黒き小さな男の娘は仲間と共に空を飛ぶ   作:鎌寺正一@D-Alderz/神咲ハルカ

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戻ってきました。

千冬side

 

結局・・・千春の足取りは掴めなかった・・・。

 

「・・・どこに・・・いったんだ・・・千春・・・ッ!」

 

私は勢いよく飲み切ったビールの缶を机へと叩きつける。

周りにはもう何十本もの空き缶が無造作に置かれていた。

自分でも飲みすぎだとは思う。思うのだが・・・

 

「千春・・・ぅ・・・。」

 

自然と目から涙が零れる。

いかんな・・・最近ホントに涙脆くなってしまっている様だ・・・ポロポロと涙が溢れてくる・・・。

 

「早く・・・帰ってきてよ・・・。」

 

いつのまにか私の口調はかなり昔に戻ってしまっていた。

 

「・・・残さないで・・・一夏も・・・待ってるんだからぁ・・・ッ!!」

 

そして・・・私は泣き崩れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん・・・もう夜か・・・。」

 

気がついたら寝てしまっていたらしい。

外が暗くなっている。

 

「・・・考えても仕方ないな・・・信じて・・・。」

 

ーーー信じて待ち続ければ・・・。

 

「よし、そうなれば早速・・・。」

 

私が立ち上がった時、一つの空き缶が転がる。

 

「部屋・・・先に片付けるか。」

 

とりあえず、今のこの部屋の惨状をどうにかしようと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??side

 

「ーーそれが、君の選択かい?」

 

「うん・・・僕には・・・力がないから・・・。」

 

黒い金属質の部屋の中、2人の男が会話していた。

片方は腕輪を大量に付けた人。

もう片方は身長の小さな男の娘。

 

「・・・そうかい。なら、俺は止めないさ。」

 

「ん・・・ありがとう。」

 

男の娘が立ち上がる。

 

「さ・・・行こうか・・・蒼白鉱(ミスリル)

 

その男の娘が呟くと、足元の影が広がり・・・

綺麗な蒼白の巨人が現れる。

本来なら存在しないその巨人。

それは腕輪を大量に付けた男が、彼の仲間とともに作り上げたものだった。

 

【闇より(くら)き煉獄より出でしーー其は、科学の力が産みし(かげ)!】

 

巨人ーー機巧魔神の声が響く。

すると、目の前の空間が裂けて、別の空間が広がっている穴ができた。

男の娘はそれを見るなり、それに向かってゆっくりと歩を進めた。

その穴は彼が通り過ぎると直ぐに塞がった。

 

 

「・・・俺は・・・これで良かったのか・・・智春・・・。」

 

 

一人残った男はそう呟くが、当然の如く返す声など、ここには存在し無かった。

 

が、

 

「おっと、また修理しなきゃなんねぇやつが来たみたいだ。」

 

ボコボコという音とともに奥のガラスの筒に一機の機巧魔神が帰ってくる。

 

「これまた酷いやられようだ・・・全く、与えた持ち主が悪かったのか?」

 

つかつかとそのガラスの筒に近づき、そっと触れる。

 

「なぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー黒鐵ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこにあったのは、真っ黒の機巧魔神だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千春side

 

やっほ。久しぶりな気がしてそうでもない僕の出番だよー。

 

実は、ここまででわかる人にはわかるけど、機巧魔神を貰いました!

しかもオリジナル!

 

名前は蒼白鉱。

ミスリルと読んでね。

・・・いよいよ方向性が怪しくなってきたぞこの小説。

なんでISの中に機巧魔神突っ込むかなぁ・・・

まぁ、前に白銀使ってたヤツいたしね。

 

「と、いうわけで・・・久しぶりの・・・IS学園。」

 

いや、まだ穴の中だけど。

真っ暗で何も見えないんだよねぇ。

あ、久しぶりって言ったのは、あのチェンバーの中が常時9999秒でループする為、時間が全然分からなくなってしまったんだ。

 

おっ、光が見えてきた。

 

織斑千春の帰還だよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬side

 

ジリリリリリリリリリリリリ!!

 

「な、なんだこのけたたましい警報は!?」

 

私は少し動揺した。

だがこの警報は間違いなく侵入者発生の警報だ。

 

早急に対処しなければ。

 

「だが・・・どうしたものか・・・」

 

まだ授業は始まっておらず、幸い、生徒はまだ寮にいるようだ。

 

【全校生徒に連絡!只今、侵入者を発見!現在追跡中ですので、部屋からは出ないでください!】

 

私はそんな校内放送を聞きながら廊下を急ぐ。

一応、いつでも迎撃できるようにと、腰にISの刀を四本展開した。

 

どうやら侵入者は地下に居るようで、私のモニターから反応があった。

そこまで急いでいき、残るは曲がり角一つとなり、私がそこを曲がったところで・・・

 

「止まれ、侵入・・・者・・・!?」

 

目が見開くのがわかった。

目の前にいるのは・・・

 

「千冬お姉ちゃん。」

 

「な、なぜ・・・!?」

 

いつの間にか行方不明になっていた・・・

 

「?どーしたの?」

 

私の・・・

 

「千春!」

 

弟だったのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、何故こうなったんだ?」

 

「えっとね・・・」

 

私は説明を千春に求めたが、それがまたスケールの大きなものだった。

黒い闇、黒の艦、黒づくめの男と機巧魔神、そして一巡目と二巡目の世界の話。

どれも規格外だが、何故か納得できる話だった。

 

で、その後職員室で警報を解除、千春を部屋へと連れ込んだ。

 

「ちょ・・・お姉ちゃん・・・!」

 

私は千春を抱きしめる・・・

 

「寂しかった・・・もう・・・帰ってこないのかと・・・ッ!!」

 

目からあふれる涙も無視して抱き締める。

 

「お姉ちゃん・・・。」

 

「お前がいなくなったら・・・私は・・・ッ!!」

 

そう言うと、千春はそっと私を抱きとめた。

 

「大丈夫。僕はちゃんといるよ。お姉ちゃんの弟だもん。」

 

その時の笑顔は・・・いつになろうとも私の頭から離れなかった。

それくらいの・・・眩しく輝いた笑顔だった。




はい、鎌寺正一です。
終わり方と文が雑いですがご了承ください

千春「うp主には・・・期待しない方がいい。」

そう言われると何気なく傷つくよ千春くん・・・。
さて、今回でた蒼白鉱についてですが、思いっきりアスラクラインからのものですね。
機体については完全オリジナルです。
・・・出来たら挿絵書こうと思います(そもそも挿絵の出し方知らないのに何言ってんだよ)。
固有能力は『完全なる時空制御』。
これは異世界へと渡ることが可能で、ハッキリいうと鋼の強化版、というか進化版。
時間ですら制御可能。
で、さらに、副葬処女が要らないというメリット。
しかし、殆どのプラグインが入ってない上、後付けも出来ず、しかも魔力を演操者本人から徴収するので、使い過ぎると演操者が一日は寝たきりになってしまうというデメリットもある。
ただ、従来とは違い、魂は削らない。


とまぁ、こんなかんじですかね。
では、また次回!

・・・千冬さんの泣いた姿・・・なんか罪悪感が凄い来ますね・・・なるべく泣かせないようにしないと・・・。
頑張ってね、千春くん。

千春「全部・・・僕任せ・・・!?」
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