ジャッジメントに入ってから数日経ったある日の事。
俺は、出勤が無くなり有意義な休日を過ごしていた。
「おっエンディングに踏破しちまった」
などと気持ち悪い独り言をこぼしてしまうくらいに。
だが、玲は決定的な事に気づいた。
「そういや、夏服を買ってなかったなぁ。」
今年引っ越して来たばかりだったので、夏服を用意していなかったのだ。
この近くの服やって言ったらセブンスミストかぁ。と軽く準備をしてセブンスミストへ向かうのだった。
セブンスミストに着き、エスカレーターを上ると、女の子のパジャマコーナーだろうかそこで、
上条と御坂が何か話していた。 御坂の手には、子供らしい可愛いパジャマを持っているようだ。
そして、上条は小さい女の子を連れているようだ。
「おい、上条どうしたんだ、小さい子連れてこんなところで?」
「実は、この子がセブンスミストへ行きたいって言うから連れてきた」
「そうなのか、で御坂は何しにここに来たんだ」
「私は、佐天さん達と買い物してただけで、あんたは何でここに?」
「俺は、夏服を買いに来た」
「お前、夏服用意してなかったのか?」
「まぁなそれよりも、上条お前はこの子をエスコートしとけ子供服ならあっちの方がいいみたいだしな」
「そうか、なら連れて行きますか。」
上条は、あの子を連れてあっちに行ったようだ。
「あんたはいいのあっちの方に行かなくて?」
御坂は、俺を遠くに行かせたいようだ。大方、早くパジャマを買いたいのだろう。
「御坂もしかして、そのパジャマを佐天さんたちに子供っぽいと言われたのか?」
ぎょっとしたのか、御坂は後ろのパジャマを慌てて戻す。
「パジャマって何の事よ」
「誤魔化そうとしても無駄だぞ御坂、上条の目は逃せても俺の目は見逃せないからな」
「だったら何よどーせこのパジャマを子供っぽいってあんたもバカにすんの!!」
八つ当たりの様に御坂が切れてきた。
「いや、全然俺は別にいいと思うけどな、似合うと思うし」
あと、俺は基本的に人の趣味をとやかく言うのは、好きじゃないからな」
そう、俺だって趣味はアニメやマンガのオタクだから人の趣味をとやかく言う権利を持ち合わせてないのだ。
「そうなの?ってあんた似合うって」
「ああ、だからお前は好きなものに純粋であっていいと思うぞ」
「そう…」
ん御坂の様子がおかしいぞ。
……まさか、フラグがいやあんまり期待するのはやめよう。
どうせ、御坂も上条と関わったという事は、どうせ上条の事が好きになるのだから。
「じゃあ、そろそろ行くわ」
「うん、じゃあね」
この時の御坂はなぜか女の子っぽく見えてしまった。俺は、首を振ってそんな考えを振り払うのだった。
夏服を買い終わって帰る途中に、俺はずっと考えていた。
うーむなんか引っかかるんだよなぁーこの事件……まさか、
分かったぞこの事件の謎がと探偵アニメの様にドヤ顔をしていた。
多分今の俺は、他の誰かから見たらすげー不気味だろう。
早速、白井のケータイに電話をした。実は、ジャッジメントに入った時に、いつでも連絡できる様に交換しておいたのだ。業務連絡みたいなものだから、佐天と連絡先を交換した時のようなドキドキがなくて悲しかったのは秘密だ。
「白井か?」
「あなたから、連絡してくるなんて珍しいですのね、玲さん」
「あの虚空爆破《グラビトン事件》の事なんだが」
「何か分かったんですの?」
「ああ、白井お前この事件について気づく事がなかったか?」
「気づく事なんて……まさか!」
どうやら白井も気づいたようだ。
「そう、奴の狙いは、ジャッジメントだ!」
「確かに、そう言えば納得いきますの」
「奴は多分、ジャッジメントに何らかの恨みを持っているのかもしれない」
「そうかもしれません」
後ろから固法先輩の声が聞こえた。
「どうした?何かあったのか?」
「重力子反応の加速ですの!玲さん今どこにいますか?」
「えっセブンスミストですけど」
「何でよりによってそこにいますの!!」
怒鳴られた。うん、女子中学生から怒鳴られるって結構傷つくもんだな。
……まさか!
「そう、加速反応はそこですの!!」
「なっ何だってー」
テンプレのような反応をした。まぁ大丈夫なんですけどね。
「大丈夫だよ、今日は非番だったから腕章をつけてないぜ」
「だったらいいですのでは、初春に電話を玲さんは、そのまま避難誘導をお願いします」
「分かりました」
今日も休日出勤かよまじでふざけんなよ犯人逮捕したらぶん殴ってやる。
という思いで。重い腰を上げて避難誘導をしようとすると。
携帯から電話がかかってきた。
「玲さん!!初春がセブンスミストにいて」
慌てた様子で、白井が話している。
「落ち着け白井!!」
「っすいませんの少々動揺してましたの」
「で、用件は?」
「えっとさっきの連絡をしたら、初春が先急いで避難誘導を始めてしまって」
「分かった。俺が初春に伝えておくからお前はすぐにここに来て事件の解決を急げ」
「分かりましたの」
余程驚いたのか、俺が指示だしをすると素直に従ったようだ。
携帯を閉じて避難誘導を手伝う。
「ふぅ、終わったかよし、」
避難誘導が終わり。走って初春を探すが見当たらない。
「どこにいんだよ」
内心焦って探していると後ろに子供を守ろうとする初春がいてその前に御坂がいた。
どうやら、あの前にあるへこんだぬいぐるみが爆弾らしい。
「うぉぉぉぉぉ」
叫びながら両手を通路につけ一気に凍らす。
そして、御坂の前に誰かが走っていった。
俺は、そいつが誰かが分かった。
「上条ぉぉぉぉぉ」
ぬいぐるみのまわりを凍らした瞬間。
上条が御坂の前で右手をかざした。その瞬間バァァンという音が聞こえた。
幸い怪我人もなく建物に被害がなかったらしい。
そして、虚空爆破事件《グラビトン事件》の犯人は逮捕されたらしい。
「お手柄でしたね?玲さん」
「ありがとうよ」
「にしてもやるときは、やるんですね玲さんは」
「俺だってやるときはやる男だぜ初春さん」
とりあえず事件が、解決して良かったと安堵した。
この時の俺は、これから起こる大きな事件の事をまだ知らずにいた。
黒子と御坂はさん付けをしないのは、
そうしない方が楽と言われたからです。