黒き小さな男の娘は仲間と共に空を飛ぶ 作:鎌寺正一@D-Alderz/神咲ハルカ
はい、千春です。
今、僕達は海にいます。
「・・・綺麗だな・・・」
僕は浜辺で1人、仁王立ちし海を眺めていた。
「・・・ん、水着・・・ちょっとキツイかな・・・?」
今の僕の格好はまぁ、男の人用の海パンに薄手の上着の様なのを着ています。
これを選んだ時、簪が
『・・・千春はどう見ても美少女にしか見えないから上は着た方がいい』
っていってどうしても譲らなかったから仕方なく購入した。
「お、千春兄、早いな!」
後ろから声をかけられたから振り向くと
「遅かったね、いち・・・か・・・」
「おう、どうした?」
逞しい体つきをした一夏がいた。
・・・これは・・・やばいかも。
いくら男の娘であっても僕は男、それなのに今の一夏は・・・
(・・・かっこいい・・・)
これは原作一夏ヒロインズが惚れるのもわかる気がする。
この体つきにあの性格、優しさがあれば誰だって簡単に堕ちるね。
・・・唐変木なのが頂けないが。
「ん・・・なんでもない・・・」
「そっか。んじゃ、泳ごうぜ!」
ニカッと笑って一夏は僕を引っ張っていく。
「・・・そうだね!」
僕も釣られて笑いながら海へと駆けていく。
海は冷たく、でも気持ちよくて、僕はさらに自然と笑みを浮かべていく。
「・・・久しぶりだな、千春兄がそうやって自然に笑うのってさ」
「え?」
一夏は僕の方を見て微笑みながら
「まぁ、千春兄だって疲れてんだろ?たまには力抜いて遊んだって誰にも咎められねぇだろ」
そう言った。
「・・・そうだね。体力は無いけど限界まで遊ぶよ!」
僕はそう返して微笑む。
その時
「千春ー!着替えたよー!」
「お、セシリア達が着替え終わったみてぇだな!」
浜辺で簪がこっちに手を振ってきている。
僕は急いで彼女の元へ行く。
「ん、どう・・・かな・・・?」
簪の水着は、原作を知らないので原作とは違うのか分からないけど、深い青の、腰にフリルがついたビキニだった。
原作ではこの辺り、水着イベントは見てないから・・・
「ん・・・似合ってる・・・」
似合ってるんだけど・・・やっぱり目のやり場に困る・・・
いつも可愛らしいけど、水着になるとなんか、僕の胸の高まりが止まらない・・・
「・・・あまり、みないで・・・恥ずかしい・・・////」
顔を赤くしながら簪は俯いてしまった。
「ご、ごめん・・・」
そう言って目をそらした僕の顔も赤かっただろう。
「そ、そう言えば、隣の白いのは・・・?」
簪の隣にいる、バスタオルでぐるぐる巻にされている方を指さして聞いてみる。
十中八九ラウラなんだろうけど・・・
「ほら、ラウラ、魅せるんじゃなかったの?」
「だ、だが・・・心の準備というものが・・・」
簪が急かすも、ラウラはスタイルを気にしているのか、モジモジして出てこない。
「あーもう、こんなんじゃ私が千春を独り占めするよ?」
「ま、待ってくれ!まだ心の準備が・・・」
脅すように言う簪は、それでもまだ渋るラウラに、遂に
「もう、それ!」
「わっ!?まっ!?」
ラウラのタオルを巻き取った。
「ら・・・ラウラ・・・?」
「は、恥ずかしいから・・・見ないでくれ・・・」
ラウラの水着は黒。
あまり長くはない髪の毛を上の方でツインテールにして、顔を俯くけているその姿は・・・・・・
「・・・可愛い・・・」
いつもの凛々しさのあるラウラとは違う、とても可愛らしい姿をしていた。
「なっ・・・か、可愛いだと・・・!?」
突然のつぶやきはラウラに聞こえていたらしく、さらに顔を赤くして俯いてしまった。
「むぅ・・・私の時はそんなに反応してくれなかった・・・」
「うぇ!?ち、違うよ!?簪の時は目のやり場に困ったんだよ!?」
壮絶な勘違いが起こったので慌てて否定する。
「そ、そう?」
それでも尚涙目で聞いてくる簪。
その仕草がどうしても可愛いから・・・
「キャッ!?」
思いっきり抱きついてしまった。
「どうしたの?」
「・・・簪・・・」
僕は同じくらいの高さにある簪の顔を直接みて、ニカッと笑い、言った。
「好き!」
「・・・・・・ぐはっ!」
「か、簪ィ!?」
言った直後、簪は盛大に鼻血を噴き出し気絶し、ラウラが駆け寄る始末となった。
隣では
「い、一夏・・・その、どうだ?」
「っ・・・あぁ、凄く似合ってる」
箒が一夏に水着を見せていた。
「・・・箒」
「なんだ?」
ん・・・一夏、遂に言うのかな?
「・・・後で、話がある。それも、俺達の関係が大きく変わる、重要な話だ」
いつにも増して真剣に言う一夏。
これは・・・もう確定だろう。
「・・・わかった。そろそろはっきりして欲しいところだったからな」
箒も、頷いて了承する。
「んじゃ、俺たちも楽しむか!」
「うむ、そうだな!」
一夏達も海へと駆け出す。
この後、僕とラウラで競泳したり、
ビーチバレーで皆に火がついたり、
千冬お姉ちゃんが途中乱入したり、
ともかく、日中は大きく騒がせてもらった。
はい、鎌寺正一です。
やばい・・・コラボの小説がなかなか書けない・・・
ちょっと焦燥が僕を支配し始めている今日このごろ。
今回は短いですが水着回?です。
簪さんの水着は原作とは違うようにしましたが・・・
大丈夫かな?
さて、今回も初々しいバカップルがおりました。
早くこの中に束さんとクロエを突っ込みたい・・・
欲を言えば千秋ちゃんを千春くんと交じらせたい!
あとは楯無さんをなんとかしないと・・・
では、今回はこの辺りで。
失礼しましたー!