黒き小さな男の娘は仲間と共に空を飛ぶ   作:鎌寺正一@D-Alderz/神咲ハルカ

63 / 67
ドミネーション・ジャッジメント

ついに、2回目の始業式。

?何言ってるか分からない?

 

そんな人は前話を見てね(メタい)

 

「みなさん、ご入学おめでとうございます♪私は副担任の山田摩耶です♪」

 

2回目の山田先生の自己紹介。

 

「・・・俺は織斑一夏。

好きなもんは特にない。

嫌いなもんは女尊男卑。

以後よろしく」

 

そして一夏の、前回とはかけ離れた自己紹介が終わって、僕は心の中で深くため息をつく。

 

『ため息をつくなんて、らしくないよ?』

 

脳内に響く、綺麗なハスキーボイス。

僕しか知らない、僕にしか聞こえない、彼女の声。

それに応える形で、僕は俯いて喋る。

 

「(でもさ・・・僕のせいで・・・みんな性格が変わっちゃった・・・)」

 

僕は後悔した。

この世界に上書きする形で2度目の転生を選んだ。

その選択は、果たして合っていたのか・・・

 

『それでも・・・私は、あなたの選択を応援する。みんな、あなたに感化されてここに居るんだよ?』

 

「・・・ありがとう、クロ」

 

"そーそー!ご主人、あまり気負い過ぎない方がいいんです!"

 

「・・・翡翠・・・」

 

2人が励ましてくれる。

クロは黒星龍のコア人格。

翡翠は珠鋼の搭載AI。

2人とも、漆黒の騎士になった僕の専用機に移ってきてくれた。

 

『・・・あなたの言う、原作知識はほぼ役に立たなくなるでしょう・・・それでも、立ち向かう勇気が、貴方にはある。』

 

"ご主人が信じた道を、ちゃんと歩めば問題ないよ♪"

 

「・・・そう、だね・・・」

 

2人に諭されて僕は顔を上げる。

2回目のIS学園。

僕は今まで以上に気合を入れて行こうかなって思ったんだ。

周りには、信じることの出来る友達がいる。

もう、迷わない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・この記憶が本当なら・・・わたくしは・・・初日から一体何を・・・」

 

1人の同じクラスの女子が悶々と頭を抱えて唸っており、前起こった出来事が起こらなかったことに、考えに夢中になっていた僕が気づくことは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は進み、放課後

 

前回のように山田先生に部屋の鍵を渡されて僕は寮へと進む。

部屋番号は1039。

前と変わらない。

そして、僕の前の世界の最後の記憶が間違っていなければ・・・

 

「・・・前の簪も・・・こっちに・・・来てる・・・」

 

僕と同じようにこちらへ渡ってきてるはず。

そしてその仮説は・・・正しかった。

僕はそっとその部屋をノックした。

中から少し上ずった感じの答えが帰ってきた。

入っても、大丈夫みたいだ。

 

「・・・失礼、します」

 

僕は意を決して部屋に入った。

 

扉が締まり、目の前の青髪の少女を見据え、僕は・・・

 

「・・・ただいま・・・簪・・・」

 

かすかに笑った。

 

「おかえり、千春・・・っ!」

 

簪はこぼれる涙を拭いもしないでめいっぱい笑ってみせた。

その時に出来る、最高の笑顔を、僕は見た。

もう、失わせない。

彼女の顔を歪めさせない。

 

この一日はそう誓った日でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほんとに・・・心配したんだからっ・・・!」

 

「・・・うん・・・ごめんね・・・簪・・・」

 

かれこれ30分。

大泣きしてる簪を僕はひたすら抱き締めていた。

 

僕が原因だしね・・・

 

「・・・あの時・・・私・・・嫌われたんじゃないかって思っちゃった・・・」

 

「・・・突然すぎた・・・もんね・・・ごめんね・・・」

 

非在化が進みすぎて伝える暇がなかったからね・・・

僕は右手を簪の頭にのせ、少し強く抱き締めて呟いた。

 

「もう・・・離さないから・・・簪は・・・僕のものだから・・・」

 

そしたら

 

「・・・ボフッ////////」

 

効果音が着きそうなほど真っ赤に染った簪が一瞬で気絶した。

 

「あっ・・・か、簪・・・?大丈夫・・・?」

 

慌てて僕は簪を離してベッドに寝かせた。

気絶してるだけだけど・・・僕は少し不安になって彼女の右手を握りながら

明日には良くなりますように

って祈ってたら気がついたら寝ちゃってた。

 

それに気がついたのは次の日の朝で、簪は一足先に起きて僕の顔を覗き込んでた。

起きた僕にびっくりしたのか簪は慌てて顔を引こうとしたんだけど・・・

 

「うわぁっ!?」

 

手を繋いでるのを忘れてて簪はバランスを崩して僕の方に倒れ込んだ。

その時

 

「んっ!?」

 

「っ!?」

 

倒れ込んだ拍子に口と口がくっ付いて・・・

 

しばらく僕達はその格好でぼーっとしてたけど

 

「おーい、千春兄ー・・・起きてるかー?」

 

一夏が部屋の前まで来てたのか声をかけてきたので慌てて準備し始めたのはまた別の話。

 

 




大変お待たせいたしました・・・

やっぱ連載は向いてないのかなぁと思い始めた私です。

今回は最後の方にお砂糖を少々パラつかせてみました。

本当はもっとお砂糖が溢れ出すレベルでやりたいですけど・・・私にはその技量がないのと、いい加減失踪しちゃってるのでそろそろ本格的に取り組もうかなって思い始めたので多分それは別の機会になるかと思います。

番外編でお砂糖マシマシなお話を作れたらいいなぁ・・・

それでは皆様また次回!

see you again.....です♪
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。