ネットゲームにはあまり詳しくないので、おかしな点があるからもしれません。
今回の会話はいつもの「」ではなく、『』を使用しています。
それではどうぞ。
「お、俺が一番乗りみたいだな」
とある日の夜。
俺は自室でパソコンをつけてあることを始めようとしていた。
俺は画面に表示されている選択肢をクリックする。
少しのロードが入った後、画面にはいかにも格闘家といったキャラクターと、大きな城がモチーフの城下町が写された。
画面の端っこにはリックというキャラクター名、職業ファイター、レベル20という表示がされている。
俺が今からしようとしているのは、数日前からサービスが開始されたとあるネットゲームだ。
映像が綺麗、キャラデザが良い、BGMが良いなど、様々な理由でサービス開始前から注目されていた。
普段ネットゲームをしない俺でも、CMとかで見たレベルだ。
「さて、ログインしたのはいいけど、ここが集合場所でいいんだよな?」
俺は自分のキャラクターを動かしてキョロキョロする。
見覚えがあるキャラクター名は見つからないから、どうやらまだ来てないみたいだ。
「普段ネットゲームしないから、色々あってるのか不安だわ。早く杏ちゃんきてくれー」
なぜ俺がこのネットゲームをしているのか。
それは杏ちゃんにやろうよと誘われたからだ。
元々ネットゲームに興味があったし、最近アイドルのことでバタバタして大変だから、杏ちゃんと一緒にストレス発散目的でしている。
そういえば、今日は新しく二人友達を連れてくるって言ってたな。
誰なんだろ?
雨ちゃん『ごめんごめん。 待たせた?』
そんなことを思っていると、いかにも妖精ですという感じのキャラクターが、俺に向かって話しかけてきた。
勿論、俺個人に送っているのでみんなには聞かれていない。
……最初やったときは恥ずかしかったなぁ。
どうやったらチャットできるのかわからなかったし、わかっても全体チャットで発言していた。
杏ちゃんからの電話で間違いに気づいたよ。
あれがなかったら更に黒歴史増えてただろうなぁ。
リック『大丈夫。俺も今きたところだから』
雨ちゃん『いやー、ちょっと友達にどうやったらこのゲームできるのか聞かれてさ、説明してたら遅れちゃったよ』
リック『それって今日一緒にやる人?』
雨ちゃん『そそ。リックよりも初心者だから優しくしてあげてね』
リック『了解。 でも、俺も数日前から始めたからフォローよろしくね』
雨ちゃん『ほいほいわかってるよー。あ、今日の友達リックも知ってる子だからそんなに気を張らなくていいからね』
リック『あ、そうなんだ。了解』
俺が知ってる子ってことはやっぱりアイドルなんだろうか。
あ、ちなみに雨ちゃんってのは杏ちゃんのことだ。
飴ちゃん→雨ちゃんということらしい。
分かりやすいような分かりにくいような……。
雨ちゃん『お、きたきた。 こっちこっちー!』
俺が雨ちゃんとパーティーを組むと、雨ちゃんがあるキャラクター達にチャットを飛ばした。
そのキャラクター達はこっちに向かって歩いてくる。
女騎士と女僧侶だ。
あれが今回一緒にやる子達か。
さてさて名前は?……『ロック』と『南』か。
……あ、誰か分かったわこれ。
ロック「お待たせー!」
雨ちゃん『全体チャットになってるよ!』
ロック「全体チャットってなに?」
ああ……どんどん全体チャットのところに『ロック』の発言が増えていく。
このゲームやってるユーザーに見られてるよ。
数日前の俺と同じ過ちをおかしているこの子を助けてあげなきゃ!
俺はロックにパーティー申請を出す。
すると、割と早くにロックが俺たちのパーティーに入った。
あ、雨ちゃんのおかげで南もパーティーに入ってる。
ロック『あー? これでいい?』
南『大丈夫みたいね』
雨ちゃん『まったく。ゲームの前に注意したじゃん』
ロック『だってわからなかったんだからしょうがないじゃん!』
リック『まあまあ初心者あるあるだから多めにみてあげようよ』
雨ちゃん『私だって別に本気で怒ってるわけじゃないよ? ただハラハラしてちょっと焦っちゃったからさ……ごめんねロック』
ロック『うんうんいいよ。あたしもごめん』
南『まあ、こうやってみんなで集まれたからよしとしましょ! これから一緒に遊ぶんだから、せっかくなら楽しまないとね!』
女僧侶の南さんが言う。
やっぱり南さんってあの方だよね?
雨ちゃん『じゃあ自己紹介しようか。ま、リアルではみんな友達なんだけどね』
もうキャラクター名で誰か分かっちゃったよ杏ちゃん……。
雨ちゃん『まず私から。キャラクター名は雨ちゃんで、職業はウィザードでエルフ。レベルは67。よろしく』
エルフは魔力が高く、キャラデザが幼くて可愛い系だ。 リアル杏ちゃんに通じるものがある。
ウィザードは魔法使いで攻撃系の魔法が強い後衛型。
今のパーティーは前衛型のファイターと女騎士、後衛型のウィザードと女僧侶。
バランスはとてもよい。
ちなみにこのゲームはサービス開始からそんなに経ってないので、今確認されている最高レベルは80だ。
杏ちゃんの67は結構高いレベルだと思う。
ロック『じゃあ次あたしね!キャラクター名はロック!音楽のROCKとかけてます! 職業は女騎士でヒューマン! レベルは1! こういうゲームは初めてだから色々教えてください!』
女騎士はキリッとした美人系で、攻撃と防御ができる前衛型。
時には矛となり、仲間の盾となる主人公みたいなキャラだ。
ってか、ロックとROCKをかけてるってやっぱりこれ李衣菜ちゃんだよな?
ロック『ねぇ、音楽家とかギターリストっていう職業あったりしない?』
……間違いなく李衣菜ちゃんだわこれ。
南『多分ないと思うわ。そうよね雨ちゃん』
雨ちゃん『今のとこはないねー』
ロック『ちぇーまあ今後に期待かなぁ』
南『じゃあロックちゃんのことも終わったし、次は私が自己紹介する番ね。 多分このキャラクター名で誰かすぐに分かると思うけど、一応させてもらうわ。 キャラクター名は南で、職業は女僧侶でヒューマン。レベルは1よ。 ロックちゃんと同じで初心者だからよろしくね』
女僧侶はゆったりとした服を着た、色気がある女性。
主に補助系や回復系、特に回復系の魔法が得意な後衛型だ。
仲間がピンチな時に助けてくれる頼れる存在で、美波さんにはうってつけなキャラクターだと思う。
ってか、美波を漢字変換しただけって分かりやすいなぁ。
雨ちゃん『次はリックの番だよ。よろしくね』
リック『了解。南さんと同じで分かりやすいですけど自己紹介させてもらいます。キャラクター名はリックで、職業はファイターでヒューマン。 レベルは20です。ロックちゃんや南さんより少しだけやっていますが、まだまだ初心者なので一緒に楽しくやりましょう』
ファイターは己の拳と脚で戦う筋肉隆々の男で、前衛型だ。
しかし、地味に回復系の魔法を使えたりするから便利。
杏ちゃんと二人でやってた時はお世話になってたなぁ。
でも、今は美波さんが入ったから使うことは減るだろうな。
雨ちゃん『じゃあ今日はこの4人で頑張ろー。 目指せロックちゃんと南さんレベル10までだー』
ロック『おー!よろしくぅ!』
南『あんず……雨ちゃんよろしくね』
リック『頑張りましょう!』
今思わず美波さん杏ちゃんって書きそうになったな。
俺も時々しそうになるから気持ちは分かります。
雨ちゃん『よーし、なら狩り場に行こうか。そこで私とリックがサポートしながら経験値稼ごう』
杏ちゃんの提案で俺たちは狩り場へと向かう。
しかし、李衣菜ちゃんと美波さんって意外な人選だ。
後で理由聞いてみようかな。
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雨ちゃん『ちょっと休憩しようか』
杏ちゃんがそう言うと、俺たちは狩り場から少し離れたところで休憩をする。
俺たちは城下町を出た後、森林エリアに来た。
この森林エリアには1つ隠された狩り場がある。
それはある崖の頂上に行くと、経験値が多めのモンスター達がおり、落とすアイテムも今の時点ではそこそこお金になるものを落とすやつばかりなのだ。
ここには時々杏ちゃんと狩りに来る。
なので、俺も杏ちゃんと一緒に2人をサポートしながら経験値を稼いだ。
まぁ、俺もまだまだだからみんなに助けてもらったんだけどね。
ロック『もうレベル6かぁ。早いなぁ』
南『スキル覚えるのって楽しいわね』
李衣菜ちゃんと美波さんはレベル6まで上がって、俺もレベル22まで上がった。
杏ちゃんは高レベルなので、なかなかレベルアップしないから変わっていない。
リック『そういえばなんで二人はこのゲーム始めたんですか? あんまりネットゲームとかしなさそうな印象なんですけど』
ロック『南さんと話していたら、雨ちゃんに誘われたんだよ』
南『最近ゴタゴタがあって大変でしょ? だから、気分転換にやってみようかなーって』
ヘェ〜そうだったんだ。
雨ちゃん『これけっこう気分転換になるでしょ?』
ロック『そうだね。 これからも続けてやってみたいかも』
南『どうせなら上を目指したいわね』
リック『次イベントあるらしいですけど、4人で参加します?』
そう言うと、3人ともいいねっと言ってくれた。
この4人でイベント参加楽しみだ。
雨ちゃん『そろそろMPとかも回復したしやろっか。 あの人の闘いっぷりを見るのもそろそろやめよう』
杏ちゃんがそう言うので、さっきから狩り場でド派手な魔法を使っているエルフ族の女性を見る。
杏ちゃんが使っているキャラクターとは真反対な、色気がある女性キャラクターだ。
キャラクター名は☆ブリュンヒルデ☆と書いてある。
ブリュンヒルデか……蘭子ちゃんを思い出すなぁ。
まぁ、ブリュンヒルデは割といそうだし、たくさんあるネットゲームの中で出会うなんてそうそうないから、蘭子ちゃんなわけないか。
南『あの人装備とか凄いわね。強そう』
ロック『魔法ド派手だし絶対高レベルだって!』
雨ちゃん『あれ水の上級魔法だね。覚えるの50後半だったはずだから、レベル高いよ』
ブリュンヒルデさんがモンスター達を一掃してるのを見ながら会話する。
うわぁ……モンスター達が洗濯機の中にある衣服みたいに無茶苦茶回されてるよ。
雨ちゃん『ちょっと私も対抗したくなったかも。私もド派手な魔法使っていい?』
杏ちゃんがそう言うので、俺たちはいいよと言う。
しかし、数十秒後、狩り場は地獄絵図になった。
ブリュンヒルデさんの水魔法、杏ちゃんの雷魔法がモンスター達を襲う。
モンスター達は逃げることもできずに消されていく。
それでも止まない二人の魔法。
レベルが違いすぎて近づけないよ。
そんなことを思っていると、魔法は止み、杏ちゃんとブリュンヒルデさんが話し始める。
なんだろう?邪魔しないでとかで喧嘩になってないといいけど。
そんな俺の心配をよそに杏ちゃんがこっちに戻ってきた。
雨ちゃん『さっきのブリュンヒルデ蘭子ちゃんだったよ』
……!? 嘘!? そんな偶然あるの!?
ってか、なんで蘭子ちゃんって分かったの!?
リック『なんで分かったの?』
雨ちゃん『あの独特の言語で喋ってきたのと、リアルの話ふっかけてみたらビンゴだった』
……蘭子ちゃん。 ネットゲームでもそうなんだね。
いや、ゲームだからこそか?
ロック『ブリュンヒルデちゃんも一緒にやらないの?』
雨ちゃん『誘ったけど、明日仕事あるからもう寝るって』
南『あら、残念ね。次は一緒にやりたいわ』
リック『ってか、リア友が五人もこのゲームやってるなら、もういっそギルド作ろうよ』
雨ちゃん『おおーいいね。 ブリュンヒルデちゃんも誘って作ろうか』
ロック『ギルド? なんかかっこいい』
南『ギルドだったら色々都合が良さそうね。私も賛成よ』
ロック『なんかかっこいいし、みんなで楽しくできるなら賛成!』
みんな賛成してくれたので、俺たちは蘭子ちゃんに許可をもらってギルドを作った。
その名は『フェアリーウイング』。
妖精の翼と言う意味だ。
エルフ族のキャラクターが二人いるし、名前がかっこ可愛いということでこれに決まった。
さて、このゲームに対する楽しみがまた増えたな。
俺はそう思いながら、今日は遅いからもう寝ると言ったみんなを見送って、ログアウトした。
ギルド『フェアリーウイング』
ギルドマスター
雨ちゃん レベル67
ギルドメンバー
リック レベル22
ロック レベル6
南 レベル6
☆ブリュンヒルデ☆ レベル58
このネットゲームのオリジナル話は時々書く予定です。
これからギルドメンバー増えたり、地味にアイドルとすれ違ったりします。
三村陸=リック
双葉杏=雨ちゃん
多田李衣菜=ロック
新田美波=南
神崎蘭子=☆ブリュンヒルデ☆
一応、誰がどういう名前なのかは、アイドルが出てきたら増やしていきます。
それでは、また。