黒き小さな男の娘は仲間と共に空を飛ぶ 作:鎌寺正一@D-Alderz/神咲ハルカ
りすたーと・ざ・はいすくーる!
・・・安寧を願う少年よ・・・
先に、謝罪を。
これからの生活に、相応を超過する程の潮騒がある事を、私は謝罪する。
それ故に、私は感謝する。
そんな中でも、私の依頼を受けとった貴方に、私は感謝する。
said 千春
「・・・はっ!?」
「・・・千春兄?」
・・・戻って、これた・・・?
「・・・一夏?」
「なんだよ、千春兄・・・そんな顔して」
私服姿の一夏、それと目に入ったデジタル時計の日付。
それだけで、ここが入学前の世界だと知れた。
その時だった。
「・・・っ!?」
突然、一夏が倒れた。
「ど、どうしたの!?」
いきなり倒れたから急いで駆け寄った。
「・・・無事、成功だな・・・」
「え・・・?」
倒れた一夏が顔をあげて、ニヤリと笑った。
「・・・追いかけてきちまった・・・千春兄・・・」
・・・嘘でしょ・・・?
追いかけて、来ちゃったの・・・?
『・・・ごめんなさい、千春さん。どうやらほかの方も落ち込みようが激しすぎて・・・この世界の皆さんに記憶を渡すか直接行くか聞いたら一夏さんだけ直接行くと仰られて・・・』
・・・あぁ、うん。
もう何となく察したよ・・・
つまり、逆行してきた先が
『認識的にはそうなりますね・・・』
・・・これはまた、前回とは非なる世界になりそうだなぁ・・・
と、言うわけで。
「皆さん、入学おめでとうございます。
私は副担任の山田摩耶ですーーー」
二回目のIS学園入学式を終えてHR。
最初の頃、僕は無口に近いコミュ障な男の子だったっけ・・・
まぁ無口っぽいのは治ってないかもしれないけどさ・・・
「・・・くん!織斑一夏くん!」
「・・・はい」
あ、自己紹介の時間だ
「・・・俺は織斑一夏。
好きなもんは特にない。
嫌いなもんは女尊男卑。
以後よろしく」
あれ?
一夏の自己紹介、あんなに無愛想だったっけ?
その時、一夏の頭にあの出席簿が・・・!
「・・・全く。もう少し愛想よく自己紹介くらい出来んのか、貴様は・・・」
「・・・これは織斑教諭・・・
いえ、必要のないことまでペラペラ喋っても意味無いですからね」
やっぱ、一夏がなんかおかしいです・・・
まぁそんな感じで二巡目・・・?も無事にスタートできた。
また、みんなで笑い合えると、僕は信じながら。
・・・事象はいつも唐突で・・・
物語はいつも可及的且つ速やかに過ぎ去る。
その過程がどうあれ、結末は変わらない。
ーーくん。
私はもう1度謝罪する。
君にしかこの事象を託せないことに対して、誠心誠意の謝罪を・・・。
願わくば・・・その結末が大惨事を招かぬ事を・・・。