあ、自由にさせてもらいますか。せっかくだし、トレーニングでもするか。

 

 

こうして少しの壁が取り払われ、

前世のおかげでコミュ力(?)を取り戻した俺の人間関係は少しだけ再構築された。

 

 

 




実はかなりメタルギアと俺ガイルのSSの影響を受けてます。
ほのぼのラブコメ目指してたのに……。



少しずつですが、書き方を変えてます。
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