「これで、よしっとじゃあ私は、行くから初春さん後は、頼むわよ」
私は、階段を砂鉄で作り初春さんを登らした後、初春さんに頼んでおいた。
「分かりました!御坂さんも頑張ってください」
初春さんは、ワクチンデータをを手で握りしめて警備員の元へと向かっていった。
私は、あいつの元に向かおうと怪物の姿を探す。
そこには、私の位置から遥かに離れている場所にあいつはいた。
「あいつ……何であんなとこに!!」
「彼は、君達から離れたんだっ!」
下から声がして見下ろすとそこには、木山春生がいた。
頭を片手で抑えているのを見ると、まだ頭痛が終わってないのが分かった。
頭痛をさせたのは、自分なのだが、我ながら自分の電撃の威力に反省を覚える。
「どういう事よ!」
「攻撃を巻き込まないようにしたんだ!」
「……ッ!」
確かにそれならば、納得がいくあの男なら、ああやって嘘を言って巻き込まないようにするだろう。
それが、レベル5の第3位であっても。
「あのバカっ!」
私は、生体電気を操って橋を降りて怪物の元に向かった。
それを見て、木山春生は感心していた。
(凄いな、私と戦った時は、本気では無かったのか)
それをコンクリートの壁にもたれながら彼女を見届けた。
全速力で化け物へ、向かっていくとあいつが触手に捕まっていた。
「あいつッ!」
生体電気を増幅させてより早く化け物へ向かう。
その時だった。後ろから何かに捕まった。
体を見ると触手が私の身体を掴んでいたのだ。
「こんなの!」
電撃を身体から放って触手を断ち切ろうとするが触手には、まるで効いていない。触手が強く身体をしめる。
「これっどうなってんのよ!」
砂鉄を操ろうとするが、磁力が地面まで届かない。
怪物を睨むがそこには、衝撃的な物を私は見てしまった。
怪物の頭の上に赤色の大きな球があることに。
それは、熱の塊であると私はすぐに予想できた。あんなのが放たれたら初春さんや警備員何てすぐに消滅してしまうだろう。そして、あれを防げるのは、超電磁砲《レールガン》だけだと。
だったら私のやるべきことは、1つだ。
(この触手を断ち切るほどの電撃を出すまでよ!!)
私は全力の電撃を流した。それが、怪物に効いたのか触手は消えた。
(よし!これなら…)
そう思った時だった。もう一本の触手が横から来ていた。
即座に電磁シールドを作ろうとするが、それが中途半端になり触手の威力を完全に防げずに吹き飛ばされてしまう。その方向は、初春さん達がいる方の真逆だった。
それでも、今の私には選択肢はない何としても止めなくては、
(やるしかないっ!)
ポケットからゲームセンターのコインを取り出した瞬間に
(やばっ間に合わっ)
閃光は放たれてしまった。
私は、二度も同じミスをしたのだ。今度は、あの右手を持った奴もいないこの状況で、救えなかったんだ。
何が、レベル5だ…誰も救えていないじゃないか。
私は、立ち尽くしていた。
閃光が打ち終わり絶望的な景色が見える。
そう思っていた。閃光が消えるとそこには、
1人の男の人が空中で立っていた。空中で氷の床を作りその場に立っていた。
その男は、さっきの赤色の閃光をあのツンツン頭の奴のように、打ち消したのだ。その正体は、坂城玲だった。それでも、今あそこに立っているのは、坂城玲と私は思いたくなかった。
玲の両腕が溶岩のような色をして発光していたのだ、そして、凶悪な殺気に満ち溢れていたそれは、離れていても伝わるほどに、殺気を纏ったまま男が口を開いた。
「最高だなぁてめぇ、ぶっ殺したくなっちまうよ」
狂気的という言葉が当てはまる位の笑みを浮かべゆっくりと化け物に近づいていった。
怪物は叫び触手を玲に向かい振り下ろした。
その瞬間、触手は溶かされた。
玲自身は、ただ普通に歩いていただけ、両手にも当たっていないなのに触手は溶けるように消えて玲は、空中を歩いている。
(どういうことよ、あいつは能力を両手だけしか使えないんじゃないのなんで、両手以外に使えんの?)
それがとても怖かった。あいつの能力が全身に使えたとしたら、あんなに使えるんだ。そう思うと怪物よりも、よっぽど恐ろしかったのだ。
怪物は電撃を触手に纏って攻撃をするが、その触手も溶けて、ゆっくりと化け物に近づいていく。
怪物は破片のような物で攻撃したり閃光を放ったりしているが、怪物の攻撃を一切気にせずに、玲は怪物の顔に手を付けると化け物の顔が消える。
(倒した…?)
そう思ったが、怪物はすぐに再生する。
「へぇーさすが一万人の思念体だけど、核があってそれが、お前の再生の元や能力の元になっているとおもしれぇなぁ」
その姿は、研究室で研究をしている科学者のような姿だった。
怪物も怖くなったのか、玲から離れる。
「そんなに、怖いか?もっとゆっくりと殺したかっただが、予定変更だすぐに殺してやるよっ!!」」
そう言うと、一気に怪物に近づいて触手を掴む。
触手は、ドンドン凍っていきついに怪物の身体全てを凍らした。
「俺にはよぉ、生まれつきこの能力を持ってからわかんねぇけどよぉ、幻想御手なんかに頼る暇があったら、もう一度降り出しに戻ってやり直しやがれぇ!!」
そう言って玲は、怪物の顔面を殴り付けたその赤色に光った腕で、
その瞬間に大量の煙を出して、怪物は消えた。
(どうなっているのよ、であいつは……どこにいったのよ)
私は、必死にあいつの姿を探すが見当たらなかった。
原子力実験所の近くの林の中に俺は、第3位の後ろ姿や黄泉川の被害者救助をしているのを遠くから眺めていた。
「俺は第3位には、会わねぇ方がいいんだよなぁそういう役目は、いつもの俺が引き受けてくれんだからよぉ」
そう呟いて、坂城玲は林の中に消えていった。
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あの怪物を倒した後に、木山は警備員に逮捕され警備員に連れられて行った。
「こんな事をしないのなら、私もあんたに協力をしてもいいわよ」
そう言うと彼女は、笑ってこう言った。
「君は、とてもいい目をしている。その目をいつまでも忘れないで欲しい」
「どういうことよ?」
「君はもう闇に片足を突っ込んでいるんだよ」
そう言った彼女は険しい顔をしていた。
「闇ってなによ?」
「君はそれを聞く理由があるかい?身近に闇を知っている人を知っているのに」
「そんな人…いないわよ!」
「坂城玲。彼が闇を最も知っているのかもね」
「だからってあいつはっ!」
確かに、あいつは何者なのか分からないし、あんな殺気を見た時は怖かっただが御坂にはそんな悪い奴には見えなかった。幻想御手の時だって佐天さんを救っていたのだ。
だから、玲は悪い奴ではないそう私は思っている。
「AIM猛獣を倒す時の彼の目は、闇の世界を知っている目だった。だから、彼に聞いてみるといいかもね」
そう言って彼女は護送車に乗って行った。
(結局あいつは、何者なのよ?)
御坂は坂城に対する疑問を持っていた。