ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝   作:ヴァルナル

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連日の投稿です!




6話 覚醒する二人

その日の夜。

 

夕食を済ませた俺は風呂に入る前に地下のトレーニングルームにいた。

 

壁と自身の気を一体化して垂直に立つ。

 

錬環勁気功の基本的な修行だが、今の俺にとっては軽いストレッチみたいなものだから特に辛くはない。

 

で、なんで俺が一人でこんなことをしているかと言うとだな・・・・・・やっぱり気になるんだよね。

 

俺の新たな可能性ってやつが。

 

もちろん、無茶はしない。

 

目を閉じて精神を集中させるだけだ。

神器の中に意識をやり、例の領域と向かい合う。

 

まぁ、何度もやっても変化はないんだけどね・・・・・悲しいことに。

 

でも、こうして精神統一するだけでも頭がスッキリするんだよね。

 

『あんまり煮詰まっちゃうと空回りするだけだし、たまには頭の中をリセットした方が良いわよ?』

 

そうだな。

 

毎日は出来なくても週に何度かはやろうか。

 

精神統一だけをするのは不定期だったし。

 

 

開始してから十分ほどが経った頃。

 

トレーニングルームの扉が開き、誰かが入ってきた。

 

「部屋にいないと思ったら、やっぱりここにいたのね」

 

入ってきたのはリアスだ。

 

手には着替えとタオルを持ってるから今からお風呂かな?

 

俺は精神統一を中断して、リアスの前に飛び降りる。

 

「修行?」

 

「んー、修行というより、精神統一かな。今やってる修行が上手くいってないからね。頭をスッキリさせてたんだよ」

 

「そう。でも、あんまり根を詰めすぎてはダメよ? というより、あなたは今でも十分強いのだから焦らなくても良いと思うわ」

 

「大丈夫大丈夫。焦りは禁物ってのは分かってるから」

 

俺が笑ってそう返すとリアスも微笑みを浮かべる。

 

にしても、周囲から見た俺ってやり過ぎているように見えるのかな?

 

一応、健康状態とかも考えてメニューを組んでるんだけど・・・・・。

 

リアスは入り口の近くに置かれた俺の着替えに気付いたのか、尋ねてきた。

 

「イッセーはお風呂はまだなの?」

 

「うん。これをしてから入ろうと思ってたからね。リアスも今から?」

 

「ええ」

 

「じゃあ、リアスが先に入ると良いよ。リアスが上がるまで俺は待っておくから」

 

俺はそう言って背を向けた。

 

もう少しだけさっきの続きをするか。

いや、他にも柔軟体操でもしてみようかな。

 

そんなことを考えていると手を掴まれた。

 

「イッセー、折角だし一緒に入りましょう。大きなお風呂ですもの、一人で入るのは寂しいわ」

 

お、お風呂のお誘いだと!?

 

一緒に入ると言うことはリアスのスタイル抜群の体をじっくり見ちゃったりするかもしれないんだよ!?

 

それでも良いんですか!?

 

って、そんなことを言うのは今更か・・・・・・。

 

今まで何度も入ってるしね。

 

というか、リアスからのお誘いだ!

 

断るわけがない!

 

そう言うわけで俺はリアスと一緒に風呂場へ直行した。

 

 

 

 

 

 

「あー、極楽極楽」

 

地下の大浴場に浸かる俺。

 

一日の疲れがお湯に溶けていくようだぜ。

 

 

兵藤家地下の大浴場。

 

夏休みの大改築の際に備え付けられたんだけど、二十人くらいが入っても余裕なくらいのスペースがある。

 

一応、一階にも普通サイズの風呂場があるんだけどね。

 

家に住む女子達はここで皆で洗いっこしながら入浴している。

俺もたまに一緒に入るがその光景は微笑ましいものだ。

 

ちなみにだが、父さんは一階の風呂を使用してる。

母さんが「父さんは一階のお風呂を使ってください!」と命じたからだ。

若い女の子が多く住んでいるからその配慮なんだよね。

父さんもそれには納得している。

 

で、今はこの大浴場に俺とリアスの二人で入っているわけだ。

 

「イッセーの背中を流すのって久し振りだったけど、やっぱり逞しいわ」

 

リアスがほんのり頬を染めながら言った。

 

そう!

 

さっき、俺はリアスに背中を流してもらったのだ!

 

美女に背中を流してもらえるなんて最高のシチュエーションだよね!

 

混浴最高!

 

「イッセーと二人きりでお風呂なんて、いつ以来かしら? 私がこの家に住み始めて少し経った時以来?」

 

「うーん、そうなるかなぁ。リアスが来た頃には美羽もアーシアもいたからね」

 

よ、四人で入ることは何度かあったかな・・・・・・。

 

改築前だったので、かなり狭かったが美女美少女と入れるならとそんなことは気にもしなかったけど。

 

でも、リアスと二人きりってのはあんまりなかったかな。

 

「フフフ」

 

リアスが何やら嬉しそうに笑った。

 

「どうしたの?」

 

「こうして、二人きりで入浴なんて恋人みたいって思えたのよ。美羽には悪いのだけれど・・・・・」

 

こ、恋人かぁ。

 

そういえば、美羽とそういう関係になってから、誰かと二人きりになるって時間はなかったな。

 

それは家の女子が複数で一度に俺の所に来るのが原因なんだが・・・・・。

しかも、以前よりもスキンシップがパワーアップしてるから俺もタジタジになってる。

 

俺が他の女の子と仲良くしたら美羽も怒るかな、なんてことも考えたこともあるんだよね。

 

でも、実際はその逆で、外からこちらを微笑ましく見ていると言うか・・・・・。

 

それが気になったので一度、美羽に訊いてみたんだ。

 

すると――――

 

『お兄ちゃんの夢はハーレム王なんでしょ? だったら皆と仲良くしてもボクは良いと思うよ? お兄ちゃんなら皆を幸せに出来ると思うからね。あ、でも、たまにはボクも甘えさせてね?』

 

と微笑みながら言われてしまった。

 

うーむ、何故だか分からないが美羽が一気に大人になったような気がする・・・・・。

 

いや、基本的にはいつものように甘えん坊だよ?

 

この間も俺に甘えてきたから、膝枕して頭を撫でてあげたら喜んでたしね。

 

 

俺は苦笑しながらリアスに言った。

 

「美羽はそのあたり気にしてないみたいだけど・・・・・」

 

「・・・・・美羽って私より歳下よね? あの子の方が精神的に歳上に感じてしまうのは気のせい・・・・・・?」

 

「いやー、気のせいじゃないかも・・・・・」

 

「・・・・・正妻としての自信なのかしら?」

 

「アハハハハ・・・・・・」

 

リアスの一言に俺は苦笑を返すだけだった。

 

と、そうそう。

 

今の話で思い出したけど、リアスに聞きたいことがあるんだった。

 

「リアスって最近、何か悩んでる?」

 

「え?」

 

「ほら、ヴェネラナさんがヒーローショーに来た後くらいから、たまにぎこちない時があるからさ。それで、何かあったのかな、と」

 

つい先日に行った『おっぱいドラゴン』のヒーローショー。

 

それにヴェネラナさんとミリキャスも来てたんだよね。

 

そこで、リアスと二人で話がしたいとかで俺はミリキャスと一緒に席を外すよう言われたんだけど。

 

その後からかな、リアスの様子が少しおかしかったのは。

 

たまに呼んでも返事しないときがあったし・・・・・。

 

俺が訊くとリアスは顔を真っ赤にして目を伏せた。

 

・・・・・・あれ?

 

この感じは聞いてはダメなパターン?

 

なんてことを思っているとリアスが小さな声で言った。

 

「ねぇ、イッセー。二つ、お願いがあるのだけど・・・・・」

 

「お願い?」

 

俺が聞き返すとリアスは小さく頷いた。

 

何やら緊張している様だが・・・・・重要なことなのだろうか?

 

それも二つあるみたいだし。

 

「その・・・・・私達って二人で出掛けたことってないじゃない?」

 

あー、そういや、この間もそんなことを言ってたな。

 

それを聞いたヴェネラナさんがどこか呆れてたのを思い出したよ。

 

「それで、次のゲームが終わったら・・・・・・私とデートしてくれる・・・・?」

 

なんか顔を赤くしてモジモジしてるんだけど・・・・・可愛いな!

 

普段の堂々としたお姉さまはどこに行ったんだ!?

 

メチャクチャ乙女になってるじゃないか!

 

どうしてそんな妹みたいな反応するかな!

 

あ・・・・・俺の方が歳上か。

 

いや、まぁ、俺の答えは決まってる!

 

「もちろん! リアスのお誘いだ、断るわけがない!」

 

俺は親指を立ててそう返した。

 

だって、リアスとのデートだぜ?

 

行くに決まってるでしょうが!

 

俺が即OKを出すとリアスは嬉しそうにして、

 

「ありがとう、イッセー」

 

と、俺に抱きついてきた!

 

 

むにゅぅぅぅ

 

 

リアスの豊かな胸が!

 

太股が!

 

リアスの体の全てが俺に密着してる!

 

たまらんです!

 

最高です!

 

 

ゲーム後にリアスとデート!

 

学園祭もあるし、これは楽しみが増えたな!

 

一つめのお願いがデートかぁ。

 

なんと可愛いお願いをしてくれるんだ、このお姉さまは!

 

「それじゃあ、二つ目のお願いって何かな?」

 

俺がそう尋ねるとリアスの体がビクッと震える。

 

 

・・・・・・え?

 

何今の反応・・・・・?

 

なんで、かつてないくらいに真っ赤になってるの?

 

 

リアスは一瞬目を伏せるが、すぐに顔を上げて――――

 

 

 

「私の・・・・・む、胸を押してくれる・・・・・・?」

 

 

 

・・・・・・・・

 

え、えーと・・・・・・・

 

げ、幻聴かな・・・・・?

 

今、とんでもないこと言わなかった?

 

リアスの口からあり得ない言葉が出たような・・・・・・。

 

 

いやいやいや、聞き違いだよ。

 

多分、修行のし過ぎで疲れてるんだな、俺。

 

うん、そうに違いない。

 

「ゴメン、俺って疲れてるみたいでさ。もう一度言ってくれる?」

 

もう一度、尋ねると―――――

 

「・・・・私の胸を押してほしいの・・・・・」

 

き、聞き違いじゃなかったぁぁぁぁああ!!

 

スイマセン、意味がわかりません!

 

「どういうこと!?」

 

是非とも説明お願いします!

 

お願いが予想外すぎて頭がついてきていません!

 

「分かるように説明するわ」

 

それからリアスはこの予想外のお願いに至った経緯を話してくれた。

 

 

ヒーローショーの日。

 

俺がミリキャスを連れて部屋を出た後のこと。

 

部屋で二人きりになったヴェネラナさんはリアスに言ったそうだ。

 

 

『美羽さんに先を越されたことはもう仕方がありません。彼女はそれだけ勇気を出して彼に告白したのでしょうから。話に聞くアリスさんだってそう。彼女も彼のために自身の胸を差し出し、彼を禁手に至らせました。彼を取り巻く女性の中ではこの二人が頭一つも二つも飛び抜けています』

 

 

「そこは私も認識していたの。あなたの中では彼女達は特別な存在なのだと。後から出会った私達よりも大きな存在だってことくらい」

 

リアスはそれをヴェネラナさんに言ったそうだ。

 

すると――――

 

 

『でしたら、あなたも特別な存在になってみなさい。今のあなたは特撮の中でのスイッチ姫でしかありません。それが悔しいと思うのなら――――なりなさい、特撮の中だけではない本物のスイッチ姫に』

 

と、指を突きつけられながら言われたそうだ。

 

 

 

 

・・・・・・・おかしい。

 

 

おかしすぎる!

 

途中までは分かった!

俺でも理解できた!

 

なんで急にスイッチ姫出てきた!?

 

「そう返されて、私もどうすれば良いのか分からなくて・・・・・・悩んでいたのよ」

 

それはそうだよね!

 

悩むよね!

 

だって、特撮の中での役回りだったのに、現実でもなれって言われたら困るわ!

 

ヴェネラナさん、なんでそんなことを言ったの!?

 

「それで・・・・・俺に胸を押してくれ、と?」

 

「ええ・・・・・。アリスさんの胸を押した時のように私も胸を押されたら何か変わるかもって思ったのよ。・・・・やっぱりおかしいわよね」

 

うん、色々おかしいよ。

 

リアスもなんで真面目に考えてたの!?

 

全く理解できません!

 

しかし、そんな俺とは裏腹にリアスは立ち上がって言った!

 

「でももう決めたの! 私はあなたに胸を押してもらうって! あなたの特別な存在になるためにも私は本物のスイッチ姫になる!」

 

リアスゥゥゥゥウッ!?!?

 

なんで、そんな一世一代の覚悟しましたみたいな顔してるの!?

 

なんで、スイッチ姫に執着してるの!?

 

あれか、この間の記者会見の時のやつも関係してるのか!?

記者さん達に問い詰められてたもんな!

 

 

あー、クソッ!

 

ぶるんぶるん揺れる胸につい目がいってしまう!

 

なんておっぱいなんだ!

 

眼福じゃないか!

 

リアスは俺の前に座ると胸を差し出してきた。

 

「さぁ、つついて! 私の胸を!」

 

リアスって自らこんなこと言う人だっけ!?

 

悩みすぎて、キャラが崩壊してませんか!?

 

 

・・・・・・いや、もう何も言うまい。

 

これ以上何も考えるな、兵藤一誠!

 

今は目の前のおっぱいに集中するんだ!

 

俺は人差し指を突きだしリアスの胸の先端に狙いを定める。

 

「い、いくよ・・・・・」

 

「いつでもいいわ」

 

ゴクリッと生唾を飲み込み、いざリアスの胸へ――――

 

その時だった。

 

 

ガタンッ

 

 

突然、何かの物音が聞こえた!

 

俺達は慌てて、その物音がした方に視線をやる。

 

そこには―――――

 

「イッセー!? リアスさん!? 何やってるの!?」

 

アリスが扉のところでタオルを落としていた。

 

 

 

 

 

 

「本気なの!?」

 

アリスの声が浴場に響く。

 

現場を目撃されてしまった俺達はアリスの前で正座して、それまでの事情を話していた。

 

風呂場の真ん中で・・・・・・。

 

一通りを説明したところで、アリスは信じられないと驚愕していた。

 

ま、まぁ、自ら進んでスイッチ姫になろうなんて女の子はいないよね。

 

でも、リアスは真剣な顔で言った。

 

「本気よ。それにもし私が本物のスイッチ姫になることが出来たなら、イッセーの悩みも何とか出来ると思うの」

 

「というと?」

 

リアスの言葉にアリスが怪訝な表情で聞き返す。

 

「イッセーはあなたの胸をつついて禁手に至った。もし、私もあなたのように本物のスイッチ姫になれるのなら、イッセーの修行も先に進めると思うの」

 

「・・・・・やっぱり私はスイッチ姫なんだ・・・・・」

 

何とも言えないと、ため息をつくアリス。

 

スイッチ姫の元ネタはアリスだもんな。

それは仕方がない。

 

で、リアスの言ってることなんだが・・・・・。

 

リアスの胸をつつくことで俺が新しいステージへと進めるんじゃないかってことだろ?

 

うーん、あり得るようなあり得ないような・・・・・・。

 

「で? あんたはつつくの? また女の子胸をつついて強くなるの?」

 

「う、うん。強くなれるかはともかく、つついてみようかなーって」

 

「あんたって・・・・・。はぁ・・・・・。なんでだろ、つつけば強くなるあんたを思い浮かべてしまう自分がいる・・・・・」

 

アハハハ・・・・・・。

 

なんかゴメンね。

 

でも、一度はおっぱいでパワーアップしてるし・・・・・いけるような気もするんだよね。

 

すると、今度はアリスが何やら決心した顔つきとなった。

 

「イッセー・・・・・・私のもつつきなさいよ」

 

「なんですと!?」

 

「・・・・・り、リアスさんだけにこれ以上恥ずかしい思いはさせられないわ。スイッチ姫を作ってしまったのは私が原因でもあるわけだし・・・・・・。そ、それに、二人の方があんたがパワーアップする確率も高いんじゃない?」

 

そう言うとアリスはリアスの隣に座り、俺と向かい合った!

 

そして、体に巻いてあるタオルを取り払い、リアス同様生まれたままの状態となる!

 

マジか!

今度は二人同時だと!?

 

「ほ、ほら! は、ははは早くしなさいよっ!」

 

声上ずってますけど!?

大丈夫なの!?

本当につついて大丈夫なの!?

つついた瞬間、丸焦げにされたりしないよね!?

 

前は槍で貫かれかけたし!

 

「イッセー・・・・私も準備万端よ」

 

リアスが再び胸をさしだしてきた!

 

なんてことだ・・・・・・リアスとアリス、この二人の胸を同時につつく日が来るなんて・・・・・!

 

戸惑いもあるけど、俺は感動してます!

 

感動で拳が震えています!

 

 

俺は深く息を吸い、両の人差し指を二人の胸へと向ける。

 

左手はアリスで右手はリアス。

 

二人のキレイなピンク色の乳首をロックオン。

 

狙いは外さない!

 

「いきます・・・・・・っ!」

 

そう告げて、指を二人の胸へ。

 

真っ直ぐに進んだ指は二人の乳首を捉える。

 

リアスの方はずむっと指が深く埋没していき、アリスの方は指がコリッとした乳首をしっかりと押していく。

 

 

その瞬間――――

 

 

「・・・・・・いゃん」

 

「・・・・・・あぁん」

 

 

二人の甘い吐息が漏れた。

 

 

ああ・・・・あの時の光景が思い出される。

 

俺がアリスの胸をつついて至った時のあの光景が――――

 

 

 

パアァァァァァァッ

 

 

 

突如、赤い光がこの大浴場を照らした!

 

その光は二人の胸から発せられていて―――――

 

「な、何これ!?」

 

「わ、私達の胸が・・・・・・・光ってる!?」

 

そう、二人のおっぱいが眩い光を放っていたのだ!

 

なんだ!?

 

なんなんだ、この神々しくも暖かな光は!?

 

 

 

 

 

ドクンッ

 

 

 

 

 

その光を目にした時、俺の中で何かが脈打った。

 

これは――――

 

『どうやら、これが鍵だったようね』

 

イグニスの声が聞こえた。

 

鍵ってどういうことだよ?

 

『イッセー、よく聞きなさい。――――あなたの可能性が動き出したわ!』

 

なに!?

 

それは本当か!?

 

『ええ。本当に僅かにだけど、確かにあなたの可能性は動き出した。幾度の修行を行っても全く反応がなかったのに、彼女たちの胸の輝きに反応したのよ!』

 

なんでそんなにテンション高いの!?

 

ってか、今さりげに悲しいこと言われたよ!

 

修行しても全く反応なかったのかよ!?

 

その声は二人にも聞こえていたようで、

 

「まさか本当に・・・・・・」

 

「なんであんたは胸でそうなるのよ!?」

 

戸惑うリアスと涙目で怒るアリス。

 

ゴメン!

 

どうやら、俺は本当におっぱいドラゴンだったらしい!

 

おっぱいで上限突破しちゃったぜ!

 

特撮は特撮じゃなくなったな!

 

『アリス・オーディリアとリアス・グレモリー。あなた達二人はこの瞬間、真のスイッチ姫となったのよ! 誇りなさい、そのおっぱいを! あなた達のおっぱいで愛しい人は更なる高みへと進む扉を開くことが出来たのよ!』

 

「イッセー! 私、やったわ! 特撮の中だけじゃない本物のスイッチ姫に!」

 

「イッセー! 絶対に責任とりなさいよ!? じゃなかったら酷いんだからねっ!」

 

 

 

 

 

今日、この日。

 

夢をかけたゲームを目前にして二人のスイッチ姫が誕生した。

 

一人は学園の先輩で俺の主、もう一人は異世界から来た旅の仲間。

 

主の方は特撮から本物に、旅の仲間の方は俺の二度目ということもあり、その存在を確固たるものにした。

 

 

白雷のスイッチ姫 アリス・オーディリア

 

紅髪のスイッチ姫 リアス・グレモリー

 

 

 

 

そして、ドライグは泣いた。

 

 


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