ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝   作:ヴァルナル

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久しぶりに連日投稿!
夏休みだもの、ペース上げたいぜ!


46話 逆転の一手

[美羽 side]

 

ヴィーカとこの子の力の差は分かってた。

それでも、ボクは現状打開のため、彼女の提案に乗った。

 

上手くいくと思っていた?

必ず助けられると思っていた?

ボク達なら大丈夫と思っていた?

 

その結果が今だ。

 

目の前に倒れる紫色の髪の少女。

全身を貫かれた上に聖なる弾丸を撃ち込まれた形跡があり、その影響なのか、肉体から煙が上がっている。

少女は今にも消滅してしまいそうだった。

 

ボクは何度も何度も彼女の名前を叫んだ。

応急処置にしかならない回復魔法を施し、少しでも彼女の命を繋げるために。

だけど、彼女の声は返ってこなくて………。

 

「しっかりして! ディルちゃん! ねぇ、ディルちゃん! ―――――サラァァァァァァァッ!」

 

彼女、ディルムッドの本当の名前―――――サラ・オディナ。

ボクだけが知っている彼女の本当の名前。

ずっと心を閉ざしていた彼女が、ボクにだけ教えてくれたんだ。

 

いつかはお兄ちゃん達にも伝えられたらと二人で話したこともあった。

彼女のタイミングで、いつかはと。

 

それまではボクも今の名前で呼び続けるつもりだった。

でも、ボクはそれを破り、彼女の本当の名前を叫んでしまっていた。

 

「聖なる力が思っていたよりも強い………! サラ! 目を開けて、サラ!」

 

ボクは止血と同時に彼女の肉体を蝕む聖なる力を取り除こうと、自身の魔力を流し込んでいる。

聖なる力が反発して、暴発しないように慎重に包み込むようにしているのだが………ヴィーカの力が強過ぎて、それも難しい状況にあった。

 

ボクはディルちゃん―――――サラの胸に手を当てて、治療を施していく。

フェニックスの涙もなく、アーシアさんもここにはいない。

ボクが出来る回復魔法を全力で行使するしかないんだ。

これだけの傷を回復させるとなると消費する力も尋常ではないけど、今はそんなことを言っている場合じゃない!

 

治癒を続けていくと、サラの指が僅かに動いた。

 

「………ねぇ………ね」

 

「サラ! 良かった………そのままじっとしてて。このまま―――――」

 

回復を続ける、そう言うつもりだった。

でも、その言葉はサラによって阻まれる。

サラは弱々しい手でボクの腕を掴むと、途切れ途切れの言葉を発した。

 

「わ、たしの……ことは………いいです。今は、戦って………くだ、さい………」

 

サラが僅かに目を横にやった、その視線の先。

そこではアリスさんがヴィーカとベルの二人を相手取っていた。

全身から雷を撒き散らし、荒々しく槍を振るっている姿はまるで嵐。

圧倒的な神の力を振り撒き、ヴィーカとベルを相手に互角の戦いを繰り広げていた。

 

端から見れば、アリスさんが二人を翻弄しているようにも見える。

だけど、違う。

アリスさんは無理をしている。

後先考えずに力を使っているんだ。

アリスさんだって、あんな戦い方をすればもたないことは分かっているはずだ。

なぜ、あんな戦いをしているのか。

 

ヴィーカが雷を払いながら言う。

 

「無理すると体を壊すわよ、王女様! そんなに、後ろの二人が大切なのかしら?」

 

「当然でしょ! 私は赤龍帝眷属の『女王』だもの。『王』のあいつがいない今、眷属を守らないといけないのよ!」

 

「殊勝な心がけね! でも、私達を一人で相手にするのには力不足よ!」

 

ヴィーカが掌を空に翳す。

すると、空に巨大な大砲が出現した。

砲身が三つ横に並んだ、戦艦の主砲のような形状。

 

ヴィーカが指を鳴らすと、砲門にエネルギーが集中していく。

その照準はボク達を捉えていて―――――。

それを理解した瞬間、三つの砲門が火を吹いた。

 

サラは動けないし、ボクも咄嗟の防御じゃこれは防げない。

そう判断して、迎え撃とうした時、ボクの前にアリスさんが入ってきた。

アリスさんは槍を回転させると、雷の盾を生み出し、砲撃を真っ向から受け止めた!

 

断続的に放たれる砲撃を受け止めながら、アリスさんが叫ぶ。

 

「美羽ちゃん、早くその娘を連れて下がって! これ以上はもたない!」

 

ボクはアリスさんの指示に従い、動こうとする。

だけど、相手はそこまで甘くはなく、

 

「あらあら、逃がすと思った? こっちもそろそろ終わらせたいのよね! ベル!」

 

ヴィーカがそう言うと、ベルは新たな絵画を二つ召喚。

そこに描かれていたのは天変地異とも思える光景だった。

黒い空は大雨の雷を落とし、海は荒れ狂い、地面が割れ、山は噴火し、一帯に巨大な岩石を降らせる。

 

二枚の絵画が輝くと、描かれた世界がそのまま出現する。

海が、空が、大地が、ありとあらゆる自然現象がボク達を襲う!

 

更に―――――。

 

「ベル、あれは出来る?」

 

「………うん。もう描いた」

 

ベルは両手を横に広げ、手元に魔法陣を展開する。

魔法陣が赤く輝くと、彼女の背後の時空が歪み、そこから大きな絵画が現れる。

縦横共に数十メートルはある絵画。

荒れ狂う海をバックにして立つ髭を生やした男性だ。

 

ベルの瞳が怪しく輝く――――。

 

「―――――魔神よ、我が作りし最強の魔神よ。我が矛となりて、蹂躙せよ」

 

その言葉が紡がれた瞬間、絵画から莫大な力が解き放たれる!

絵画の中からヌゥっと腕が突き出ると、次に顔が現れる。

巨人の目がボク達を捉えると―――――

 

『オオオオオオァァァァァァァァァァァァァッ!』

 

とてつもない声量で咆哮をあげた!

耳を塞いでいるというのに、鼓膜が破れそうだ!

 

やがて、巨人の全身が絵画の中から出てくるが、それはあまりに巨大で、今までベルが作り出した魔神なんて可愛く思えるレベルだ。

一体何メートルあるというのか、数百メートル………いや、もっとあるか。

手には赤い籠手を装着し、巨人の胸の高さくらいまである聖魔剣を握っている。

更には全身に滅びの力を纏っていて―――――

 

ベルが言う。

 

「………今のベルが作れる最強の魔神。ベルがこれまで描いてきたものの全ての力を使える」

 

ヴィーカが続ける。

 

「聖剣と魔剣の創造も出来るし、力の倍加も出来るし、天候も操れるしで、何でもござれの魔神ってわけ。まぁ、消費する力が大きすぎて、『魔導絵師の美術祭』の結界内じゃないと召喚できないんだけど………今は結界の中だしね♪」

 

赤龍帝の力もジョーカーの力も使えるなんて!

こんなの反則だよ………!

 

「さぁて、フィナーレといきましょうか!」

 

ヴィーカの声に応じるように魔神が動き出す!

太さが何十メートルもある巨大な豪腕で聖魔剣を振るってくる!

ただの一振りだけで、破壊の嵐を巻き起こしてくる!

 

「えぇい、このガチートロリッ娘!」

 

アリスさんが反撃として、白金に輝く雷を魔神に落とす。

だけど―――――

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

籠手から倍加の音声が鳴り響き、魔神のオーラが爆発的に上がる!

分厚いオーラがアリスさんの雷を弾き、かき消してしまった!

神姫化したアリスさんの攻撃を打ち消すなんて………!

 

ならばと、ボクは魔法杖を構えて、スターダスト・ブレイカーを放った。

しかし、これも簡単に防がれてしまう!

 

魔神の目が赤く光る。

すると、魔神の周囲に竜巻と氷や雷、炎など各属性で構成された槍が無数に出現した。

そして、それら全てがボク達に向けて降ってくる!

 

ボクはサラを抱えて飛ぶが、先にベルが召喚していたこの大嵐のせいで逃げられる場所が限られている。

加えて、あの魔神のせいで逃げられる場所なんて、ほとんど皆無。

 

ここはアリスさんと一緒にあの魔神とこの環境改編を行った絵を破壊したいところだけど、

 

「どきなさいよッ! 今はあんたの相手なんてしてられないのよ!」

 

「連れないこと言うわね。ここまで殺し合った仲じゃない。最後まで付き合いなさいな!」

 

アリスさんはヴィーカの相手で手が離せない。

魔神の攻撃を避けつつ、ヴィーカからの攻撃に対処するのはかなりの消耗を強いられる。

体力だけでなく精神力もだ。

 

ボクは………サラを抱えて戦うなんて、無謀なのは明らか。

でも、あまりこの戦いを長引かせると、サラがもたない………!

今は一刻でも早く、ここを切り抜けて、アーシアさんのところに行かないと………!

 

焦りが大きくなっていく中、サラが小さな声で言ってきた。

 

「………わたしの………ことは………良いから………。このままでは………」

 

「お断りだよ! サラを見捨てて生きるなんて意見は却下! ボク達は全員で生きて帰る! それ以外は最悪だ!」

 

皆と誓った、生きて日常に戻ると!

お父さんとお母さんにも約束したんだ、皆と一緒に帰ってくると!

 

「ボクはサラを守るよ。お兄ちゃんがボク達を守ってくれたみたいに。ボクは兵藤一誠の妹、兵藤美羽なんだから!」

 

「その通り!」

 

ボクに続いて、アリスさんがそう叫んだ。

アリスさんはヴィーカの槍を弾くとこちらに飛んでくる。

 

「私達は絶対に見捨てたりしないし、全てを守ってみせる。―――――次元ねじ曲げても、世界の理を崩してでも守りきる。私達の主様がそう言ってるんだから、眷属もそれに続かないわけにはいかないでしょ?」

 

傷だらけの顔で、アリスさんは不敵に笑んだ。

 

そうだ、お兄ちゃんはどんな状況も、どんな理不尽も乗り越えてきたんだ。

ボク達は赤龍帝、兵藤一誠の眷属。

諦めないし、どんな理不尽だって何とかしてみせる!

 

アリスさんが言ってくる。

 

「さて、この状況を打開する案が一つあるんだけど………乗る? イグニスさんのお墨付きだから、一発逆転できるはずよ」

 

「………それって、さっきのチクビーム的なやつじゃないよね?」

 

「珍しくシリアスの方よ。ただ、これを使うには時間がかかるの」

 

「準備が整うまでボクに時間を稼いでほしい………ってことだね?」

 

「そういうこと。数分くらいなんだけど、頼める?」

 

「まぁ、やるしかないんだけどね」

 

苦笑するボク。

この状況を打開できるという案。

それも、シリアスな方でイグニスさんのお墨付きときている。

だったら乗るしかないだろう。

 

「サラ………ディルちゃんを………」

 

「良いわよ。というか、サラっていうのね、その子の本当の名前」

 

「うん。えっとね、アリスさん………」

 

「言わなくて良いわよ。色々あるんでしょ? だったら、今はディルちゃんって呼ばせてもらうわ。その名前で呼ぶ時はその子が明かしてくれた後にするから」

 

アリスさんは微笑むといつの間にか気を失っていたサラの頭を優しく撫でた。

 

ボクはサラを結界で覆った後、アリスさんの前に出る。

対峙するのはヴィーカとベル、ベルが作り出した魔神。

正直、ボク一人で戦えるような相手ではない。

 

ボクの後ろではアリスさんが準備に入り、霊槍を自身の胸に当てて力を高め始めている。

稼いでほしい時間は数分くらいとのことだけど、相手のレベルを考えると至難の技だ。

 

前に出たボクを見て、ヴィーカが言う。

 

「王女様が後ろに下がって………何か策があるようね。だけど、私達を相手にあなた一人で時間を稼げると本気で思ってるの? それはあまりに無謀ね。無駄死にしたいの?」

 

彼女の言う通りだ。

下手すれば無駄死にすることもあり得る。

でもね………。

 

ボクはヴィーカの目を見据えて、真っ直ぐに言葉をぶつけた。

 

「出来る出来ないじゃない。やらなきゃいけないから、やるんだよ。それに死ぬつもりもない!」

 

黒いオーラを高めるボク。

神としての力を最大限に高めた状態でプレッシャーを放った。

 

ボクの全力のプレッシャーを真っ向から受けたヴィーカは少し気圧されながら言う。

 

「ここに来て、この圧力………! これは油断するとやられかねないわね! いいわ、受けてたとうじゃないの!」

 

オーラを高めて、ヴィーカが飛び出してくる!

同時に魔神もその理不尽な力を行使し始める!

ヴィーカによる神具の嵐と、魔神による天候支配とが混ざり、ボクに降り注ぐ!

 

ここから後ろに下がることは出来ないし、逃げることも出来ない!

 

「だから、正面から押し返す! スターダスト・ブレイカァァァァァァッ!」

 

魔法杖から放たれる七色の光が、敵の攻撃と衝突する………が、流石に押されている!

打ち消しきれない………!

 

スターダスト・ブレイカーを放ち続けていると、頭上にヴィーカが現れ、槍を投げてきた。

ボクは避けるとこが出来ず、足を貫かれてしまう。

 

痛みで緩んだところで、魔神が倍加の力で高めた滅びの魔力を放ってきた。

リアスさんの必殺技以上の魔力………!

あれを受けるのは不味い!

 

ボクは正面にクリアーブルーの障壁を何重にも重ねて展開。

あの豪獣鬼の動きを封じた強固な結界の進化版だ。

ただ、このまま耐えるだけでは、あの魔神が放った滅びの魔力はこれすらも突破してしまうだろう。

 

だから、この結界には一工夫してある。

 

滅びの魔力を受け止めている障壁が徐々に変形し始め、膨らんだ風船を押した時のように変形し始める。

そして―――――元に戻る反動で、滅びの魔力を跳ね返した!

跳ね返った滅びの魔力は魔神の顔に直撃して、その動きを止める!

 

「弾力のある障壁だよ。まともに受けてたら、どれだけ力があっても足りないからね」

 

ボクの言葉にヴィーカが感心したように口笛を吹いた。

 

「やるぅ♪ だけど、自慢の障壁も私には意味を成さないわ!」

 

ヴィーカは一瞬で距離を詰めると神剣を横凪ぎに振るう!

切っ先が肌に食い込み、肉を斬り裂いた!

 

直ぐに魔法で応戦するけど、向こうの方が圧倒的に行動が早い。

魔法陣を構築して放つ魔法と、ただ振るうだけで相手を傷つける剣や槍とは時間に差があるんだ。

ボクの魔法も展開してから発動までの時間はほぼ無いに等しいけど、ヴィーカの剣速は更に上をいく。

 

ヴィーカの鋭い突きを頬に掠めながらも回避。

魔神の剣撃には魔法をぶつけて対応。

ヴィーカの剣に対応しながら、魔神の攻撃にも注意しなければならない。

これは長くもたないかも………!

 

「そろそろキツくなってきたんじゃない?」

 

「そうだね、君に受けた傷が痛むよ!」

 

そんなやり取りをしながら、交戦していく中でボクは違和感を覚えた。

先程からベルが何もしてこない。

ボクを倒すのにヴィーカと魔神だけで十分と踏んだから………?

でも、アリスさんを狙う素振りすら見せていない。

 

もしかして………魔神を召喚するのにかなりの力を使ったから………?

そういえば、ヴィーカもそんなことを言っていたっけ?

 

ボクは三対一の状況を頭に入れて戦っていた。

でも、そうじゃなくて………ベルが動けない、二対一の状況なら―――――。

 

ボクは新たに魔法陣を展開。

幾何学的な紋様が何重にも重ねられた複雑な魔法陣。

初めて構築するから、どこまでの力を発揮できるかはボクにも分からない。

それでも、やるしかない!

 

「中々危なそうなのを組んでるわね。それ、発動したら止められないやつでしょ?」

 

ボクが構築し始めた魔法陣の危険性を察したヴィーカの手数が増えてくる!

速すぎて、体が反応しきれない………!

魔神も天候を操り、あらゆる属性の広範囲攻撃を放ってくる。

中には雷光も含まれていて、悪魔であるボクを確実に仕留める気だ………!

体の傷も増えて、出血が止まらない!

腕も足もだんだん動かなくなってきた………!

 

あと少し、ほんの数秒だけで良い。

時間が欲しい………!

 

敵の猛攻をギリギリのところで捌きながら、何か手はないかと模索していたその時―――――。

 

「………ッ!?」

 

ボクに槍を振るっていたヴィーカ目掛けて何かが飛来してきた!

ヴィーカにとっても予想外の攻撃だったのだろう、彼女は対応が僅かに遅れ、腕を掠めてしまう。

 

ヴィーカに傷を負わせたもの、それは黄色い短槍―――――ゲイ・ボウ。

フェニックスの涙でも回復不可能の傷を負わせる魔槍。

 

「はぁ………はぁ………今の、うちに………!」

 

意識を回復させたサラが槍を投擲してくれたのか。

回復魔法を施したとはいえ、まだ動けないはずなのに………それなのに、サラは力を振り絞ってくれたんだ!

 

「ありがとう、サラ………。ゴメンね、頼りないお姉ちゃんで。でもね、妹が作ってくれたこの時間、無駄にはしないよ」

 

途中まで構築されていた魔法陣が残りの工程をクリアして、一気に完成まで辿り着く。

 

ボクを囲むように展開される複数の特殊な魔法陣。

一枚一枚が六角形で、雪の結晶のような形をしていて―――――。

 

「発動―――――『静寂なる星夜の世界』」

 

―――――世界が黒に覆われていく。

ギャスパー君のような完全な闇ではなく、無数の星が輝く星夜の世界。

あれほど荒れ狂っていた海と空も、星夜の世界では完全に静まり返る。

これから起きる現象を怖れているかのように。

 

何も聞こえない………風の音も、波野音も、人の声も、自身の鼓動ですら聞こえない。

完全な無音。

 

ヴィーカが目を見開く。

 

「これは………私とベルの結界を上書きした………!?」

 

「そう、ここはもう君達の世界じゃない。ここはボクの世界だ」

 

全てを呑み込む夜の世界。

ボクが手を天に翳すと、空の星々の輝きが熱く、強くなっていく。

 

「いくら君達でもこの夜には抗えないよ」

 

無数の星から降ってきた光がヴィーカ達を呑み込んでいった―――――。

 

 

[美羽 side out]

 




今回はシリアスでした~

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