「ぶっ倒してやる」
俺が、殺意を込めて言うと、それに、反応したのか化け物は、触手で俺を攻撃してきた。
「当たらねぇよ化け物!!」
俺はそれを避け、両手に水流を作り化け物に向けて放った。
それでも、化け物には全く効いていなかった。
攻撃を受けて起こったのか、化け物はガラスの破片のような物を作りそれを、こちらに向けて放ってきた。
「おらっ!」
手を地面につけて氷の盾を作り攻撃を防ぐ。
その間に、両手で大きな氷の球を作るその大きさは、ざっと大玉転がしの大玉サイズに。
盾が壊れた瞬間俺は、盾から出て水流を使い大玉を放った。
「お返しだぜ!!」
化け物の目に当たった。化け物もそれには、効いたのか一瞬よろけたが、すぐさまこっちを向いた。
化け物は、叫んでたくさんの触手をこっちに、向けた。
「まずっ」
この攻撃は、予想していなかった。触手の威力は氷の盾じゃ防げないし、凍らすにもせいぜい2本が限界だ。
水流を使って避けようとしても、後ろに黄泉川達がいるので、避けるに避けきれない。
そう考えていると、触手が飛んできた。
やばい!!そう考えていた時、触手が黒い物体によって切られた。
「あんた、大丈夫?」
そう声が聞こえ横を見ると御坂が立っていた。
服は、ボロボロになっているものの大きな怪我は、なさそうだ。
「大丈夫だ、それよりあいつは、何だ?」
「一万人の思考からできた。化け物らしいわよ」
「言っている意味が分かんないんだけど」
「あいつは、幻想御手の使用者から出た化け物って事……でも、長時間喋ってる暇なさそうねっ」
御坂は、砂鉄で攻撃しようとした触手を切った。
が、触手はすぐさま再生して、俺たちに飛んできた。
それを、俺は横に飛んで避け、御坂は電撃で防いだ。
「どうすれば倒せるんだ」
「あいつの再生を止めるには、幻想御手のワクチンを学園都市中に流せば再生が止まるはず、今初春さんが向かってる!」
初春は、御坂の元へと戻っていたらしい。大方木山先生は、悪い人ではないと言おうとして向かったのだろう。
「じゃあ初春は今どこに?」
「あそこって…嘘でしょ!」
「どうしたんだ?…っ!」
御坂が見ている方向を見ると、そこには、初春がいた。その先は、階段が壊れていて身動きが出来ない様子だった。
「御坂、お前は初春のところに行って砂鉄で階段を作ってくれそうすれば、この状況も変わるはずだ」
「初春さんのところへ行くってそしたら、あんた1人でこいつの相手をすることになんのよ!!」
「何とか時間を稼ぐさ」
「さっきだって私に助けられなかったらどうなってたか分かんないのに、1人で相手をするなんて無理よ」
「氷で階段を作ったら、滑ってうまく登れないから、お前の方が適任なんだよ!!俺は、大丈夫だから。頼む行ってくれ!」
「……分かったわよ初春さんを助けたらすぐに向かうからね」
そう言って御坂は、初春を助けに行った。
化け物が御坂を見て攻撃しようとするところを俺が、氷の槍で触手を切る。
「化け物!お前の相手は、こっちだ!!」
俺は、水流を使って初春達がいるところと逆方向に向かう。
化け物も俺に、ついていく途中触手で攻撃をしてくるがそれを右へ左へと回避していく。
しばらく化け物との距離を離して止まると化け物もしっかり止まった。
「ちゃんとした知能はあるみたいだな」
そう小馬鹿したように言うと化け物が叫んで大量の氷の破片を使い、攻撃を放ったがその破片が溶ける。
「でも、ここなら存分に俺の能力を使える」
俺が両手で、炎の盾を使い防いだのだ。
だが、化け物もそれに、気づいたか触手で俺を攻撃する。
俺は、盾を解除して触手を左へ飛んで避ける。
その直後上から触手が上からきたそれを俺は、切った。
避ける直前に氷の剣作って触手を切ったのだ。
俺は、剣術を習ったことはない。それでも、触手を切れたのだ。
おそらく化け物は、それだけ単純な攻撃しかしてこないのだろう。
それでも再生能力は健在のようで、すぐさま触手が治った。
だが、化け物は触手を使わずに緑色の閃光をこっちに向けて放ってきた。
俺は、それを両手で受けた。
「俺に対して熱線を放つとはな」
そう、さっきの閃光に熱の反応が急速にあったから、熱線と判断できたのだ。
熱線と判断出来なかったら、俺は、こんな大胆に受けなかっただろう。
「これは、お返しだぜ!!!」
俺は両手を前に出して赤色の熱線を放つ。
化け物の顔面当たった。
化け物は、呻き声は、上げたがすぐさま触手で攻撃をしてきた。
それを俺は熱線で溶かした。
このままいけば、勝てるそう思った時だった。
後ろから、何かが俺の体を絞めた。
直後、強烈な痛みが俺を襲う。
「がぁぁぁ!」
何が起こったんだ様子を確認すべく俺の体を見る、そこには半透明のあの化け物の触手が俺を縛っていた。
「切れた触手を遠隔操作したのか…!」
化け物は何も言わない。ただ、切れた触手を自分の触手とくっつけた。
この状態では手も使えない。まさに形成逆転、それが玲の頭に浮かんだ言葉だった。
どうする……!そう考えていると、化け物の横が、爆発した。
横を向くと、警備員がグレネードランチャーを撃ったようだ。
化け物は、警備員に反応して触手を放った。
触手は真っ直ぐに警備員には、反応をしなかった。
その触手は、今俺の元に向かってるいる御坂に向かってきた。今、攻撃をしている奴よりも、こいつを捕まえるのが最適だと化け物は判断したのだろう。
御坂は、触手が後ろからきている事も知らずにこっちへ来ている。
「みさかぁぁぁぁ」
俺は、大声で、叫んだがその叫びは届かず御坂は、捕まってしまった。
「これっどうなってんのよ!!」
御坂は、電撃を放つが触手には、まるで、効いていない。
これは、俺の能力を学習したのか?
確か、御坂はあの化け物は、一万人の思考から出来ているのだ。だったら、その思考から俺の能力を使える事だって出来るはず、あの触手は氷でコーティングした触手なのだ。
電気が効かなければその電気による熱も効かない。
あの触手は俺の能力から出来ているのだ。
そして、縛られたまま俺たちは見てしまった。
化け物の頭の上に大きな赤色の球が出来ている事に、俺はすぐに予想できた。
あれは、俺の放った熱線だということを、
それを今あそこにいる警備員や初春・黄泉川に放とうとしているのだと。
御坂は、全力をもって電撃を放ち触手を切ろうとした。
がそれに、化け物は、気づき御坂を熱線とは逆方向に投げとばした。
俺は、これをずっと見ている事しか出来なかった。
(また、自分の力で大切な物を失うのか?)
頭の中に誰かの声が聞こえた。
その瞬間ビュンと赤色の閃光が放たれた。