竜騎士の輪舞曲   作:厄臣たちあき

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ここから本編となります。
最後まで見ていただけたら幸いです


第1章 序章

━━僕は誰で 此処はどこ?━━

 

━━寒くて凍える 闇の中━━

 

━━君はどうして僕を見るの?━━

 

━━広がる闇は果てしない━━━

 

 

━━目覚めて、わたしの

 

 

 

 

シュクテキ

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!?」

 

今まで眠っていただろう少年は飛び上がるかのように上体を上げた

 

「今のは……夢だったのか……」

 

独り言のように呟く少年の横には、少女が、少年が起きた時に吃驚したようで口をぱくぱくさせている

 

「悪い。起こしちゃったか?」

 

横の少女━━━カルナは

 

「ううん、大丈夫だよ。今起きてたし。

それよりも突然どうしたの?」

 

それを聞いた少年━━シグは

 

「いや、内容は思い出せないけど、夢を見たんだ。

悲しい夢を」

「ふーん。そうなんだ。」

「ところでお前はなんで起きてたんだ?」

 

シグは本能的に話題を逸らすようにふとした疑問を少女に投げかけた

 

「明日……わたしの所に聖龍界の竜が来るでしょ?

わたし、連れていかれちゃうのかなぁ…って」

 

少女の目には悲しみが満ちていた。

 

「大丈夫だ、僕達にはシレウスがいるし、それに

僕もいるからそんな簡単には絶対に連れていかせない」

 

「ふふっ」

 

少女はとても嬉しそうに微笑む

 

「じゃあ、約束して?」

「何を?」

「もしも……もしもわたしが遠いところに行ってしまったらその時は」

 

 

『私を、連れ戻してくれるって』

 

『ああ、勿論だ。絶対に連れ戻す』

 

 

そうして2人は眠りにつく

 

お互いの手を離さぬよう握った……強く…強く…。

 

〜翌朝〜

 

 

シレウスとシグとカルナは、3体の竜と対面していた。

 

「まさか最上位の龍位の竜騎士さんの1人が来るとは思ってもいなかったわね」

 

他の子供たちを人間のシスターに避難させておいたからか、周りにはシレウス、シグ、カルナ、3体の竜しかいない。

そしてシレウスの言葉をかけられた竜騎士は

 

「こちらこそ堕龍界とはいえ我々と同等の強さの可能性が有り得るかもしれないと噂が立つ5人の内の貴女と会えて光栄ですよ。」

「フン……知った口を」

 

だがこの時シグとカルナには解らなかったがシレウスにはわかった。わかってしまった。

致命的にこの竜騎士はかなりの最上位位置に居て、自分よりも強い事を。

 

そして竜騎士はその事を知ってか知らなくてか、事を進めていく。

 

「私も任務でしてね、今その者を差し出すというのならば、見逃す事も出来るのですよ?」

「断る。」

 

シレウスは即断して、手の内の鞘に収まっていた神性装備・フラガラッハを華麗な抜刀音をたてながら一気に引き抜く

 

「シグ、カルナを連れて遠くに逃げるんだよ

解ったかい?」

「あぁ、解った!」

「よし、行け!」

 

シグとカルナを送り出すとシレウスは勢い良く息を吐き……柔らかい雰囲気が一気に冷たく迫力のある響きが辺りを包む。

 

「子供たちの平穏を邪魔するならば、容赦をする理由は私にはない。」

 

竜騎士は余裕すら持ちながら応える

 

「ならば私も手加減をする必要もあるまい……

ラプタード家が一振り。シュルミターンとゲオルギウス……」

 

『参るッ!!』

 

そうして強者と強者の戦闘が始まる。

 

 

 

「はっはっはっ…」

 

シグはカルナの手を連れて裏路地を風のような速さで失踪していた。

 

 

カルナをこんな所で……喪ってたまるか!

 

 

カルナは《上から》の違和感に気づいたのか叫ぶ

 

「シグ!!!!上!!!!!!!」

「っ!!??!?!?」

 

上から騎士と思われる者が神性装備を下に向けてチャージを仕掛けてきていた

 

 

間に合うか!

 

 

シグは踵で思い切りブレーキを踏みカルナを右手で制しながら、脚が予想外の衝撃により軋むのも歯を食いしばって我慢して上からのチャージを避ける。

 

「何……!?」

 

まさか避けられるとは思っていなかったのか、チャージを止めれず騎士は地面にそのままぶつかり勢いのまま転がっていく。

 

「ぐっ……こっちだ!!」

 

カルナの手を引き別方向の裏路地へ入ろうとした瞬間見えない壁にシグがぶつかってしまう。

 

「残念だが結界を張らせてもらったよ」

 

騎士は衝撃から回復したのか神性装備を肩の上に置きながら言葉を投げかける

 

「チッ……!」

 

シグは手に持っていた普通の剣を構える。

だが騎士は動じず

 

「不意打ちでは貴様の勝利だが真っ向勝負で勝てると思っているのか?」

 

シグはその言葉を聴いて尚騎士に剣を構え、地面を蹴る…

 

「非力ながらも力を振るうか……悲しいな」

 

シグの剣が騎士の肩に当たろうとした時、騎士の手のひらが閃く様に動き神速の速さでシグの剣を叩き落とし、返す刀で鍔の部分で額を打つ。

 

「ガッ!」

「ふん!」

 

気合いと共に騎士のファルシオンのごとく広がった剣の腹で、スイングされて吹き飛び、カルナのすぐ横の壁に叩きつけられる。

 

「シグ!!!」

「ぐっ……ガアッ……」

 

力無く地面に這いつくばるシグ。その横ではシグの体を揺さぶりながら必死にシグの名前を呼んでいるカルナ。

 

「悪いが、私も任務なんでな」

 

カルナに無情にも1歩、また1歩と近づいてゆく。

 

 

なんで……僕には力が無い……家族すら守る事が出来ない…………シレウスとも約束したのに……なんで………………なんで僕ばっかり………

 

失わなきゃいけないんだ。

 

 

 

「ァ……アアアアア"ア"ア"ア"ッッッ!!!!!!!!!!!!!!」

「な………に……っ!?!?」

 

シグが突然立ち上がり、近寄りかけていた騎士に向かって駆け抜ける。

 

その手にはさっき迄の普通の剣とは違う、

 

錆つき刃が折れた古びた劍が握られていた。

 

 

そして向かってくるシグに堪らず、

 

「馬鹿な…!!一体どこにこんな力が!?」

 

さっきの数倍の速さで近づかれた騎士は、またシグを昏倒させようと柄の部分で打撃をしようとするが、

シグはそれを有り得ない首の動きで無理矢理避けて、折れた刃で思い切り騎士の高価そうなプレートを叩く。

 

「ガハァッ!?」

 

 

衝撃が鎧を貫通した!?!?

 

 

騎士がその時初めてダメージを受け、よろついた所に更にシグが襲いかかろうとして……

唐突にシグから力が抜け、シグの神性装備が風に溶ける。

 

それを好機と見たのか油断せずに騎士が一刀両断しようとしたところで、

カルナが横から入り、騎士が剣を止める。

 

「私が目的なんですよね?私がここで神性装備を全開で発動させたら私と貴方は吹き飛ばせますよ」

「………」

 

騎士は無言で剣を降ろし、

 

「協力に、感謝する。」

 

倒れたシグに同情の一瞥を見せて

 

 

 

 

カルナは騎士と去った。

 

 

 

 

〜シレウスside〜

 

 

「くっ……カッ…ハァッ……」

 

か苦しそうに息を吐くシレウスの左腕は、とてつもない力で切り飛ばされたかのように無くなっていた。

 

「おや、もう時間のようですね」

「何……!?」

 

そしてシュルミターンが腕を振ると、後ろに控えていた筈の騎士の腕には昏倒したカルナが抱えられていた。

 

「なっ……!?馬鹿な!」

 

シレウスから気づかれないようにシュルミターンが結界を貼り、その間に騎士ふたりが搜索と追尾をしていたのだった。

 

「私の仕事はここまでですね。

それでは。楽しかったですよ?ミスシレウス」

 

「貴様ァッ!!!!!!!」

 

シレウスが思い切り跳躍してフラガラッハを振り抜くが、

そこにはもう何も居なかった。

 

2話に続く




中途半端な終わりで初めての戦闘描写と通常描写でしたが、どうでしょうか?
かなり中途半端な結果だと自分でも思ってます^^;
これから改善出来るといいなぁ………


ではここら辺で終らさせていただきます。







シグの主人子補正やばくなりそうですね(汗)
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