ガンダムビルドファイターズ トライNEXT   作:諦斬

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ユリナちゃんと知り合ってはや3日、昨日はユリナちゃんの服などの必需品を買いに行き1日を費やした。そして今日は日曜日と言うこともあり家にいた。

「ねぇシノ~、ガンプラバトルしようよ~」
「さっきやったばかりじゃん」

つい数分前ユリナちゃんとガンプラバトルをしたのだ。まぁ当然というべきか私がユリナちゃんに敵うはずもなくあっさり負けたばかりだった。

「え~やろうよ~」

ソファーに座るユリナちゃんは足をバタバタさせてだだをこねる。

「えー。あ、そうだ、ちょっと待っててね」

そう言って私は安堵自室のある2階に行こうとする。

「何するの?」
「まぁ待ってて、すぐにガンプラバトルさせてあげるから」

「うん!」

目をキラキラ輝かせ期待のまなざしを向けるユリナちゃんを背に私は自室のある2階に向かった。机に置いてある携帯を手に取りある人物に電話をかけた。

「もしもし」
「ねぇ、今暇してる?」
「特に何もないけど、どうしたんだ?」
「今すぐ家に来てくれない?」
「えっ!どうしてだ…?」
「いいからすぐに!いい!?」
「お、おう…」

通話がおわり私は携帯を机の上に置いた。


第4話 激突 クアンタVSシナンジュ

「あ、シノ。何してたの?」

「電話。私なんかじゃユリナちゃんの相手にならないからガンプラバトルが私より全然上手い人を呼んだの」

 

そう話していると店の入り口であるドアがベルの音とともに開いた。

 

「おじゃましまーす」

「お、きたきた」

 

店に入ってきたのは私のパートナーでありクアンタドライバーのパイロット、タイキだ。

 

「で、なんなんだシノ?急に呼び出して」

「うん、ちょっとね、この子とバトルしてほしくてね」

 

そう言って私はユリナちゃんの肩をつかみ前に押し出す。

 

「へ?ちょっ、シノ!」

「え…」

ユリナちゃんもタイキも話が見えてこないという感じでポカンとしている。

 

「ようするに、この子とガンプラすればいいんだな?」

 

タイキはそう言って私に確認をする。

 

「うん、そう言うこと」

 

タイキは大丈夫なようなのでユリナちゃんの方を向くと何故か表情が曇っていた。

 

「ユリナちゃん、どうしたの?」

「この人、悪い人な気がする」

 

その一言を聞き私とタイキは驚く。

 

「どうしてなの?」

 

私が問いかけてもユリナちゃんは黙ったままだ。

 

「ねぇ、ユリナちゃん。ガンプラバトルしてみたら?前にユリナちゃん言ってたじゃない。バトルをすればその人の心が分かるって。タイキを悪い人と私は思ってないけど、一度バトルしてみたら分かるんじゃない?」

「うん…そうだね…」

 

ユリナちゃんはそういうとバトルシステムの方に向かった。

 

「ごめんねタイキ。ユリナちゃん悪い娘じゃないんだけど」

「あぁ、大丈夫だよ。それにオレもあの娘はただの女の子じゃないと思うんだ」

「え…それってどういう…」

「それはバトルすれば分かるんだろ?」

「…うん…」

 

私は流れに任せて肯定してしまった。ユリナちゃんの言ってたことが嘘とは言わないんだけど…。

 

「じゃあ、バトルしようか」

 

そう言ってタイキもバトルシステムの方へ向かう。

 

<Gunpra battle conbat mode,startup.Model damage level,set to C.Please set your GP bace.>

 

システムに指示されると同時に二人はGPベースをシステムに差し込む。

 

<Biginning,Pravsky particular dispursol.Field 1,space.Please set your Gunpra.>

 

「シノ、ガンプラ貸してくれ」

「うん」

 

二人はバトルシステム上にそれぞれのガンプラを置くとシステムにガンプラが読み込まれそれぞれの双眼と単眼が煌めく。

 

<Battle start>

 

「アスノ・タイキ、ガンダムクアンタドライバー、出る!」

「シナンジュスワン、出るわ!」

 

互いのガンプラがカタパルトから飛び出し縮小された宇宙を駆ける。

まず最初に仕掛けたのはタイキ。クアンタドライバーは腰部に納刀してあったGNソードVを引き抜きシナンジュスワンに斬りかかる。対するシナンジュスワンもビームアックスを切り上げGNソードVと激突する。

 

「これならどうだっ!」

 

クアンタドライバーは一度距離を置き、GNソードVをバスターソードに換装してから再び突撃し、シナンジュスワンのビームアックスと激突した。バスターソードの攻撃は重いのか先程は押されなかったシナンジュスワンが若干押される。

しかしここでなにもしないユリナちゃんではない。機体の推力を一瞬だけ上げてクアンタドライバーを押し返すとすぐさまクアンタドライバーの胴元に蹴りを入れて距離をとる。二つ分の力を持ったクアンタドライバーはシナンジュスワンから大きく離れる。

そこにすかさずクアンタドライバーに向かってビームライフルを放つ。

 

「くっ…ソードビット」

 

バスターソードの刀身となっていたGNソードビットが瞬時に分離しクアンタドライバーの機体前面に円環状に配置されGNフィールドを形成した。ビームライフルの攻撃はクアンタドライバーに届くことなくGNフィールドに当たりむなしく散る。

 

「今度はこっちから行くよっ!」

 

ユリナちゃんが高らかに宣言するとシナンジュスワンはビームライフルを捨ててビームサーベルを持つ。そのままクアンタドライバーに接近すると両手を振り上げクアンタドライバーめがけて一気に振り下ろす。

 

「っ…!」

 

タイキはとっさにGNソードVで対応するが受け止めきれず大きく後ろにはじき飛ばされる。

 

「くっ…!」

「もらった!」

 

シナンジュスワンの攻撃がクアンタドライバーに当たろうとした刹那、ビームサーベルとビームアックスクアンタドライバーの右肩から出現した巨大なビームサーベルに食い止められた。

 

「なっ…!」

「ふぅ、今のはちょっと危なかったな…」

 

タイキはひやひやしたように呟き汗を拭う。今さっき使用したのは私が考えたオリジナル武装「ドライブセイバー」。普段は右肩背部にGNシールドと対なるように装備されており実体剣としての使用はもちろん各部のコネクターからビームを展開し、巨大なビームソードを形成することも可能だ。シルエット的にはまんまダブルオークアンタフルセイバーなのだが…。

 

「よーし、行くぜ!」

 

クアンタドライバーはドライブセイバーの背部の接続をパージして右手に持つ。GNソードVは左手に持ちバスターソードに換装した。

 

「うぉぉぉ!」

 

私が見た限りではシナンジュスワンと比べて私のガンプラの方がわずかだが機動力は高い。このまま乱打戦に持ち込めば勝てる…!

と私は思っていた。しかしバトルは思わぬ決着を告げた。

突如としてクアンタドライバーの背部が爆発し、クアンタドライバーはピンクの煙をなびかせながらシナンジュスワンの方へむなしく漂う。

 

「なっ…」

 

そしてそれを好機ととらえたユリナちゃんはビームサーベルをクアンタドライバーに深々と突き刺さし、大きく爆ぜた。

 

<Battle ended.>

 

システム音声がバトル終了を告げてプラフスキー粒子の散布が終わる。

 

「今…のは…!」

 

タイキは呆然とシステムの上に横たわるクアンタドライバーを見つめた。

 

「ごめんねタイキ。私がもっとしっかりメンテをしてれば…」

 

さっきの爆発は見た限り間違いなくクアンタドライバー背部の太陽炉の部分が爆発した。だとしたら間違いなく私の責任だ。原作ではツインドライブの安定稼働に成功しているがガンプラバトルでのガンプラの性能は原作での設定などは関係なく、作ったガンプラの出来映えに左右される。ということはつまり私の作ったガンプラにどこか不具合があったということだ…。

 

「いや、シノのせいじゃない。太陽炉は最後までしっかり安定稼働してたし背部損傷のアラートもなかった。考えられるのはあの白いシナンジュの何らかの攻撃でオレが負けたということだ…」

 

タイキは悔しそうに唇を噛む。

 

「え、そうなの?ユリナちゃん」

 

ユリナちゃんに確認をするように私が聞くとユリナちゃんは肯定した。

 

「そうだよ。するどいね、タイキ、だったっけ?」

「あぁ」

 

ユリナちゃんはタイキの前まで近づくとニッっとタイキを睨む。

私は嫌な予感がしてユリナちゃんとタイキの間に割って入ろうとした。しかし私が想像してた嫌な予感は幸いにも当たらなかった。

 

「ごめんなさい、さっきは悪い人なんて疑ったりして…」

「いいんだ、オレも別に気にしてないよ」

 

そう言って二人は握手を交わした。

 

「これからよろしくね、タイキ」

「こちらこそよろしく」

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

タイキが帰った後、夕食とお風呂を済ませた私たちは私の部屋でダベっていた。

 

「ねぇ、ユリナちゃん。タイキはどうだった?」

 

私はいまさらのようなことをユリナちゃんに聞く。

 

「うん、すごく強かったよ。でも…」

「でも?」

「私、まだ半信半疑なんだ、タイキって人が悪い人じゃないかどうか」

「え!どうして!?」

 

私は一歩踏み出してユリナちゃんに問いかける。

 

「バトルは全力でしてくれたし実際に顔を見て話をしても悪い感じはなかった。でも…何故か心に引っ掛かるんだよね」

 

ユリナちゃんはそういいながら天井を見上げた。

 

「でも、タイキは悪い人じゃないと思う。今はそう思ってみるよ、シノ」

「うん!」

 

互いに納得しあうと私たちは布団にもぐった。




薄暗い部屋の中で一人の男が小さなタブレットPCの画面を見つめながらぶつぶつと何かを呟いている。

「まさか…こんなところに…」

画面に写っているのは笑顔で微笑みかけている銀髪の幼女だ。
男は画面をスライドしもうひとつの写真を出した。そこに写っているのは証明写真のように正面を向いている一人の人物。

「こいつも一緒に見つかるとはな…数年前から見なくなったと思ったら。くっ、ラッキーなこともあるもんだな」

男は不適な笑みを浮かべながらそっとタブレットPCを閉じた。
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