黒き小さな男の娘は仲間と共に空を飛ぶ 作:鎌寺正一@D-Alderz/神咲ハルカ
その子は、次の世界で強化します。
それと、次回から新章突入です。
今まで出てきた要素でもうひとつ、追加するものがあるんです。
とりあえずそれは今度でいいですね。
では、本章最後、短いですがお楽しみください!
千春said
「私も、連れてって・・・!」
耳を疑った。
「・・・簪・・・?」
「・・・さっきの、全部聞いた・・・貴方が・・・もういなくなることも・・・!」
簪曰く、なかなか戻ってこない僕を心配して見に来たら先程の言葉が聞こえたそう。
「・・・私を・・・置いていかないでよ・・・千春・・・!」
段々と涙声になっていく。
僕は消え掛けの腕で彼女を抱き寄せる。
その時、彼女が震えてることに気がついた。
「・・・大丈夫・・・僕は・・・君といたいんだ・・・だから・・・」
無意識に力が入って、消えかけの腕にヒビが入る。
もう、時間が無い。
「・・・一緒に、来てくれる?」
腕はもう・・・無くなった。
なんで立ってるのかもわからないくらい、足が見えなくなった。
服も一緒に消え、文字通り消滅していく。
「・・・ついてくよ・・・私は、貴方のためなら、どこにだって!!」
そう叫んだ簪を見て、僕は最後に微笑みながら、今までで言ったことのない言葉を今になって言った。
ーーーー簪・・・愛してる・・・!ーーーー
簪said
愛してる。
その言葉を最後に、彼は光の粒になって消えた。
「・・・っ・・・!」
温もりの消えた・・・彼の感触が消えた腕が、力なく垂れ下がる。
知らず知らずの内に、私は涙を流していた。
私はついていくと決めた。
また会える。
そう分かっていても、一度目の前でいなくなるのを見ると、やっぱり辛い・・・苦しい・・・。
『・・・貴女が、更識簪、ですね?』
「っ!?」
その時、頭に響くような、それでいて優しい声が聞こえた。
「・・・そう、ですけど・・・」
『・・・私は山城ルカ。貴女の恋人、織斑千春を転生させた張本人です』
・・・かみ・・・さま・・・?
『そういう認識でも構いません』
私の考えたことにも答えてくれた。
「・・・かまさまなら・・・私の思いを受け取ってくれますよね・・・?」
『えぇ。逆にこちらからお願いしようと思っていました。
でも、おかげで手間が省けた。
更識簪さん、1度だけ・・・織斑千春くんについて行って、時間を遡ってほしいのです。
お願いします・・・無礼なお願いだとは思いますが・・・どうか・・・!』
「・・・行きますよ・・・だって、わたしは・・・っ!!」
そこから先の答えは、青い光と共に喪われた意識によって紡がれることは無かった。
けれど、最後にこんな声は聞こえた、きがした。
『・・・千春くんを・・・頼みます・・・!』
「・・・釛・・・」
別の海岸。
1人の男子生徒が、ポツリと呟いた。
「・・・世界を渡る覚悟は、できた。後は・・・未練だけだ」
その生徒は、空を見上げて・・・白いガントレットの付いた腕を高くあげて、叫んだ。
「こい・・・・・・釛っ!!」
彼の影が伸び、山吹色の巨人が現れる。
「・・・あぁ、覚悟の上だ」
誰とも話しているはずは無いのだが、虚空に向かってそう言った少年は、再び叫ぶ。
「いくぞ、釛!!」
【闇より曖き極光より出でしーー】
彼の眼は紅く輝き、
「もう一度だ・・・あいつを失う未来があるのなら・・・俺はその事実を逆転させる・・・!」
【其は、科学が照らす日輪の
彼の足元の影が不自然に膨らみ、金色の巨人が現れる
その巨人が慟哭し、世界に轟き響く時・・・
彼、織斑一夏は闇に包まれ世界から姿を消した。
「・・・逆行を望んだのは織斑千春と更識簪。それと、私が機巧魔神を渡しておいた織斑一夏か・・・それ以外の覚醒した人達には記憶を流しておこう。悪に負けないように・・・あいつは、何がなんでも千春君を殺そうとする・・・何故、そこまで人に死を・・・幸福を持つ子に不幸を与えようとするのよ・・・クロト・・・!!」
神界にて、女神な少女はあちこち浮いてる仮想デバイスを目で流し読みしながら・・・・・・元想い人に向かって、今はいない、彼女の大切だった人に向かって吠えた。
これにて一旦終了とします。
ただし、連載が終了する訳ではありません!
次から逆行での新章になります。
小説を分けようか悩んでますが、ことが済み次第色々試行錯誤していく所存ですのでよろしくお願いします!
では、一旦の終了という事で、私からあとがきとして。
自分の気まぐれで書いてきた【黒き小さな男の娘は仲間と共に空を飛ぶ】でしたが、色んな方に見て貰えていて、正直びっくりしました。
最初に書いていたのは二年前、なんの考えもなしにスタートさせたこの小説・・・
なんども中断を考えましたが、ここまで来れたのはひとえに皆様読者の方々の存在でした。
本当に感謝致します・・・こんな私に、勇気をくださったこと、読んでくださったこと・・・ありがとうございました!
新章は年度を改めまして4月より連載開始しようかなと思ってるところです。
まだ何もかけていないのでいきあたりばったりですが、これからもよろしくお願いします!
あ、リメイク版は新しく名前変えようかなって思ってます。
相違点が多すぎて別作品になりかけてますもん(^_^;