高速道路を走り続けていると。
「警備員だ!止まれ!!」
前から、警備員達に止められた。理由は容易に想像出来た、木山春生が警備員達と交戦をしているのだろう。
だったらこんなところで、警備員達に止められるわけにわいかない。なんとしても初春を取り戻さなければいけないのだ!
「青ピお前に、頼みたい事があるのだが」
「何や、まさか警備員を止めろとか、言わへんよな」
「そのまさかだ」
「ええ、無茶言うなや!玲くん」
青ピなら、警備員を少しの間止められるだろう。と思い頼んでみたが、さすがに青ピも捕まるのが嫌なようで完全な拒否をしてきた。
「安心しろ、お前が捕まっても俺が、ちゃんと言って釈放してやるから」
「そんなこと言っても…」
渋っている青ピに俺は、絶対あいつがやる気になるためのはっぱをかけてやった。
「お前が捕まったら、事情聴取で、黄泉川先生を用意しとっから」
そう言った青ピは俺と黄泉川先生が仲がいいのを知っている。そんな俺から、こんな提案をすれば、乗ってくるだろう。
「それ、本当に用意してくれんやな」
「ああ、」
「分かった」
そう言って青ピは、警備員達に掴みかかった。突然掴みかかってきた青ピに対して警備員達は、
何だ、こいつは!離れなさい!など注意をして青ピを引き剥がそうとしているようだ。
その隙に、俺は、走った。後ろから、待ちなさい!という制止の声が聞こえたが木山のところに走って行った。
木山のところに着くと、そこには、木山と交戦しただろうと思われる。跡がしっかりと残っていた。
倒れているトラックや壊れている警備用ロボット・怪我をしていて意識を失っている警備員達がいた。
そして、その先には、元凶とされる木山春生がいた。
「お前、何してんだよ」
そう俺が、言うと木山はゆっくりと振り返った
「ああ、ジャッジメントの君か、」
「お前は、初春に何してんだよって聞いてんだよ!!」
「別に、何もしてないさ」
「じゃあ何で、気を失ってんだよ!!」
「多分能力を使った戦闘の余波だろう」
「そうかよ」
「そこを通してくれるとありがたいのだが?」
「嫌だね、」
「そうか残念だよ」
そう木山が言った次の瞬間、木山の後ろにある壊れている警備用ロボットがこっちに飛んできた。
「ッ!!」
俺は、両手を前に出し、即席の氷の盾を作りそれを防ぐ。
「珍しい能力だな、なら、これならどうだ」
木山の左手から赤色の剣のようなものが作られそれを俺に向けて振った。
そうすると、剣は長さを変えて俺の盾を溶かした。
その直後木山が右手を前に出した。
「死にはしないから安心してくれ」
衝撃波がこっちに飛んできた。それを、全力で横に避ける。
「喰らいやがれ!」
俺は、片手で氷の槍を作りそれを投げる。
槍は全速力で木山に向かって行ったが。
木山の周りにバリア?のようなものが出来て破壊された。
「氷を生成かそれが君の能力か、とても、興味深いな」
「そうかよ!!」
俺は、両手に氷の槍を作って投げる。
「無駄だ、私には通じない……ん?」
木山が防いだ。氷の槍に目を向けたそれが、俺の狙いだった。
「煙……いや湯気を作ったのか、どうやって作ったか、聞きたいな」
そう、大量の水を作り熱で蒸発させて、水蒸気から湯気を作ったのだ。
この隙に、回り込んだ攻撃を、としようとしたその時だった。
「でも、無駄だよ」
木山が湯気の方に手をかざすと、強風が起こり湯気をかき消した。
俺は、それをみてすかさずトラックの後ろに隠れる。
湯気もすぐに、消されたしどうする!と考えていると。
「見えているよ玲くん」
途端に背もたれしていた部分が消えた。いや、丸く抜き出され俺の姿が見られた。
「透視能力だと…!」
「今の私は、多才能力《マルチスキル》というものを持っていてね今や、能力をたくさん使えるんだ」
「そのために、幻想御手を使ったって感じか?」
「そういうことだ」
「へぇーそれは、興味深いなっ」
俺は、右手で作り出した水流を木山に放った。
「熱と氷を合わせて水を作り出したのか、そしてそれを高速で放出とは、すごいなでも、私には効かないよ」
そう言って、手をかざして水流を蒸発させた。発火能力《パイロキネシス》だろう。
「通じないのは、分かってんだよ!」
左手で作っておいた水流を自分の後ろに放つ。そうする事で、俺は高速で木山に近づいた。
木山は、目を開けて驚いている。
「うおおおおお!」
俺は、木山の腹に蹴りかかった。だが、俺の蹴りは空を切った。
「残念だったね」
「なっ!」
木山の拳が横腹にあたり俺は、吹き飛んだ。コンクリートの壁にあたり背中に激痛が襲う。
「空間移動《テレポート》に身体強化能力か…」
「正解だよ、でもどうして私の顔を狙わなかったんだい?」
「家族みたいな人に女の顔は絶対に傷つけちゃいけないじゃんって言われてるからな」
「君は、本当に優しいな、でもこれで終わりだ」
木山がどこから、出したかアルミ缶を取り出した。まさか、
「量子変速《シンクロトロン》か……!」
「正解だ」
ここまでか、そう思った時だった。
俺と木山の間に電撃の槍が投げられた。
「あんた、ここで何してんのよ!!」
そこには…あいつが立っていた。
「それは、こっちのセリフだよ御坂」
常盤台のエースでありレベル5第3位の電撃姫がそこに立っていた。