黒き小さな男の娘は仲間と共に空を飛ぶ 作:鎌寺正一@D-Alderz/神咲ハルカ
原作、開始・・・鬱、です。
「ここが・・・IS学園・・・。」
小さな女の子・・・然とした男の子・・・もとい男の娘が呟く。
その目に映るは希望か・・・はたまた絶望か・・・それとも・・・。
「・・・頑張るっきゃ・・・ない・・・よね・・・?」
男の娘は歩き出す。
かのIS学園へと、二人目の男性IS操縦者として。
「鬱だなぁ・・・。」
第二章
IS学園編、すたーと、です。
IS学園、一年一組。
このクラスの今年の入学生は、ちょっぴり変わっていた。
「千春兄・・・視線が・・・」
「これ以上・・・いっちゃ・・・メッ!・・・だよ・・・一夏・・・。」
幾多の視線を背中に浴びながら少女然とした男の子、織斑千春は弟の織斑一夏の言葉を途中で遮った。
「・・・周りの視線が痛ぇ・・・。」
綺麗に整った顔、如何にも好青年な外見の男子生徒、織斑一夏が呟く。
「・・・一夏・・・大丈夫・・・僕も、同じ・・・だから・・・。」
先程の美少女然とした男子生徒、織斑千春がもう一度呟く。
「つってもよぉ・・・千春兄・・・これはきついぞ・・・。」
一夏は机に突っ伏した。
「うん・・・きつい・・・ね・・・。」
千春も机に突っ伏した。
そして二人はそろって
「「どうして・・・こんなことに・・・なったんだぁ・・・。」」
嘆いた。そう、現実はいつも非道である。
「それでは、ショートホームルームをはじめます。」
副担任が笑顔でつげる。
「私はこのIS学園一年一組の副担任になりました、山田麻耶です。皆さんと頑張っていこうと思います。それでは皆さん、一年間よろしくおねがいします。」
無言、無言。
誰か、何か反応してあげなよ。
そんなこと思っている私も反応してないけどさ。
「あ・・・えぇっと・・・それじゃぁ・・・出席番号順に自己紹介をおねがいします。」
若干涙目になりながらそういって教壇から降りる山田先生。不憫だね。
とか思ってると
「織斑君!織斑一夏くん!」
「はっはい!?」
一夏が山田先生に呼ばれて跳ね上がる。
・・・ほーちゃんみてたんだね・・・原作そうだったし。
「ごめんね、大声だしちゃって。織斑君、自己紹介で『あ』から始まって今『お』で始まる織斑君なんだよね。だから自己紹介してくれるかな?ダメかなぁ?」
若干の涙目になりながら捲し立てる山田先生。
凄いね。
「い、いえ!大丈夫です!やります!やりますから!」
一夏がタジタジだ。
・・・一夏苛めていいのは僕だけだぞ!とか言って笑笑
「えっと・・・織斑一夏です。」
シーン・・・
え・・・と・・・。
「あ・・・あの・・・終わり、ですか?」
山田先生が、恐る恐る聞く。
・・・聞かない方がいい気がするのに・・・。
「はい。以上です。」
ドンガラガッシャーン!
全員ずっこけた。
僕はこの展開勿論知ってたから大丈夫だったよ?
にしても・・・
(・・・凄く・・・息の合ってた・・・ずっこけ方・・・だったなぁ・・・。)
と内心思ってました。
すると
スパァン!
「痛っ!?」
「お前は自分の自己紹介すらまともに出来んのか。」
一夏が後ろを振り返る。
・・・これは・・・まさか・・・!?(確信)
「げぇ!?関羽!?」
スパァン!
本日二度目の出席簿アタックが一夏に炸裂した。
・・・皆はこれが誰かもう分かるよね?・・・って・・・誰に僕は話しかけてるのさ?
「誰が三國志の武将だ馬鹿者。」
千冬お姉ちゃんである。右手の
「痛つつ・・・ち、千冬姉・・・。」
今度は出席簿の背中で一夏の頭を突っつく。
「織斑先生だ、馬鹿者。」
「あ、織斑先生。会議は終わったんですか?」
「あぁ。山田君、済まない。クラスへの挨拶を押し付けてしまって。」
「い、いえ、大丈夫です!私だって副担任なんですよ。」
「あぁ。ありがとう。」
・・・二人だけの世界が展開されてるよ・・・。
とか思ってたら何故かチョークが飛んできた。
「!?」
僕は左手に刀を顕現させた(改造したの)。
その刀を振り抜きざまにチョークを叩き切った。
スパァン!
こちらも出席簿のような音を立ててチョークが縦半分に切れた。
そして僕の体は若干暴走した。
1度戦闘態勢になるとなかなかとまらないんだ。
刀を振り切った状態で体を屈め、伸縮する力で足に力を入れて加速、右回転しながら刀を右へ振る。
そして・・・
「・・・千春、皆が驚いているから早くどいてくれ。」
「!?」
はっとしたらいつの間にか僕の体は刀をもっていてその刃は千冬お姉ちゃんの首にあてがわれていた。
「ご・・・ごめん・・・なさい・・・お姉ちゃん・・・。」
僕は慌てて刀を鞘へ収める。
周りはシンとしてる。皆が皆驚いて全く言葉を発せないでいた。
「はぁ・・・全く・・・。千春、先に自己紹介でもしろ。」
「はい・・・。」
僕は教壇に登って挨拶する。
と、その前に。
黒板にチョークで文字を書き始める。
・・・長ゼリフは僕の体じゃ辛いのだ。
"織斑千春 先の織斑一夏と兄弟で、双子。趣味は読書、音楽鑑賞、絵を書くこと。特技は剣道。現在剣道二段保持。一年間よろしくおねがいします。"
と書いてチョークを置き、
「・・・織斑・・・千春・・・。長ゼリフ・・・苦手、だから・・・ここに書いた・・・。あと、付け足す・・・けど・・・。」
とまたさっきよりも大きく重要なことを書く。
周りは少しガヤガヤしてる。
"こう見えて男です。男です。大事な事なので二回書きました。"
「・・・男・・・だからね・・・。」
こう言った途端、教室内の空気が氷った。
ピンと張り詰めた空気の中、僕は
(・・・立ってるのが辛いよぉ・・・。)
足をプルプルさせて立っていた。
すると・・・
「「「「キ、キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」」」」
女子達が一斉に叫び出した。
思わず僕は耳を塞いでその場に蹲る。
怖いよぉ・・・僕は産まれて初めて女子が怖いと思った。
怖い、怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い・・・!
頭の中が恐怖で埋められていく・・・
「・・・はる!千春!しっかりしろ!!」
「はっ!?」
恐怖に心を染められかけてた・・・怖かった。
思わず僕は千冬お姉ちゃんに抱きついてた。
「んな!?千春!?」
「お姉ちゃん・・・お姉ちゃぁん・・・ヒック・・・うぅ・・・。」
怖かった。物凄く。
「千春・・・。」
千冬お姉ちゃんが頭に手を乗せて撫でてくれた。
「ほぇ・・・?」
無言で撫で続ける千冬お姉ちゃんの顔はなんだか柔らかい気がした。
泣き止んだ僕を席に戻したお姉ちゃんは次に教壇に乗った。
「諸君、私が担任の織斑千冬だ。お前らを一年で使い物にするのが私の仕事だ。私の言う事にはたとて反論してもいいが従え。出来る出来ないではない。やれと言われたらやれ。私は若干15歳を16歳に鍛え上げてやる。私からは以上だ。」
お姉ちゃんの自己紹介が終わる。
もし原作どおりなら・・・アレが来る!!
僕は早めに耳を塞いだ。
「「「「「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」」」」」
きた!!
僕は膝とは言わず全身を震わせて椅子の上で縮こまる。
怖いんだよ、これ。
「全く・・・どうして毎年私のクラスはこう馬鹿ばっかなんだ・・・意図的に集められてるのか?」
千冬お姉ちゃんも頭を抱えてたよ。
大変だねぇ。
「静かに!では、これでショートホームルームを終わる!各自解散。くれぐれも授業には遅れるなよ。」
そう言い残してお姉ちゃんはクラスから出て行った。
さて、1時間目はなんだろなぁ。
はい、鎌寺正一です。
なんとかSHRまでこぎ着けた・・・。
前回の次回予告は二、三話にわけてかくことにしました。
一気に書くのは僕には無理です・・・
ちなみに、今回千春が顕現させた刀ですが、拡張領域は使ってません。
そもそもIS改造中じゃないか・・・。
今度からは帯刀させてみようかな・・・
と、いうわけで今回は次回予告なしで行きたいと思います。
では、また次回おあいしましょう!
感想、お待ちしております!
(なるべく批評は・・・メンタルに関わることなのでおねがいします・・・。)
五月九日午前二時
誤字報告がありました・・・
variさん、ありがとうございました。
僕もまだまだですね。