黒き小さな男の娘は仲間と共に空を飛ぶ 作:鎌寺正一@D-Alderz/神咲ハルカ
空に飛び上がった僕はセシリアさんのIS、ブルーティアーズを視界に入れた。
「ごめんね・・・遅く、なっちゃった・・・。」
僕はセシリアさんと同じ高度に達して、空中停止する。
「いえ、大丈夫ですわ。それと・・・。」
セシリアさんはなにか申し訳なさそうな顔をする。
「・・・千春さんに、無礼を・・・」
「いいんだよ・・・僕は・・・きにしてない・・・から・・・。」
途中でセシリアさんの言葉を遮って僕は言葉を紡ぐ。
「千春さん・・・では、本気で行かせて頂きます!」
セシリアさんはブルーティアーズの武器、スターライトMk-Ⅲを構える。さらにビットも展開する。
僕は
有るのは・・・。
「・・・政宗・・・村正・・・は、腰についてる・・・と、スナイパーライフルと、ブラスト・・・あとは・・・アサルトライフルか・・・。」
一次移行前の武装はこんだけ。
まぁ妥当なとこなのかな。
「よし、まずは・・・政宗!」
僕は政宗を引き抜いて構える。
「あなたも近接武器ですの!?」
セシリアさんがスコープから目を離して叫ぶ。
「まぁ・・・ね・・・。」
と、僕が返した時、試合開始の合図が鳴り響いた。
「・・・ならその装備に対し、全力を尽くすまでですわ!」
セシリアさんが再びスターライトMKⅢを構える。
そして・・・
「このセリフだけは言わせて下さいませ。さぁ、踊りなさい!この私、セシリア・オルコットとブルーティアーズの奏でる円舞曲で!」
一旦僕は低空まで下がる。
そこにスターライトMk-Ⅲのビームが、地面を穿った。
その時、舞い上がった砂埃が二人を覆い隠した。
三人称視点
砂埃が舞い上がって二人を覆い隠す。
その時千春は右手の政宗弐型を右に振り払った。
たったそれだけの動作で・・・
砂埃が切り裂けて消えていった。
「な!?」
再び明瞭になった視界の先にセシリアが驚愕しているのを千春は確認し、
「さて・・・始めよう・・・かな?」
千春は一瞬でセシリアに近づく。
「は、速いッ!」
千春が右手で振るった政宗弐型の刃がセシリアに迫る。
だが、そこは流石代表候補生、ギリギリで躱す。
通り過ぎた白刃は、日光で煌めき、再びセシリアへと迫っていく。
怒涛の連撃。それでもセシリアはスレスレだが躱していく。
「あぁ、もう!速いですわねぇ!インターセプター!」
セシリアはそんな攻撃にイライラしたのか、近接武器をトレースする。
「・・・せっかくの・・・ビットも・・・同時に使えないと・・・意味無いよ?」
千春がポツリと呟く。
その声に、ギクリと背を震わすセシリア。
「・・・さて・・・ほかの武装も・・・使ってみよう。」
そんなセシリアを差し置いて距離を取る千春。
「させません!おゆきなさい!」
ビットを操作してセシリアは千春に追い打ちをかけるが・・・
「ブラスト、フォイアー!」
大火力のブラストによって4基全てけちらされた。
正確には撃墜した、だが。
H380-βグラムブラスト。
57口径と、銃としては大きすぎる銃口と、3mに及ぶ銃身をもつ、特殊な銃。
ロケット弾やモルターなど、様々な大口径弾を撃つ事が可能である。
今回は空気を圧縮して撃った
攻撃力は小さいが、乱気流を作ることが可能。ただし、空気を圧縮するのに時間がかかり、使い勝手はあまりよくはない。
「そんな!?ブルー・ティアーズが!?」
セシリアはビットがけちらされた事が信じられないのか、驚愕を顔に浮かべていた。
「くっ!ならばこれで終わりにして差し上げますわ!」
スターライトMk-Ⅲを千春に向けて撃つ。
綺麗な線を描きながら
「!?」
千春のいる場所に吸い込まれ・・・爆発した。
一夏視点。
千春兄のISにセシリアのビームが直撃した。
「ち、千春兄!」
俺は焦った。ビームが直撃したら、爆発したんだ。
千春兄の安否が気になる。
「・・・間に合ったか・・・。」
「え?」
千冬姉がそう呟いたのが聞こえた。
・・・どうゆうことだ?
「みろ・・・仄かに光っているだろう?」
千冬姉の指摘に、俺は煙をみる。
そこは・・・微かだが、なにか光っているように見えた。
「なん・・・だ・・・?」
俺は目を凝らすが、何も見えない。
「・・・くるぞ。」
千冬姉がそういった瞬間、煙が爆ぜた。
千春視点。
僕に直撃したビームが爆発して周りが煙でいっぱいになった。
その時
【初期化と最適化が完了しました。一次移行可能です。】
とウインドウが現れた。
「・・・これって・・・。」
僕はそのウインドウのOKボタンを迷わずに押した。
すると、僕の機体、黒式が輝き出した。
【妖刀村正、解禁、レーザー砲甲・レーザー砲乙使用可能、
シールドエネルギーが800まで回復し、右肩と左肩にそれぞれレーザー砲甲乙が付く。
さらに右腰にある刀も抜けるようになった。
「さて・・・反撃の・・・お時間だよ・・・。」
僕は口角をニィっと引き上げ・・・不敵に、且つ不気味に嗤った。
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三人称視点
千春が両肩のレーザー砲をセシリアに放つ。
セシリアはこれを避ける。
そこに・・・
「単一仕様能力発動!千乱黒夜!」
千春が叫ぶと同時に周囲が暗くなる。
右手の政宗に燐光が走る。
さらに左手は妖刀村正を引き抜いていた。
「な、なんですの!?その光は!?」
村正の燐光は・・・禍々しく赫く光り、
政宗の燐光は・・・輝かしく蒼く光っていた。
「・・・単一仕様能力。千乱黒夜。」
そう答えると千春は先程とは比べ物にならないほどよ壮絶なラッシュでセシリアをたたく。
「な!?なぜシールドエネルギーがこんなにもゴッソリと削られるのですか!?」
次々迫り来る攻撃になす術なくセシリアは・・・
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『勝者、織斑千春!』
校内にこんな声が響いたのは10分後だった。
すいませんでした!
がんばったんですが・・・僕はねむいです!
というわけで今回は寝かせて頂きます!では!