三村かな子に双子の兄がいたら。   作:ラムネ色

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蘭子のオリジナル回。


蘭子語が不自然かもです。


厨二病少女は感謝のプレゼントを贈るようです。

「むむむ……」

 

 

「あれ? 蘭子ちゃんどうしたの?」

 

 

「ぴぃ!?……お、お菓子の妖精の血縁者か(り、陸さんですか)」

 

 

俺がカフェでバイトをしていると、スケッチブックを持った蘭子ちゃんがお茶をしていた。

 

 

最近はデビューして忙しそうだったからな。

 

 

カフェで息抜きするのもいいだろう。

 

 

「最近忙しそうだったね」

 

 

「う、うむ!」

 

 

……そういや、蘭子ちゃんがデビューして差し入れとかしてなかったな。

 

 

「……デビューしたことだし、お祝いでケーキセット差し入れするよ。良かったらそれ食べて頑張ってね」

 

 

「え……良いのか?」

 

 

「いいよいいよ。 甘えれる時に甘いちゃいな」

 

 

「ふ、ふふふ……なーはっはっ! お菓子の妖精の血縁者よ!私にマナを与えようと言うのか!?……ありがとう(陸さん私にケーキセットくれるの!?ありがとう)」

 

 

蘭子ちゃんは立ち上がり、高笑いをしながら色々なポーズをとり、俺に話し掛けてくる。

 

 

そして、お礼を言う時は少し顔を赤くし、席に座って顔を背けた。

 

 

蘭子ちゃんは時々素の状態になるのが凄い可愛んだよな。

 

 

このギャップでファンになる人も多いって聞くし。

 

 

「じゃあケーキセット持ってくるから待っててね」

 

 

「う、うむ! よきにはからえ!(ありがとうございます!)」

 

 

俺は蘭子ちゃんに片手を挙げてキッチンの方へ向かう。

 

 

さて、今日のケーキセットはなんだったかな? 蘭子ちゃんの口に合えば良いけど。

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

「お疲れ様でしたー!」

 

 

「陸くんお疲れ様でーす! 気を付けて帰るんですよー!」

 

 

バイトが終わった俺に安倍さんが声を掛けてくれる。

 

 

本当にお母さんみたいというか、母性が凄いよな安倍さんって。

 

 

「……ん?」

 

 

「むむむ……」

 

 

俺がスタッフルームを出ると、蘭子ちゃんがまだお茶をしていた。

 

 

ケーキセット差し入れしてから結構時間経つけどなにしてるんだろ?

 

 

今日はお客さんあんまりいないから別に長時間滞在するのはいいんだけどさ。

 

 

「蘭子ちゃんなにしてるの?」

 

 

「あ、お菓子の妖精の血縁者よ……私は今、我が眷属に送るギフトを考えているところである!(あ、陸さん……私は今、両親に送る贈り物について考えているんです!)」

 

 

「ん? 我が眷属? 誰かにプレゼントするの?」

 

 

「うむ!」

 

 

「それでプレゼントを考えていたってことか……ちなみに我が眷属って誰?」

 

 

「私の女神と男神である!(お母さんとお父さんです!)」

 

 

「私のってことは血縁者? 両親のことかな?」

 

 

「うむ!」

 

 

「ふむふむ。 お母さんとお父さんにプレゼントを贈りたい。 それでなにを送るか考えてたってことか」

 

 

「その通りである!」

 

 

「なんでプレゼント贈るの? 結婚記念日とか?」

 

 

俺がそう聞くと、蘭子ちゃんは指と指をくっつけながら下を向く。

 

 

なにか小声で言ったけど、小さ過ぎて聞こえない。

 

 

「ごめん、もう一度言ってもらえる?」

 

 

「……そ、その、私アイドルデビューちゃんとできたので、今までのお礼とかも合わせて地元にいる両親にプレゼント贈りたいなって思って」

 

 

蘭子ちゃんは照れ臭そうに笑いながら言う。

 

 

熊本にいる両親にお礼も兼ねてプレゼントを贈りたいか……。

 

 

14歳で親元を離れてアイドルを頑張る。

 

 

それだけでも尊敬できるのに、両親に贈り物を贈りたいか。

 

 

本当にいい子だな。

 

 

….…俺も次の両親の誕生日とか結婚記念日にはプレゼント送ろう。

 

 

「しかし、選択肢は無限にある。 数多くある情報の荒波からなにを選べば良いのか……(でも、プレゼントの選択肢はたくさんあります。 情報も多いからなにを選べば良いか分からなくて……)」

 

 

「なにを選べばいいか分からないんだね」

 

 

「うむ……」

 

 

蘭子ちゃんは机に置いているスケッチブックに目を向ける。

 

 

スケッチブックには花やペンダントなどの絵が描かれていた。

 

 

これが今までのプレゼント候補かな?

 

 

「これが今までのプレゼント候補?」

 

 

「うむ」

 

 

「なら、このプレゼント候補プラス他になにかあるか考えよう。 俺もこの後は予定ないから一緒に考えるよ」

 

 

「ま、まことか!?」

 

 

「うん、蘭子ちゃんが嫌じゃなければね」

 

 

「ふふふ……我が下僕よ、私に力を貸しなさい!(陸さん、私に力を貸して下さい!」

 

 

「よし、なら一緒に考えようか」

 

 

「うむ!」

 

 

「花やペンダントもいいと思うよ? でも、時計とかもいいと思うんだけどーーーー」

 

 

俺は蘭子ちゃんに断りを入れて席に座る。

 

 

そして、スケッチブックやスマホを使いながら、両親に送るプレゼントについて二人で話しあった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「なら、候補は花か時計ってことでいい?」

 

 

「うむ!」

 

 

俺達はカフェでお茶をしながら話し合った。

 

 

途中、注文を聞きに来た安倍さんにもアドバイスをもらい、なんとか候補を二つまでに絞った。

 

 

それが花と時計だ。

 

 

「贈り物って言ったら花のイメージがあるし、時計も日常生活で必要な物だから需要はあると思う」

 

 

「私の城にある時刻を刻む神器はもう限界を迎えようとしている!(私の実家の時計もう壊れそうです!)」

 

 

「なら、時計は需要あるね。 花はどうする? どうせなら時計と花を贈るのありだと思うけど」

 

 

「うむ、それは良いな! 金貨もある!精一杯の感謝を届けようぞ!(それはいいですね! お金もあるので大丈夫です! 精一杯の感謝を届けたいです!)」

 

 

「ならプレゼントは花と時計にしよう」

 

 

「うむ!……しかし、命の芽吹きは命が尽きぬのか? 我が聖地と江戸はかなりの距離があるが?(はい! でも、お花は枯れませんか? 地元と東京かなり距離ありますけど……)」

 

 

「あ、そうか」

 

 

蘭子ちゃんが東京にいるから忘れがちだけど、蘭子ちゃんって九州出身だったな。

 

 

うーん……花って大丈夫なのかな?

 

 

「花のことは分からないな……」

 

 

「なら、どうする……?」

 

 

蘭子ちゃんは不安そうな顔をしながら聞いてくる。

 

 

うーん……どうしようか。

 

 

花に詳しい人なんて俺の周りに……いたわ。

 

 

「凛ちゃんに聞こう。 確か凛ちゃんの家って花屋さんだ」

 

 

「おお! 蒼穹の歌姫か!(凛さんですか!)」

 

 

「蒼穹の歌姫って凄いな……まぁ、今から凛ちゃんに電話しようか」

 

 

「うむ!」

 

 

「なら、少し待っててね」

 

 

俺は蘭子ちゃんに断りを入れて電話をかける。

 

 

少ししたら凛ちゃんが出てくれた。

 

 

『はい、渋谷です……どうしたの陸?』

 

 

「あ、凛ちゃ、さん。 今大丈夫?」

 

 

『別に大丈夫だけど……どっちかに統一したら?』

 

 

「ははは、もうちょっと待ってほしいな」

 

 

あれから俺はシンデレラプロジェクトのみんなを名前呼びしている。

 

 

プロデューサーさんも丁寧口調を直さそうと頑張っているが、俺と一緒で成果はまだあまり出ていない。

 

 

『はいはい、で、なんで電話かけてきたの? 陸が電話なんて珍しいね』

 

 

「あの、花についてちょっと聞きたいことあるんだけどいい?」

 

 

『ん、私に答えられる範囲なら良いよ』

 

 

「実はさ、蘭子ちゃんがプレゼント送ろうとしててさーーーーー」

 

 

俺は電話をかけた理由を話す。

 

 

結論から言えば、東京から九州まで花を郵送するのは可能らしい。

 

 

「だってさ、蘭子ちゃん。 どうする?凛ちゃんにお願いする?」

 

 

「うむ!」

 

 

「蘭子ちゃんもオッケーらしいから花の郵送お願いしていい?」

 

 

『ん、いいよ。 でも、花の種類はどうする?』

 

 

「花の種類か……」

 

 

「命の芽吹きを選ぶのは私! 私が最高の命を選ぶわ!(私が花の種類決めたいです!)」

 

 

そう言う蘭子ちゃんは手を挙げてピョンピョン跳ねてている。

 

 

「蘭子ちゃんが花の種類決めたいらしいからそれでいい?」

 

 

『それでいいよ。 で、いつうちの店に来る?』

 

 

「いつ行こうか……」

 

 

「今から行くぞ〜!」

 

 

「え、今から行くの!?」

 

 

『別にうちは構わないよ? 私も今家で暇してるし』

 

 

「ならいいけどさぁ……じゃあ今から蘭子ちゃんと二人で凛ちゃんの家向かうね」

 

 

『ん、了解』

 

 

「じゃあ、また後でーーーーー」

 

 

俺は電話を切ろうとするが、服の裾が引っ張られたのでそっちに向く。

 

 

そこには上目遣いでこっちを見ている蘭子ちゃんがいた。

 

 

「ごめん、凛ちゃんちょっと待って」

 

 

俺は凛ちゃんに断りを入れて、蘭子ちゃんに話し掛ける。

 

 

どうやら、蘭子ちゃん本人から凛ちゃんにお願いしたいみたいだ。

 

 

「凛ちゃん、蘭子ちゃんと電話変わるね」

 

 

『え、別にいいけど……」

 

 

「ありがとう。 はい、蘭子ちゃん」

 

 

俺は蘭子ちゃんにスマホを渡す。

 

 

蘭子ちゃんは緊張しているのか、深呼吸をした後、凛ちゃんに向かって話し始めた。

 

 

「そ、蒼穹の歌姫よ! 闇に飲まれよ!(り、凛さん! お疲れ様です!)」

 

 

『うん、お疲れ様蘭子』

 

 

「え、えっと今から蒼穹の歌姫の城へと舞い戻る! 心待ちにしておるが良い! (え、えっと今から凛さんの家へ行きます! 待っていて下さい!)」

 

 

『うん、ちゃんと待ってるよ。 気をつけて来てね』

 

 

「うむ!……そ、その今回の件、あ、ありがとう!」

 

 

『ふふ……どういたしまして』

 

 

蘭子ちゃんと凛ちゃんがなにを話しているのか、断片的にしか分からないが良い雰囲気だな。

 

 

そんなことを思っていると、蘭子ちゃんと凛ちゃんの電話は終わっていた。

 

 

蘭子ちゃんが俺にスマホを返してくれる。

 

 

「じゃあ、善は急げって言うし行こうか」

 

 

「うむ!」

 

 

俺と蘭子ちゃんは凛ちゃんの家へと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「凛ちゃん来たよ」

 

 

「蒼穹の歌姫よ、我は来た!(凛さん来ました!)」

 

 

「いらっしゃい二人とも」

 

 

お店に入ると凛ちゃんが花を持って作業をしていた。

 

 

アイドルやりながらお手伝いもしてるのか、凄いな。

 

 

「とりあえず花を何種類か見繕ってみたよ。 親御さんに感謝の印を伝えたいってことでよかったよね?」

 

 

凛ちゃんは俺達を手招きし、机の前に立たせる。

 

 

目の前には何種類もの花達が置かれていた。

 

 

おお……どれも見たことない花ばかりだ。

 

 

「一応見繕ったけど、お店の中にある花でいいなって思った物があったら声掛けて。 うちの親と郵送とかの条件が大丈夫か話し合うから」

 

 

「わざわざありがとね」

 

 

「あ、ありがとうございます….…」

 

 

「別にいいよ、仲間だしね」

 

 

そう言った凛ちゃんは俺達に背を向ける。

 

 

しかし、凛ちゃんの耳は少し赤い。 照れている証拠だ。

 

 

「じゃあ蘭子ちゃん探そっか。 いい花見つけよう」

 

 

「うむ! 我が魔眼にかかれば清い花を見つけるなど造作もない!(はい! 頑張って探します!)」

 

 

俺と蘭子ちゃんは店の中を歩き回って花を探す。

 

 

途中で凛ちゃんのお母様とお話をさせて頂き、花の目利きの仕方などを教わった。

 

 

後、凛ちゃんから俺のことを聞いていたらしく、それを話し始めようとしたら凛ちゃんによって強制連行されてしまった。

 

 

いつもクールな凛ちゃんがあんなに慌てているのは初めて見たよ。

 

 

忘れがちだけど、凛ちゃんって俺よりも年下なんだよなぁ。

 

 

「で、探した結果この花にするの?」

 

 

「うむ!」

 

 

お母様を強制連行した凛ちゃんが戻ってくると、蘭子ちゃんは決めた花を渡す。

 

 

それを見て凛ちゃんとお母様、蘭子ちゃんが話し合う。

 

 

そして、蘭子ちゃんが選んだ花は無事条件を満たすことができた。

 

 

後は、お金と住所を書き込むだけだ。

 

 

 

「メッセージカードにはなにか書く?」

 

 

俺は住所などを書いている蘭子ちゃんの後ろに立ちながら周りの花を見ていると、凛ちゃんがメッセージカードを見せながら蘭子ちゃんに聞く。

 

 

メッセージカードか……良いな。

 

 

蘭子ちゃんも同じことを思ったのか、メッセージカードを凛ちゃんから受け取り、メッセージを書こうとする。

 

 

しかし、ペンが一向に進まない。

 

 

「むむむ……どのような言葉を書こうか……」

 

 

「言葉だけじゃなくてもいいんじゃない?」

 

 

俺は悩んでいる蘭子ちゃんに話し掛ける。

 

 

蘭子ちゃんは言葉以外に書くものってなに?って聞きたそうな顔をしている。

 

 

「蘭子ちゃん、スケッチブックにいつも絵描いてるでしょ? メッセージカードにも絵を描いたらどう? 両親と蘭子ちゃんが一緒にいる絵とかさ」

 

 

そう言うと、蘭子ちゃんは驚いた顔をする。

 

 

そして、俺が提案した案はすぐに採用された。

 

 

蘭子ちゃんと俺、凛ちゃんでどんな絵を描いたら良いか話し合う。

 

 

途中、戻ってきた凛ちゃんのお母様が親目線の案を出してくれたので、より良い絵と文章が書かれたメッセージカードを作ることができた。

 

 

「うん、確かにお預かりしたよ。 このメッセージカードと花はちゃんと蘭子のお家に届けるからね」

 

 

「きっと蘭子ちゃんの親御さん大喜びよ〜!」

 

 

俺達は料金を払って、郵送をお願いする。

 

 

凛ちゃんのお母様の言葉を聞いた蘭子ちゃんは、少し照れたように笑った。

 

 

「じゃあ、俺達は帰ります。 後はよろしくお願いします」

 

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

 

俺達の言葉を聞いた渋谷親子は笑顔で頷いてくれる。

 

 

それを見届けた俺達は花屋さんから出て、次の目的地へと向かった。

 

 

そして、俺達は時計を選んだ後、郵送してもらえるように頼み、蘭子ちゃんを寮まで送ってその日は解散した。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「お菓子の妖精の血縁者よ! 我が女神と男神からグリモワールがきた!(陸さん! お母さんとお父さんからお手紙きました!)」

 

 

蘭子ちゃんが花と時計を送ってから数日後、蘭子ちゃんが手紙を持って俺に話し掛けてきた。

 

 

どうやらとっても嬉しかったみたいで、手紙を握りしめながら力説してくる。

 

 

それを聞きながら、俺は良かったねっと蘭子ちゃんに言うと、蘭子ちゃんは顔を真っ赤にしながら俺の手を握ってきた。

 

 

同年代の女の子から手を握られるなんて経験を家族以外にしたことなかったから、俺も顔を真っ赤にしてしまった。

 

 

「え、ちょっ……どうしたの急に!?」

 

 

俺は慌てふためく。 体温が上昇しているのが分かった。

 

 

「あの、その……陸さんのおかげでプレゼント選ぶことができました。 多分、私だけだったらここまですること無理だったと思います……だからありがとうございました……!!」

 

 

蘭子ちゃんも俺と同様に恥ずかしいのか顔を真っ赤にしている。

 

 

蘭子語(勝手に任命)がなくなるぐらい動揺してるな。

 

 

でも、素の状態でお礼を言われるといつもより嬉しい気がする。

 

 

蘭子語を話す蘭子ちゃんも可愛いけど、素の状態の蘭子ちゃんの破壊力はやっぱり恐ろしいな。

 

 

「べ、別にいいって!俺も好きでやってるんだし。 むしろ、蘭子ちゃんは一人でデビューしてるんだからもっと頼っていいよ!」

 

 

「で、でも……」

 

 

「なら、俺が困っていたら手伝ってほしいな」

 

 

俺がそう言うと、蘭子ちゃんは渋々といった様子だが納得してくれた。

 

 

「じゃあ蘭子ちゃんはこれからレッスンだったよね? 一緒に行こうか」

 

 

俺は繋いでる手を離して歩きだそうとする。

 

 

しかし、蘭子ちゃんが手を強く握っていて離せない。

 

 

これから蘭子ちゃんはレッスンだから早くレッスンルーム行った方がいいと思うんだけど……。

 

 

俺は蘭子ちゃんを見る。

 

 

さっきまでの顔が嘘のようで、真っ赤な顔から不貞腐れた、拗ねているような顔になっていた。

 

 

そんなに納得いかなかったのか……?

 

 

「なら、蘭子ちゃん。 俺に絵を描いてほしいな」

 

 

「お菓子の妖精の血縁者の絵か?(陸さんの絵ですか?)」

 

 

「うん。 自分の絵って書いてもらえる機会そんなないだろうし、蘭子ちゃんに書いてもらえると嬉しいな」

 

 

俺がそう言うと、蘭子ちゃんの顔にはパァと笑顔が広がる。

 

 

そして、嬉しそうな顔をしながら頷いてくれた。

 

 

よし、これでいい。お互いに問題ないな。

 

 

「じゃあ、レッスンに行こうか」

 

 

「うむ!」

 

 

蘭子ちゃんは嬉しそうに笑いながらレッスンルームへと向かう。

 

 

手は繋いだ状態でだ。

 

 

「ちょっ、ちょっと蘭子ちゃん!?」

 

 

「いざ行かん!!」

 

 

蘭子ちゃんに声を掛けるが、テンションが高くなっている蘭子ちゃんは俺の言葉が聞こえていない。

 

 

結局、レッスンルームまで手を繋いだ状態で行ってしまった。

 

 

レッスンルームに入ると、トレーナーさんや他のシンデレラプロジェクトのアイドルは驚いた顔を見せる。

 

 

それを不思議に思った蘭子ちゃんは辺りを見渡し、手を見た。

 

 

手を握った状態に気付いた蘭子ちゃんは、顔を真っ赤にしながら蘭子語を忘れて恥ずかしがってしまう。

 

 

俺も未央ちゃんやみくちゃんにどういうこと!?っと言い寄られて大慌てしてしまった。

 

 

結局、その日蘭子ちゃんと俺は落ち着く暇もなく、1日が終わってしまった。

 

 

……蘭子ちゃんの手、柔らかかったな。

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談。

 

 

数日後、蘭子ちゃんは俺の絵を描いて持ってきてくれた。

 

 

 

それを見た俺はとても嬉しくって、蘭子ちゃんに誠意を込めてお礼をした。

 

 

それから、蘭子ちゃんは俺になにかお手伝いできることはないか?っと聞いてくるようになった。

 

 

時々、俺の後ろをカルガモの子どものように追いかけている姿を、色々な人が見ている。

 

 

どうやら、俺は蘭子ちゃんに懐かれたようだ。

 

 

….…なぜ?

 

 

 

 




花の郵送はできることにしました。
実際にできるのかは分かりません。

陸くんは蘭子語を8割ほど理解できます。
理由はプロデューサーさんから貰った蘭子手帳+過去の厨二病経験の賜物のおかげです。


次はラブライカのオリジナル回予定です。
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